アキバ系ギャンブラーの賭け

ギャンブルで儲けてアニメに貢ぐという崇高(?)な目的のため、ありとあらゆるギャンブルに手を出すギャンブラーの日記

(地方競馬)JBCの感想

2010-11-04 21:09:44 | 地方競馬
 11月3日は地方競馬の祭典、JBCの2競争が行われました。今年は船橋競馬場での開催でした。

 まずはスプリントについて。
 今年は初めて1000mという条件で行われることで、私も「1200mではなく1000mなんだ」ということを念頭に置いて予想ました。要するに、サマーウインドは1200mでは強いが、1000mで強いかどうかは分からないということです。
 ですから、1000mで力を出せそうな馬を探したのですが・・・。

 まず中央勢では、ミリオンディスクは脚質的に微妙、スーニは最近反応が鈍くて1000mはむしろマイナスと考えられます。アイルラヴィアゲインは格に問題があります。一方地方勢も、今年の初めに「船橋の1000mはこの馬のためにある」みたいな馬がいたと思いますが、間に合わなかったのか出走しておらず、他にも東京盃でサマーウインドに僅差まで迫ったヤサカファインは出ておらず、そのヤサカファインに勝っているブリーズフレイバーは調教師が超弱気・・・。
 一方、サマーウインドは東京盃が僅差だったとはいえ、ダートで33秒台で逃げて粘ったという、このレースを意識した内容だったことを考慮し、頭は堅いと予想しました。
 相手は、脚質が不安なミリオンディスクは人気もあるので3着受けにとどめ、スーニは完全に切り、人気を考慮して2着受けの馬を選びました。

 結果、サマーウインドはすぐにハナを奪うとあとは一人旅。2着は先行した地元のナイキマドリードが何とか粘りこみ、3着はミリオンディスクでした。
 馬券は当たったのですが、3着ミリオンディスクで3連単でも50倍に届かず、儲けとしては元金の2倍にもなりませんでした。まあ、4着のスーニは買っていないので、まあ外れるよりは良かったという結果でした。

 そしてクラシック。
 展望番組などを見ても、「フリオーソに勝たせたい」みたいな雰囲気が漂っていたので、私はこれを嫌うことにしました。
 僚馬のマグニフィカが逃げてフリオーソが無理せず2番手に付けるとなると、マイペースの前残りと言うことになりますが、先行馬は前走エスポワールシチーを破ったオーロマイスターやスマートファルコン、ラヴェリータなど、結構揃っています。これらがこの2頭を楽に行かせるはずはありません。オーロマイスターあたりが早めに仕掛ければ、ハイペースになるケースも十分想定できました。こうなると、注目はシルクメビウスです。カネヒキリを楽々差し切った末脚を駆使すれば、ここでも突き抜けられるでしょう。
 一方、前残りになることも十分想定できたので、先ほどのJRAの先行馬3頭にフリオーソを含めたボックス馬券なども買っていました。

 結果。
 スマートファルコンの方がハナを切るか・・・。まあ、この馬中距離戦では逃げていたこともあったので、想定できないケースではなかったのですが、今回はこの展開まで想定できませんでした。フリオーソは何とか2着を確保し、3着に残り2頭のうち1頭が入れば良かったのですが、入ったのはこちらも想定外に先行したJRAのアドマイヤスバル。これはさすがに当てられませんでした。ラヴェリータもオーロマイスターもそれなりに先行していたはずなのに最後は完全に脚が止まってしまいました。どうしたのでしょう。
 しかし、勝ちタイムが1800mで1分49秒9と、良馬場としては非常に速い時計が出たのですが、レース上がりタイムは39.3秒と、結果的には超ハイペース。ところが、最速の上がりを記録したのは勝ったスマートファルコンで、その上がりタイムは(逃げていたので)当然39.3秒。脚を余して負けたようにも見えるシルクメビウスの上がりは39.8秒でした。たまにこういう不思議なレースがあるので、競馬は難しいです。スマートファルコンはJCダートに出てくると思われますが、私は信頼しすぎない方がいいと思います。一方シルクメビウスは左回りに苦労した面もあるようなので、阪神に変われば一変可能です。雨でも降れば更に期待できます。

 あと、フリオーソについて。
 JBCクラシックは地方馬が優勝したことがなく、フリオーソには大きな期待がかかっていたのですが、叶いませんでした。
 私も、地方馬の活躍には大いに期待するタイプなのですが、今回については、むしろ負けてほしいと思ったくらいです。これは馬券に関してだけのことではありません。
 フリオーソは、これまで交流重賞をいくつも勝っている強い馬ですが、それは所詮、南関に限ってのことです。失礼ながら、南関を一歩出ればただの馬にすぎず、中央遠征などした日には、見せ場も作れず惨敗してしまいます。
 これはフリオーソの限ったことではなく、南関全体に言えることです。ハイセイコーやイナリワンの時代ならともかく、私が見てきたアブクマポーロ以降に限れば、南関所属馬が(南関のGⅠは結構勝っているのに)南関以外でGⅠを勝ったことは一度もありません。
 アブクマポーロは、大井や川崎では無類の強さを誇っていたのに、他地区では盛岡南部杯で(大井では負けたことがない)メイセイオペラに完敗したうえ、タイキシャーロックにも競り負けて3着。とはいえ、アブクマポーロは中央の東海(ウインター)ステークスで豪快な追い込みを決めているのでまだいいですが、アジュディミツオーやフリオーソは、この上ないレベルの内弁慶です。原因は、南関が賞金面などで恵まれすぎているため、あまり積極的に遠征しようとしないことにあると思いますが、こんな状況なので南関馬が南関のGⅠを勝ったところで、はっきり言って何の感動もありません。私の中では、盛岡所属で帝王賞を勝っているトーホーエンペラーの方が、まだ上の評価をしています。
 ですから、JBCのタイトルまでとって、「歴史的名馬」みたいになるのが正直嫌だったので、負けてちょっとホッとしました。フリオーソにはもっと外へ出ても戦える力を付けてほしいと思います。

 でも、次は(JCダートではなく)東京大賞典ということで・・・。こういうところが嫌いなんですよ。もちろん嫌いなのは馬じゃなくて調教師をはじめとする陣営ですが・・・。