イラク国家実効支配地域クルディスタン
☆トルコ侵略軍が
モスル近郊Bashiqaに増援部隊送る
トルコ侵略軍は、”モスル奪還作戦に参加する”と称して増援部隊を、それら部隊をモスル奪還作戦に参加させるべくBashiqa(バシカ)経由でDuhokへ派兵した。既に、イラク政府はクルディスタン南部(イラク国家実効支配地域内クルディスタン=バシュール)のトルコ侵略軍の越境派兵に強い不快感を表明しており、故なくトルコ国家によって越境派兵、駐屯するなどしてI$I$と身をはって闘ってヤジディ教徒クルド人をなんとか護ってきた”PKK”の動きを陰に陽に牽制しているトルコ侵略軍南侵先遣隊(虎の威をかるKRGのクルド民主党は容認)にも強く撤収を求めてきた。
こういった状況に何ら配慮などせず、イラク政府が参加を求めていないモスル奪還作戦にトルコ侵略軍が参加することは、攻略部隊の不協和音のみならず、I$I$を利し陰に陽に支援してきた経緯から、全く意味不明な状況を生むだけであろう。長年にわたってトルコ国家が”外夷をもって外夷を制する”ために支援してきたクルド民主党(KDP)のイニシアティヴを持つクルディスタン地域自治政府(KRG)実効支配地域内への一層のトルコ国家のプレゼンスが増すことは必至であり、それによる地域の不安定化とI$I$の延命は十二分に予想されることである。旧シリア国家実効支配地域クルディスタン(クルディスタン西部=ロヤヴァ)における、SDF(シリア民主軍)を主とするマンビジ攻略作戦を同地のトルコ国家に支援を受けた手下武装組織による攻撃と背後からの越境作戦で脅かして自らの都合でI$I$を延命させた先例が既にある故に。
Sunday, October 16, 2016
イラク国家実効支配地域クルディスタン(クルディスタン南部)のDuhokからの複数の情報によると、トルコ侵略軍は昨夜、モスル近郊のバシカに向けて8両の戦車と数両の武装装甲車両を伴った1200名規模の越境増派部隊を急派した。
この件についての(トルコ政府やイラク政府による)公式情報は、現在までのところ確認できていない。