黄檗山萬福寺(おうばくさんまんぷくじ)TVで「五木寛之の百寺巡礼」を見ていたらこの寺のことを紹介していたので、行ってみることにした。江戸時代になってから中国の僧が明時代の様式で建てたとあって、京都の他の寺院とは変わった雰囲気である。
総門から三門を経て開山堂を見ながら天王殿に向かう。寺の玄関である天王殿の正面には布袋尊(弥勒菩薩の化身)が鎮座し、周囲に四天王が祀られている。
天王殿の奥には寺の本堂である大雄宝殿(だいおうほうでん)がある。チーク材を使った建物だということだが、床は石が敷かれているだけである。この寺の床や廊下には木材が使われておらず、すべて石材である。
斎堂前には魚板があり、これをたたいて時を報せているそうだ。