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おにぎらず弁当/“月餅”の思い出

2017年04月11日 | 田舎生活の衣食住
 おきぎらず(海苔、卵、油揚げ)
 ふかしジャガイモ
 ヒジキの煮付け(ヒジキ、カキ菜、ニンジン)
 野菜サラダ(セロリ、キャベツ)










 おにぎらずの具は、甘辛く煮付けた油揚げと、ふんわり卵焼き。卵を溶く時に、卵がまろやかになるまで空気を取り込む様にしたのだ。ご飯で挟んじゃうから、意味ねーけどな(笑)。味付けはせずに、込む時に、ケチャップとマヨネーズのオーロラソースを塗る。と、ついさっきまで考えたいたのに、すっかり忘れちまった。
 忘れっぽいにも限度があるっちゅうもんなのに。仕方がないので、半分に切った段階で、卵に添って出汁醤油を少しだけ垂らして誤摩化した。ラタトゥイユが煮染めになったようなものだな。
 よく考えたら、稲荷鮨とほとんど変わらないので当然なことだが、甘辛く煮付けた油揚げを具にすると、旨いな。これ良い。
 油揚げを開く手間もいらないし、却って良い。「今後、我が家の“稲荷鮨”は、油揚げを具にした“おにぎらず”、もしくは“おにぎり”に致すことを宣言する」(嘘だけど)。
 ジャガイモは、見たまんま。塩を軽く振っただけ。ヒジキとカキ菜、ニンジンは、出汁醤油の薄味仕立て。やはりカキ菜は旨い。ヒジキと合う。この冬あまり食べなかったのは、野菜高騰で、ひと束140円したので、「まあ、そのうちにいつも通りになるさ」。いつも通りは100円。それから食べても遅くはないと時期を待っていたのだが、140円から値下がりをせずに、冬が終了したって訳。それと、キャベツを大量摂取しているからかな。
 “おにぎらず”もしくは“おにぎり”は、何処か風光明媚な所で食べたいな! 今って、外で弁当を食べる場所がほとんどなくなってきているのだよ。却って東京の方が、多いくらい。外食産業が盛んだから、弁当の必要性もないのだろうけれど、なんだか寂しかないかい。

 デザートに“月餅”を食べたのだが、日本のそれは小さいし、具も少ないしで、ガッカリのひと口目だったが、食べ続けると、これまた旨い。「へえーっ、“月餅”ってこんなに旨かったのかあ。

 香港で最後に住んだのは、香港島中環から、世界一長いエスカレーターの先にあるYWCA経営のマンスリー・アパートだった。今思うと、あのエスカレーターのサイドの部屋で繰り広げられる映画に憧れていたっけなあ。
 そのYWCAだが、勿論、ホテルとして一泊からでも泊まれるのだが、マンスリー契約の欧米人ビジネスマンが多かった。部屋は狭いが、バスルームは充実し、大きな欧米サイズのバスタブがあり、これは日本人としては嬉しい限り。
 そこでは、中秋節と春節には、部屋の中にプレゼントが置いてあり、中秋節の晩、かなり遅くまで仕事をして、疲れた体で部屋に入ったところ、テーブルの上に、“月餅”を見付けた時は、どえりゃあ嬉しかったものだ。
 また、大陸ではお目に掛かれなかったが、香港では牛皮の“月餅”もあり、これがもっちりとして旨かったなあ。
 帰国してからは色々な饅頭があるので、“月餅”を食べるまでもなく過ごしてきたが、食べりゃあ食べたで、しみじみと旨いものだ。




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