明日、高知白バイ事件の片岡晴彦さんが出所される。よくぞ耐えていらっしゃると尊敬している。世論調査によれば、冤罪だと思う人が236人で、冤罪でないとする人は僅か9人である。こういう事件にこそ、裁判員裁判が適用されるべきではないのか。
過失側である警察がウソをでっち上げ、しかも裁く側の一員として居座っている。時代劇のストーリーと同じである。悪事がばれそうになった悪代官が、ウソをでっちあげ、下級武 . . . 本文を読む
7時10分、三嶺をあとにした。昨日来た道を引き返す。西熊山の登りになると足が重く感じた。膝から下の血液が、昨日から入れ替わってないような感じがする。西熊山に着き、ザックから食料袋を取り出した。バーナーを使わずに食べられるのは、カロリーメイトとイワシの干物だけだった。イワシの干物をかじるとしょっぱかった。火で炙って食べたほうが旨そうだ。加藤文太郎がポケットにしのばせていた小魚は何だったのか。アジか . . . 本文を読む
15時10分、誰もいない三嶺に到着した。寒々とした雲が空を覆っている。山の天候は変わりやすいという。それは往々にして、好天が悪天に変わることを指しているが、逆のパターンがあってもいい。あまり期待はせずに夕焼けを待った。1時間後に出てきたのは、太陽ではなくガスだった。
避難小屋の方向へ下りた。途中、池の氷を突っついてから、小屋裏の東の先端まで行った。石ころが多いが、我慢すれば寝むれないことはな . . . 本文を読む
長居した天狗塚を下り、綱附分岐まで来た。北側の灌木にはびっしりと霧氷が付いている。残雪が多くあったのでアイゼンをつけた。ロープのある急斜面は難なく通過できオカメ岩に到着した。今夜の水はあったが、明朝の水が足りず、水場へと下った。オカメ小屋から下は大量の雪が堆積していたが、水場には被害がなく、竹筒からこんこんと水が溢れ出ていた。まずは腹に水を満たし、それからポリ容器に満たしてオカメ岩まで戻ってきた . . . 本文を読む
6時20分に出発した。200mほど先の橋を渡り、Vの字に折り返す。緩やかな坂道を歩いていると、対岸に自分の車が見えた。その時、助手席に置き去りの、よもぎ餅を思い出した。運転中に1個は食べたが、残り2個は山の上でお茶の友にするつもりだった。賞味期限は今日までである。400mあるかないかの距離だったので車まで引き返した。よもぎ餅をザックに入れ、他にもあった忘れ物を詰めた。 三嶺の北西尾根を目指して再 . . . 本文を読む
MBTの散歩は続いている。一歩一歩、靴底から妙なリアクションがあって歩くのに飽きない。散歩の習慣がない者を散歩に連れ出すという意味においてはMBTの効果があった。
しかし、体重については微増微減を繰り返しているだけで、最近の内閣支持率のような変化を期待していたのに残念である。1日のエネルギー消費量は確実に増えているのにどういうことか。それは、歩いた分だけ食欲やビール量が増えてしまったためかもしれ . . . 本文を読む
湯船からガラス越しに見下ろすと、緑青色の川が流れている。渓流や深淵があるわけでなく、平凡な川の流れである。正面は壁のような灌木の山があり、これまた普通の山間の景色である。祖谷温泉などに較べれば、景観が良いとは言えなかった。じい様ふたりに挟まれ、話をしながら湯船に浸かっていた。肌に触れると、ウナギを掴んでいるようにヌルヌルとした。無色透明の湯なのに、ミルク風呂に浸かっているような妙な感じである。皮膚 . . . 本文を読む
とぼとぼとイオンへ向かいながら週末の行き先を考えていた。今週末も「車が要るよ」と御通達が出ている。電車とバスで祖谷まで行くにはお金も時間も結構かかる。久保バス停から天狗塚の登山口や、菅生の三嶺登山口へ行くにしても長い車道歩きが待っている。少なくとも3日間欲しい。
歩きながら右手に見える女木島が、こちらは近いし安いよ、と呼んでいる。水仙は綺麗だけど、もう少し標高が高ければなあと思う。
今月号の「 . . . 本文を読む