紅葉が見たいという要望に応えてあちこち探し、夜叉神峠という何やら曰くありそうな名のついたところへ行きました。実はこの名前は小説や山岳関係雑誌などで時々拝見し随分以前から気になっていた場所でした。
一路、高速を名神―中央へと走り諏訪湖を過ぎ左手に八ヶ岳を見ながらさらに韮崎を過ぎて双葉ＪＣＴから中部横断自動車道で最初の白根ＩＣで降りると南アルプス市に到着。南には富士山が見えています。今にも降りそうな天気でしたがとりあえずはペンションのチェックインまでまだかなり時間があるので、櫛形山という名前の通りの形をした山に行ってみました。実に多品種の動植物・昆虫などが豊かに生息している山として地域の人たちに親しまれている山のようです。山頂までは無理なので「県民の森」というところまで行き散策しました。
富士山の頂上付近の雲。これナントカ雲でしたよね
櫛形山から見た甲府盆地。向こうの山並は遥か大菩薩連峰か
南アルプス市は山と温泉、そして歴史の街です。宿泊先は芦安という地域にあるのですが、この芦安が天然温泉として有名らしいと知り、櫛形山を降りてさっそく向かいました。その道は南アルプススーパー林道に通じる道で、登山者には有名なルートです。どんどん坂を上っていき、山が深くなってくると確かに温泉が次々と現れてきます。やがて道が心細く感じられるようになったころ、芦安地域の最奥にあるペンション・ジョグに到着しました。芦安では旅館はもちろんすべてのペンションに温泉が引かれ露天風呂が付いています。日曜日ということもありお客さんは私たち以外に２組あるのみでした。
南アルプス芦安山岳館
チェックインしてしばしの休憩後、とりあえず市営の公共温泉に行きました。閉館まであまり時間がなかったのでまさに独り占め状態。出ると辺りはすっかり暗くなっており、街灯もまばらななか、こういう闇の状態も時には人間必要ではないかと思いながら坂道を上ってペンションに戻りました。夕食後は２４時間開いているペンションの温泉に入り、ポカポカ状態で一日を終えました。なかなかの秘湯という感じでした。
ペンション・ジョグ
意外とヘルシーな夕食
食堂は吹き抜けに
