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236932 ドルはユーロと円で違う顔を持つ

2010年08月28日 | 経済破局か?市場の軟着陸は可能か?
236932 ドルはユーロと円で違う顔を持つ
  猛獣王S ( 不惑 営業 ) 10/08/28 PM08


『ドルはユーロと円で違う顔を持つ・・・円高を喜ぶアメリカ』(人力でGO)http://green.ap.teacup.com/pekepon/276.htmlより転載します。
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■ ドル/ユーロ (3年間)■
http://green.ap.teacup.com/applet/pekepon/276_1/image

■ ドル/円   (3年間)■
http://green.ap.teacup.com/applet/pekepon/276_2/image

上のグラフはここ3年間の「ドル/ユーロ」と「ドル/円」の為替相場です。日頃ドル/円相場ばかり気にしている私達は、ドルは一環して弱くなっていると思い込んでいますが、リーマンショック後、ドルはユーロに対しては値下がりしていません。

■ ユーロを攻撃するドル ■

ドル/ユーロ相場を見ていると、ユーロに対してドルが値下がりし始めると、ドルが急に持ち直す傾向が見て取れます。

① 基本的に供給過剰なドルはユーロに対して下落するバイアスが掛かっている
② リーマンショックでドルの流動性が欠如し、世界がドルを求め、ドルが上昇
③ 危機後、ドルは再びユーロに対して下落
④ ギリシア危機が発生し、ユーロが下落

発足当時は1ユーロ1ドル程度でしたから、現状ユーロはドルに対して2割程下落しています。

ドルもユーロも国際決済通貨として機軸通貨の地位を競っています。歴史的にもドルは優位に立っていますが、無尽蔵に発行されるドルはユーロに対して減価するのは当然の結果です。ところが、ドルが下落するとイベントが発生して、対ユーロでドルが持ち直します。

■ 円高を望むアメリカ ■

一方、「ドル/円」は一環して下落しています。円に対しドルは実力通りの動きをしています。現在、ドルは85円を切り、70円台を目指して下落中です。

「円高=ドル安」はアメリカに多くのメリットを生じます

① 自動車など国内産業の保護
② 輸出促進
③ 同額の「円」で購入できる米国債の額が増える
④ ドルの増刷で、対外債務の負担を軽減する

日銀の介入が期待されていますが、アメリカは80円を切るまで日本政府に介入を禁じていると言われています。

■ 円高デメリットのウソ ■

日本では「円高は輸出企業の業績を悪化させる」と喧伝されています。

しかしトヨタをはじめ輸出企業もバカではありません。ドルの長期的下落は当然予測されていますから、為替予約やプット・オプションを通じて為替リスクをヘッジしています。

尤も、長期に渡る円高基調は、価格の引き上げという形で消費者に転化されるので、日本企業の売り上げを圧迫する要因には変わりありませんが・・・。

■ 脱ドルが進んでいる ■

平成22年上期の日本の貿易取引通貨別比率は輸出で米ドル48.6%、円41.0%、ユーロ6.3%、輸入では米ドル71.7%、円23.6%、ユーロ3.2%となっています。

アジア向け輸出が増大している事の表れでしょうが、不況下の物価を考慮すると、円高のデメリットよりメリットの方が大きくなりつつあります。

 ~後略~
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