石川康宏先生(神戸女学院大学)の最新刊です。
広がる9条守れの世論に対する危機感から、問題だらけの改憲手続き法案をゴリ押し、改憲に向かってまっしぐらに突き進む安倍政権。気鋭の大学教授がその半年間をわかりやすく解きほぐし、1人ひとりの判断が日本の明日を左右するという重大な岐路にある今、私たちのなすべき選択を問いかける。石川節、炸裂!!
『いまこそ、憲法どおりの日本をつくろう!』
政治を変えるのは、あなたです。
石川 康宏 著
A5判 84ページ 定価800円
●もくじ紹介
はじめに
1.教育基本法、たたかいはこれから
戦争を支持する子どもをつくる/「オレはダメな人間なんだ」/改正教育基本法は憲法違反/「こんな教育基本法でいいのか?」
2.改憲勢力がめざす「日本像」
侵略戦争への反省を削除/アメリカの戦争に協力するための自衛隊/治安維持で国民抑圧も/自衛隊員がイラク市民を殺すことに/「公の秩序」を国民に優先させる/政治が決めたことに文句を言うな/「天皇は日本国の元首」である/抜け落ちる国・自治体の責任/社会保障は「たかり」と語る竹中平蔵氏/大企業は何をやっても自由だ
3.社会の格差を拡げた日米大企業
郵政民営化に表れた「構造改革」の本質/日米の宅急便業者に新しい儲け口を/日米の大金融会社に新しい儲け口を/日米の保険会社に新しい儲け口を/「日本よ、お前の国のここを変えろ」/「こんなに働いても自助努力が足らないのか」/幻想だった自・公の「構造改革」
4.大企業減税のための消費税増税
大企業減税の代わりに消費税導入/消費税増収額=法人税減税額/参院選後に消費税アップを狙う/「構造改革」推進政党に「ノー」の声を/財界内部の勢力図が変化/経済財政諮問会議が中心に/財界の方針が政府の公的方針に/公共事業のツケはすべて国民に
5.行き詰まりの中の安倍内閣
安倍内閣の大きな弱み/「もうガマンできない」/「安倍内閣に期待」はマスコミでも少数派/貧困も格差も解決できない『美しい国へ』/中小業者から総スカンの再チャレンジ支援/オール靖国の安倍内閣/靖国派らしさが発揮できない安倍内閣/靖国問題とアメリカのアジア戦略の変化/困惑する靖国派
6.知恵の豊かな社会に向けて
憲法どおりの日本をつくろう/広がる憲法擁護の運動/運動を報道しない大手のマスコミ/立ち上がる若い人たち/民主党は自民党と同類の党/学びの力で社会改革を/過去の遺産ではたたかえない/自分と運動の成長に野心を持って