アキバ系ギャンブラーの賭け

ギャンブルで儲けてアニメに貢ぐという崇高(?)な目的のため、ありとあらゆるギャンブルに手を出すギャンブラーの日記

(パチンコ)ラブアンドピース

2011-11-30 12:24:52 | パチンコ
 この日は「CRトライガン」でした。



 原作については、1,2回見たことがある程度です。最近、AT-Xの「アニメ女子部」で放送されていたこともあります。それのナレーションで、「ラブアンドピース」をモットーに戦う主人公と、それに振り回される二人の女性がいるところまでは理解していましたが、それ以上(例えば、双子の兄がいることなど)は全く知りませんでした。声優についても、主人公のヴァッシュを演じるのは先日スカパー!アワードで中村悠一と一緒に表彰された小野坂昌也、二人の女性のうち一人を演じるのは雪野五月(当時は雪乃五月)だということくらいです。

 スペックについては、ミドルの方は確変を引けば次まで継続するタイプなのに対し、ライトミドルの方はSTタイプと、ゲーム性が全く違っています。今回打ったのはライトミドルの方ですが、明らかにミドルの方を基本に作ってあるように思いました。例えば、ST中に敵キャラクターと出会うと、最初はこれに勝てば大当たりなのかと思いきや、この出会った時点で大当たりが確定してしまうのです。ミドルの場合も大当たり確定なのは同じですが、これに勝てば確変、負ければ時短という仕様のようですが、ライトミドルは勝てば16ラウンド、負ければ5ラウンドという違いがあるとはいえ、確変には必ず突入するので、この演出には少し違和感があります。加えて、出てきたのが味方だった場合は、そこで演出が終わってしまうこともあるため、ライトミドルでは敵以上に残念なことになってしまいます(ミドルならそこで終わっても確変が継続するし、リーチに発展すればおそらく確変継続期待度が高くなるため、純粋にお助けキャラとなる)。

 ということで実践。一人打ちでした。

 40回転であっさり初当たり。この台、STは74回転までなのに確変中の確率は79.05分の1と、記録的に極悪です。従って、一発スルーやむなしという感じなんですが、無事4連してくれました。電チューからは16ラウンドが50%も選ばれるのですが、2回16ラウンドになり、出玉的にも大満足です。
 次も74回転のSTを抜けた直後の90回転目。これが、選択率が10%しかない16ラウンドの大当たりで、連チャンも3回継続。あまりに順調すぎる出だしです。一人打ちの時この展開になると助かります。
 その次は186回転目。普通に5ラウンドで当たりましたが、1回転目はヘソメモリーが消化され、これが当たってしまいますが、何とここでも10%の16ラウンドを引いてしまいました。もし大当たり消化中に電チューに1発でも入っていれば、このメモリーは確変中に消化されなかった可能性が高く、そういう意味でもラッキーでした。3連チャンで終了。

 以下簡単に・・・。
 229 6(3,7以外は5ラウンド) 単発
 145 1 以下 16ラウンド3回、5ラウンド5回 合計9連チャン
 112 8 以下 16ラウンド1回、5ラウンド2回 合計4連チャン
 105 4 単発
 802 4 以下 16ラウンド2回、5ラウンド2回 合計5連チャン
 459 8 単発
 111 1 以下 5ラウンド1回 合計2連チャン
 181 8 単発
 325 8 以下、16ラウンド3回、5ラウンド4回 合計8連チャン
 86 ヤメ



 途中大きなハマリもあって、出玉を大きく減らしたのですが、それでも連チャンが性能を大きく上回ったおかげで2万発以上のプラス。電チューからの大当たりがもう少し16ラウンドに偏ってくれれば、もっと上乗せできたんですけどね・・・。

 感想としては、連チャンは厳しいものの、出玉感はライトミドルと思えないほどです。16ラウンドは2000発近く出ます。銭形平次がヒットしたように、今後はこのようなスペックが主流になっていくのかもしれません。
 演出についても、確変中の演出がサクサク進んでいくのは好印象で、過去戦国無双等で感じた、低確率STのじれったさは全くありませんでした。
 ただ、絵については概ね当時の絵をそのまま使っていることもあり、最近のアニメに慣れた私の目には少々辛いものがありました。一部の絵は描き直されているんですけどね・・・。

(中央競馬)スマートファルコンについて思うこと

2011-11-28 22:39:04 | 中央競馬
 先日、大井競馬場で行われたJBCクラシックにおいて、ドバイワールドカップ2着の実績を持つトランセンドを抑えて優勝したスマートファルコン。これで7連勝となり、次走はジャパンカップダートを目指し調整されていましたが、残念ながら疲れが取れないということで、回避することになってしまいました。
 これについて、主に中央競馬しか見ていないファンからは、おそらく批判が挙がっているのではないかと容易に想像できます。あれだけ強い競馬を見せても、「中央で勝たないと一流とは認められない」とまで言う人もいます。

 確かに、私も中央で走ったらどうなるかを見たいという気持ちもあります。スマートファルコンについては、過去に十分出られるだけの資格を持ちながら、わざととしか思えないほど(地方交流も含めて)GⅠを避けていた時期があり、その後JBCクラシックを圧勝してGⅠ制覇を果たしながら、JCダートの10日前の浦和記念に出てひんしゅくを買いました。

 しかし、スマートファルコンばかりが責められるべきなのでしょうか。私に言わせれば、中央ばかりに出て地方のレースに出ない馬も、同様に責められてもおかしくないと思います。
 先ほどのJBCクラシックですが、JRA枠は6頭あるのに、4頭しか出ませんでした。例えば南部杯でトランセンドと接戦を演じたダノンカモンは、出ようと思えば出られたはずなのに、確実に勝てそうな武蔵野ステークスの方に出ました(結果2着)。
 まあ、ダノンカモンの陣営だけが悪いわけではないですが、JRA所属の多くのオープン馬は、スマートファルコンとトランセンドに勝つ自信がなくて逃げたのです。

 一方、スマートファルコンについては南関ばかりに出ているわけではありません。中央では、東京、中山、小倉で勝ち鞍がある上、地方では金沢、園田、佐賀、名古屋、門別に加え、大井、浦和、船橋と、勝ち鞍がある競馬場は何と10場にも上ります。過去のダートの名馬を振り返っても、ホクトベガ(11場)に始まり、アグネスデジタル(8場)、ヴァーミリアン(8場)など、環境が変わっても力を出せる馬が多いです。こう考えると、中央でしか力が出せない馬など、スマートファルコンより遥かに劣るのではないかと思います。

 地方交流重賞に出走することを「ドサ回り」などと言う人もいますが、地方交流重賞の格は中央のオープン特別よりは上です。先日30万馬券を取らせてもらったセレスハントは、中央のオープン特別を、59kgを背負って勝ちました。あの人気は、ドサ回りと馬鹿にされた結果ではないかと思います。どうもありがとうございました(笑)

 今回のスマートファルコンについては、芝で言えば天皇賞を快勝したが、疲れが抜けないのでJCを自重し、有馬記念を目指すというだけの話です。中央での走りを見たいという気持ちもありますが、ダートについては別に中央で走る必要もないかなと思います。

(中央競馬)過去最大級の痛恨

2011-11-27 22:26:45 | 中央競馬
 今日はジャパンカップでした。

 もう自信がなかったので予想を書かなかったのですが、最終結論としては・・・。

 デインドリームは高速馬場に対する保証が全くないのに人気しているから買わない。
 他の外国馬は用無しだと合田さん(海外競馬の解説で有名な人)が言っていたので買わない。
 ウインバリアシオンは、今年の3歳馬のレベルがまだわからないので買わない。

 で買ったのは・・・。

 天皇賞はおかしなペースになったため、結果を参考にしない。

 ということで、1着受けがブエナビスタ(厚め)、エイシンフラッシュと、それなりの状態で出られそうなヴィクトワールピサ。(
 2着受けはペルーサ、ローズキングダムなど。
 3着手広く。

 という感じで買っていましたが、「天皇賞の結果を参考にしない」というテーマの元、トーセンジョーダンをバッサリ切りましたので、的中とはなりませんでした。
 3着のジャガーメイルは買っていたんですけどね。まあ、4着馬、5着馬とも2着では買っていないので、的中には程遠いです。

 痛恨だったのは、そちらではなくWIN5の方。

 まあ、今回もGⅠ以外はデータマイニングに従って買っていただけなんですけどね。

 京都 9R 買い目 1,5,6  結果6(3着予想) 単勝 8.6倍
 東京 9R 買い目 2,5    結果5(1着予想) 単勝 4.9倍
 小倉10R 買い目 2,5    結果5(2着予想) 単勝14.8倍

 結構いいオッズが次々に当たって、正直ジャパンカップがどうでも良くなるほど興奮しました。この時点で残り票数は4014票(総票数の2500分の1程度)。この時点で私の投票はまだ3票生きていました。できることならドロップアウトしたかったくらいです。
 次は1点買いながら抜けた1番人気を買っており、これが決まれば100万円以上にリーチがかかるところでしたが・・・。

 京都10R 買い目 7      結果6(2着予想) 単勝 4.8倍

 単勝2.2倍の7番は、4角先頭で直線に向くもそこから伸び一息。そして、勝ったのは外から追い込んだ6番でした。2着予想とはいえ、7番とは推定タイムで0.6秒くらい離れていたので、1点にしたのですが、今回は総点数でも36点と、いつもより少なめだったことを考えれば、2番人気を押さえる手もあったかなと思います。そして・・・。

 東京10R 買い目 2,8,15 結果2(1着予想) 単勝 3.4倍

 ジャパンカップは、データマイニングを全く参考にしませんでしたが、それでも結果的には1着予想の馬が来ました。

 確定オッズは361万円です。とにかく残念無念です。

 とはいえ、来週からも点数を増やしすぎないように気を付けないと・・・。

(中央競馬)雨馬場

2011-11-19 15:14:22 | 中央競馬
 先週は、逃げると思った外国馬が出遅れて逃げられず。変なハイペースとなり、前へ行ったホエールキャプチャ、アニメイトバイオあたりは完全に裏目となりました。

 今週はマイルチャンピオンシップ。現時点で不良馬場となっており、明日もあまり天気が好転する見込みがないことから、おそらく不良馬場でのレースとなりそうです。予想が困難を極めます。

 明日予想が書けないので、現時点での考えを書いておくと、良馬場希望のサプレザよりは、道悪歓迎のイモータルヴァースを中心で。リディルは逃げた馬を上手くとらえたという感じのレースだったので個人的には低評価。あとはリアルインパクト、ミッキードリームあたり。

 そして、やっぱりシルポートは逃げ馬だけに外せませんね(笑)

(パチンコ)大幅強化?

2011-11-15 10:26:13 | パチンコ
 久々のパチンコ実践記は、「CR南国育ちin沖縄」です。本当は設置開始された週に実践しています。

 スペックとしては、前作(ミドル)と比べ、大当たり確率が少しアップしている代わりに、出玉は少し減っています。確変に入っても、短い時短中に次の当たりを引けないと潜伏してしまうのは前作と同じ。時短中に当てることができれば、全ての大当たりに100回時短が付くようになります。ミドルとはいえ初当たり確率は高めなので、引き戻し確率も高めです。

 二人打ちでしたが、簡単に結果を説明すると・・・。

 まず連れの方ですが、僅か49回転で初当たりを引くと、数珠繋ぎ連チャンの後、7の大当たりを引いて蝶々モード直撃。それをきっかけに続いた連チャンは何と19回。ところが、100回時短を抜けると今度は全く当たらず、痛恨の1257回ハマリ。その後は、二桁回転数の数珠繋ぎ連チャンを10回繰り返し、その10回目で蝶々モード突入。合計5連チャンで、おそらくハマリ前よりは増えた状態で終了させることができました。

 一方私も、僅か45回転で初当たりを引くも、蝶々モードには入らず、数珠繋ぎ連チャンが続く。5回目の通常時当たり後、8回転で引き戻して蝶々モードに入ると、合計5連チャンとまずまず継続。その後は530回を挟みながらズルズルと出玉を減らしていると、数珠繋ぎで来た当たりから突入した本日2回目の蝶々モードが大噴火。途中、93回転目で引き戻すなどもあって、24連チャンまで継続しました。
 二人合計で5万発近い大勝ちで終わりました。



 感想。
 スペックについては、通常時と確変中に出るランプパターンが違うらしく、今までの機種よりランプ判別が困難とのこと。従って、大当たり後早めに捨ててある台は拾った方がいいということになります。確変中の確率は10倍(27.3分の1)と高めなのですが、それでも100回くらいはハマることもあります。100回までは回してもいいかもしれません。

 一方、絵や演出についてですが・・・。
 前作を打ったことのある方はすぐに分かると思いますが、絵の強化が半端ではないです。色合いや動きなどが鮮やかになっていて、前作で感じられた見苦しさが全くありません。歌も増えているし、私が前作で「今年出た中で最も気持ちいい演出である」と書いた、イントロからの疑似連予告も新曲バージョンで収録されています。連チャンを決める南国チャンスの演出については、私は前作について正直物足りないと思っていたところ、今回は色々とパターンも増えて、期待感を前作以上に煽ってくれます。
 不満を言うと、京楽の台に負けないくらい、これでもかと言うほど激アツの予告が乗りながら外れてしまうことがよくあるのはどうかと思います。逆に、ショボい予告でスーパーリーチに発展し、外れた後にドキドキチャンスに発展して当たることもあり、この辺は、前作でも似たようなところがあったようにも思いますが、こういうところは引き継がなくてもいいです(苦笑)。

 遊パチについては、前作は今でも設置されているホールが結構あります。今作の遊パチ版も、近いうちに出るのではないかと思われるので、そちらにも期待したいと思います。

 ということで、写真集。




 おなじみの虎柄と大チャンスキャラのジョディ。こんなのが出ても結構外れます。



 虎柄メモリー。これも外れました(笑)



 ジョディボタン群?これは当たったっけ?



 パトランプメモリーが出現。最初は消灯していましたが、疑似連中に点灯しました。




 蝶が23回飛んだ・・・ということで、24連です。下の写真のように、履歴を表示させることもできます。

(中央競馬)エリザベス女王杯

2011-11-13 12:31:53 | 中央競馬
 天皇賞は展開予想が大ハズレ。みんな前にいってビックリするほどのハイペースになりました。あれでは当たりません。

 あの感動(笑)のエリザベス女王杯から2年・・・。

 既に京都は内が有利という状況ではないので、遠慮なく外の馬を狙いたいと思います。

 1着候補はやはりスノーフェアリー。昨年は生で見ましたが、とにかくねじ伏せたという感じの圧勝でした。その後も凱旋門賞3着など実績を積み上げています。今年もこれといった相手はおらず、自信に問題がなければ勝てると思います。
 相手を挙げるならこちらも外国馬のダンシングレイン。ただ1頭の逃げ馬ということ。外国馬なので、2年前のようなことはないと思いますが、自分のペースで逃げて、相手が無理をするようなことがあれば、まんまと逃げ切ってしまう可能性もあります。

 2着候補は、まずアニメイトバイオ。昨年は鼻出血で惨敗。改めて期待をかけたいと思います。前走の末脚があれば、ここでも通用するはずです。
 続いてホエールキャプチャ。前走はあくまで展開による敗戦です。今日の馬場なら逆転は可能です。
 イタリアンレッドも、連勝の勢いは本物です。今回も無視できないでしょう。
 フミノイマージンは、叩き2走目の上積みを期待。40万馬券を当ててくれた馬なので、少し思い入れが入っています。

 3着候補は、無難ですがアヴェンチュラ、アパパネあたりを考えています。

 レーヴディソールの復活には楽しみもありますが、やはり最初は見送っておこうと思います。

(アキバ系)原作ファンの気持ち

2011-11-05 12:24:54 | アキバ系
 実写映画「カイジ 人生逆転ゲーム」をテレビで見ました。原作を読んでいる私としては、楽しみというよりはむしろ興味本位で見てみました。言うまでもないことですが、こき下ろしますので、ファンの方はご了承下さい(笑)。なお、ビデオに撮っていないので、もしかすると勘違い、見逃しなので誤解していることがあるかもしれませんが、そちらについてもご了承下さい。ネタバレもあります。

 原作通り、うっかり連帯保証人になって借金を背負わされ、遠藤金融の遠藤が取り立てandエスポワール号へ導くのですが、遠藤が女です。まあ、出演者が映画の宣伝をするのが常ですから、そういう意味での起用でしょうが、ストーリーの意味は全くありません。まあ、女ではダメだということもないので、個人的にはスルーです。

 エスポワール号では限定ジャンケンをするのですが、制限時間は30分(原作は4時間)。しかも、残り枚数の表記はなし。現金の取扱いもなし。原作では5巻にわたって展開されるお話なのに、映画に費やされる時間は15分くらいですから、当然薄っぺらな展開になります。船井がシャッフルを持ちかけて、カイジ以外の人も乗る理由が不明(原作のように制限時間が4時間なら、自分のカードが知られているかもしれないという疑心暗鬼にかられる心境が成り立つのであって、30分ではそんな心境になるとは思えない)。結局、すり替えて相手をだますだけで終了。最後は原作にも登場した石田と協力して、あいこでカードを消費して終わろうと思ったら、1枚残っていてタイムオーバー。それはいいとしても、協力していたのだからという理由で二人揃って地下に落とされるのはちょっと無理が有りすぎ。何かの理由を付けてカイジだけが落ちるという話にした方がまだ腑に落ちます。

 で、地下に落とされます。チンチロリンをするのかと思いきや、それはなし。班長から、給料の前借りができるという話を聞いてカイジが激怒しますが、必ず返す保証が取れない地下の状況を考えれば、9万ペリカの前借りで6万ペリカしか借りられないのはそれほど無茶とも思えず、しかもだましているわけでもない。それを聞いたカイジが激怒する意味が不明。そして、名乗りを上げるだけで鉄骨渡りに参加できる。なんで他の人は参加しないの?どんなことをするのかも分かっていないのに(その後、他のメンバーが内容を知って驚いていたので、内容は周知されていないと思われる)。

 で、鉄骨渡り。いきなり高層ビルの間を渡らされる。
 原作で見事だった、命の保証がない状態で鉄骨を渡らされる者の気持ちの表現が、映画では全く希薄。色々あって、原作にもいた佐原と二人で渡りきるが、佐原は扉を開けたとたん、気圧差による風で落ちてしまうのは原作と同じ。しかし、カイジはその後、その扉からちゃっかり入っちゃったのには興ざめ。

 そしてEカード。これも5巻くらいに渡って描かれた名作だが、勝負は何と3試合(カイジは全部奴隷側)。原作では12試合あり、その間に色々な事に気づくなど、心理の変化等の描写が引き立つのに、3試合ではそんな表現無理だろうなと思ったら案の定(笑)。1試合目はいいとしても、2試合目は何の脈略もなく1枚目に奴隷を出す。かなりもったいぶって利根川のカードを開いていたが、そのカードが王様である根拠は何もなく、完全な運任せ。で、ここで金が尽きたということで地下へ連れて行かれそうになる。
 この途中で、利根川のイカサマに気づくが、カイジの脈や血圧を測っていたのが、何と最初に地下へ連れて行かれた時に埋め込まれたマイクロチップの中にあったとのこと。地下に落とされた人全員に、血圧や脈拍を管理できるマイクロチップを埋める意味がどこにあるの?
 あと、原作では普通のカードだったEカードが、重厚感を出すためか金属みたいなものでできているのですが、あれでは微妙な模様の違いでそのカードが何か分かっちゃうんじゃないの・・・?

 閑話休題。地下に連れて行かれそうになる途中で、その場にいた遠藤から金を借りるが、その後の様子を見る限り、遠藤はカイジの策を完全に理解していなかったようで、それなのに(一緒に地下に落とされるリスクまであったのに)5千万円の大金を貸した意味は全く不明。その金を賭けての最終勝負を行うが、血を流す展開が必要だったため、「この顔がダメだ」みたいな訳の分からないことを言って、取って付けたように鏡に頭を打ち付ける様子には思わず失笑・・・。また、連れて行かれそうになるところで、マイクロチップを壊そうとする場面はあったものの、ちゃんと壊れているかどうかは確認しようがなく、もし壊れていなければ今回の作戦は全く通用しなかったはず。そもそも、肉体労働に従事させる人間に埋め込むマイクロチップが、あの程度で壊れちゃうものなの?

 最終勝負の展開はほぼ原作通り。その後、金を貸した遠藤と一緒に食事に行き、そこで遠藤に眠らされてしまうのも展開的には原作と同じ。おそらく、5千万借りた時の借用書の利息分を持って行くという話でまとめるのかと思いきや、そういう話はなく、ほとんどのお金を持って行っちゃった。これじゃただの泥棒じゃん・・・。あと、原作では勝ち金をホテルで分けるのだが、遠藤を女にしてしまったために、それが不可能になったため、料亭(?)で山分けすることになったが、いくら紙袋に包んでいるとはいえ、何億もの大金を衆人の監視があって誰でも入れる場所に持ち込んで呑気に食事をする心境が理解できません。

 キャストにしても、とにかく文句を言いたいのが利根川。利根川ってもっとどっしりしていて、威厳のある感じなんですが、映画はひょろひょろで威厳なんか全くありません。どこかのペテン師みたいな感じです(別に役者が悪いというわけではなく、あくまでキャスティングが間違っているという意味です)。声だけで言えば、アニメ版の白竜の方が遥かに良かったと思います(演技はあれでしたが)。ヤフー映画とか見ると、この役者の演技力を褒めるコメントが非常に多いのですが、上手かったら誰でもいいのかよ・・・。
 あと、利根川が遠藤をライバルであるかのように目線を合わせるシーンが2度ほどあったのですが、帝愛のナンバー2である利根川と街金の遠藤が同格扱いというのは不自然すぎるのですが・・・。

 ということで結論!
 原作ファンにとっては、見る価値を全く見いだせない作品です。原作の魅力について、この映画は1割も表現できておらず、原作を読んでいない人には、カイジがあの程度のお話だと思って欲しくありません。2時間の映画に3つのお話を詰め込むこと自体に無理がありすぎで、実写でやるなら連続ドラマでやって欲しかったと思います。原作を知っているだけに、あの内容ではつっこまざるを得ません。

 ただ、考え方を変えれば、あえて原作ファンを無視した作品なのかなというふうにも見えます。キャスティングを見ても、それにつられて見に来るような人は原作なんて読まないだろうから、そういう人を相手にすればいい。逆に、原作を読んでいる人はこんな映画を見に来ないだろうとふんで、こういう単純なお話にしたのではないかとも思います。第2弾が制作されたということは、その狙いは成功したということでしょう。原作を知らない人は、あれで十分楽しめるのかもしれません。

 何度も書いていますが、私はマンガをほとんど読まないので、アニメを見る上での、原作ファンの気持ちは良く分かりません。しかし、こうして原作をよく知っている作品を(映画ですが)見て、その人達の気持ちは少し分かりました。
 しかし、まあこんな作品でも見たい人が見ればいい、見たい人は見なければいいという考え方も変わりません。私が愛するアニメ作品、例えばDVDを10回通りは見たフルーツバスケット(原作はマンガですが)が実写化されても、何とも思いません。見なければいいだけですから。まあ、堀江由衣が主演なら見るかもしれませんが(笑)。

 どうせ原作ファンを納得させられないのなら、ここまで完全に無視するのも一つの手かな・・・。なお、言うまでもないですが、原作未読の人が見たらどう思うか・・・なんて私は知りません。