ふりかえれば…まろ

まろやパンダは最近露出が減ってますが、時折更新されてます。

このこ、どこのこ~長崎にゆく6~

2006-04-29 | 美味
長崎では、皿うどん以外にも、初めてのものもいただいたんですよ。
写真は諫早でいただいた大村産の「このこ」という珍味。
能登でも名産で「くちこ」ともいいます。海鼠(なまこ)の卵巣を束にして三味線のバチのような形にして干したもの。軽くあぶっていただきます。ちびちびと細く割いていただくんだけれど、海の味が凝縮していてとても美味しいのです。お豆腐の味噌漬けをいったん干して味を凝縮させてから、海の中にしばらく沈めておいて、それから干したらこんな味になるのかなぁ(余計にわかんないでしょかね)。他にたとえようがないお味なのです。だから珍味っていうのかな。

この日は、海の生き物にとっても詳しい方(なんとゴカイも食されたことのあるお方!)とご一緒させていただいて、ナマコについて驚くべきことを教えていただいたのですよ。なんと。ナマコは。身の危険を感じると、内臓を全部だしてしまってそれを残して、皮だけになって逃げるのですって!ご存知でした?ナマコは棘皮動物で、何よりも体壁が大切で、内臓は再生できるんだそうです。とかげのしっぽみたいですね。ナマコの研究は、もしかしたら人間の臓器の再生へとつながるかもしれないなぁ。なんて。

ほかにも。長崎市内でいただいたもの。こちらはハトシです。広東語でエビパンのことを蝦多士(ハートーシーに近い音)というのですって。そこから短く「ハトシ」って云われるようになったのだそうです。

さらに。長崎もくじらをよく食する土地柄。こちらは百広(=腸)です。ちょっと見た目でダメな方もいらっしゃるかしら。でもね。すごくすごく美味しかったですよ。食感が色々なのも美味しい。


参考
能登・穴水の森川仁右ヱ門商店の「くちこ」(金沢屋)

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