女として大阪で暮らす2

初心にもどり、ちゃんとブログをつくりたいですね。
たまに、読んでください。誤字脱字は、ご容赦くださいね。

醜い顔面(文鳥花子作)

2015-06-21 15:58:33 | 日記
そいつは、醜い顔面をしていた。
醜い顔面は、外を歩いていても目立つものだった。

なんでそんなに、醜い顔面なのか、よくよく考えてみたが、わからなかった。
その顔面は、痩せた鬼のように、醜く吐き気を催すにおいがした。

そいつが歩くと、みんな後からでもわかる匂いなのだ。
臭いにおいが、空気に染み付いた。

あるときに、そいつを見なくてはいけないときがきた。
鬼が私の落し物を、取りにこいといったからだ。

しかたなく、私はとりにいった。
正面からその顔面を見たのは、初めてだった。

遠くから見ているのと、違いそれは気持ちの悪いものだった。
崩れた瞳、黒い歯そして、色狂いした顔色が私に、吐き気をもよおすものだった。

そいつは、いつも人を馬鹿にしていた。
そして、女が大好きな好物で、だましてはたべていたのだった。

私は、できるだけ避けるようにしていたが、避けれないときがあるのを悲しく思った。
いつも、逃げてもいつかは、会うのはつらい現実になった。

それでも、私はその正面から見た顔面を思い出すと、いつも悪夢にうなされた。
生きている物体のなかでは、とても見たくないものである。

これからもその顔面は、生きている限り、見ることはあるかもしれない。
私は、遠くからでも避けたいので、できるだけ見ないように神様に祈った。

その後、その顔面は、きえることになった。
私は、心がそのときから、はればれとするのであった。

貧乏神(文鳥花子作)

2015-06-21 15:49:58 | 日記
私には、金に縁があったことがない。
たぶん、貧乏神がついているのであろう。

周りからは、汚く、貧しいのできらわれている。
そして、外見はとても醜いのだ、地獄の釜のそばにいる釜茹でにされる人間に似ている。

苦しい形相は、額にしわがより、いつも苦虫をつぶした顔なのだ。
そして、その顔が貧乏神にすかれていたのだ。

貧乏神は、その人についたらたぶん死ぬまでまとわりつく。
だから、私は醜いまま年老いたおばあちゃんになった。

ある日、貧乏神が縁側にいた。
何かつまらなそうに、そして悲しそうにしていた。

たぶん自分について、人生が貧乏すぎておもしろくなくなったのだろう。
だから、貧乏神はつまらない姿になったのだろうか。

くじを引いたら外れ、いつもみんなに馬鹿にされついてない人生をおくった。
貧乏神は、そっと私から離れていった。

それから、私はながくなく、天国に逝った。
貧乏神がはなれるときに、死んでいくのがきまりだったのだ。

生きるには、守護霊も必要だが、貧乏神も必要だった。
そのうちに、私は貧乏で、この話のように、死んでいくのであろう。

しかし、後悔していない。
貧乏で貧しくて、つまらない人生を貧乏神とともに仲良く遅れたから。

金持ちの神様なら、違う人生かもしれなかったけど。
貧乏すぎる人生も、なかなか面白いと感じている。

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