- 白駒池 -
八ヶ岳には二つの横岳がありますが、今回歩いたのは北八ヶ岳の横岳です。南の横岳と区別するために「北横岳」とも呼ばれているようです。
横岳から何処へ廻ろうかちょっと迷ったのですが、南下することにしました。
当初は高見石もと考えていたのですが、雲が晴れないので、白駒池でのんびりすることにしました。
歩程 【 坪庭~横岳~三ツ岳~雨池山~雨池峠~縞枯山~茶臼山~麦草峠~白駒池~麦草峠 】
ピラタス・ロープウェイで坪庭まで上がり、そこから歩き始めます。
雲が広がっていて、天気は予報ほどよくありません。
坪庭では紅葉が始まっていましたが、高低差がないのでなかなか体が温まりません。
横岳の登りになってようやく体が温まってきました。
北横岳ヒュッテから一登りで横岳の南峰に着きます。
八ヶ岳方面などの展望が素晴らしいのですが、今日は雲が広がっていて冴えません。
隣の北峰(2480mでこちらの方が高い)に移動します。
横岳 北峰
直ぐそばの蓼科山にも雲がかかっていて、こんな具合です。
展望は諦めて、登ってきた道を戻ります。
北横岳ヒュッテの前から七ツ池に寄っていきます。
七ツ池
七ツ池
北横岳ヒュッテの前まで戻り、さらに登ってきた道を戻ります。
坪庭から登ってきた道を右に見送り、今度は真っ直ぐに三ツ岳に向かいます。
大きな岩の上や間を縫うように進む道は歩き難いです。
振り返って見た横岳
そして、大岳方面
三ツ岳はその名が示すように三つの岩の峰からなっています。
一峰、二峰、三峰と呼ばれているようですが、どれがどれやらハッキリしません。
短いクサリ場もありますが危険ということはありません。しかし、歩き難いです。
これはおそらく一峰から二峰を眺めたものだと思います。
三ツ岳からの急な下りでは雨池が見えました。どうやら水は干上がってしまっているようです。
雨池山との鞍部まで下ると雰囲気が変わります。
黄葉を眺めながら、笹の中を雨池山に登っていきます。
雨池山の山頂は道の脇に標識があるだけです。
雨池山から再び急な道を雨池峠に向かって下りていきます。
雨池峠への下りから縞枯山
雨池峠まで下りて、ここで少し時間調整です。
時間調整とは ・・・ 実は雨池山からの下りで賑やかな団体が雨池峠から縞枯山に登って行くのを目撃していました。積極的に道を譲ってくれるなどというのは全く期待できませんから、登山道でこのような団体を追い抜くのは相当に面倒です。どうせ縞枯山頂で団体は休むであろうから、そこで一気に追い抜く作戦にしたのです。軽く食事をしながら休み、団体が出発したと思われる時刻から十五分後に出発しました。そして、団体の最後尾に10mの所まで私が迫った時点で縞枯山頂に着きました。作戦大成功で山頂で休んでいる団体を一気に抜くことができました。それにしても、道をふさいで休んでいるのは呆れたものです。
縞枯山頂は展望がないのですが、茶臼山との鞍部への下り口の東側に展望台と呼ばれる場所があります。
今日は展望が期待できないのと、団体を追い抜いたばかりなので、展望台には寄らずに行きます。
展望台への分岐から茶臼山
縞枯山と茶臼山の鞍部からは五辻に下る道が分かれます。
茶臼山への登り
茶臼山も展望がないのですが、縦走路を少し外れた西の端の岩地からは展望が開けます。
ここからは、縞枯山の縞枯現象もハッキリ確認できるのですが、この日はやはり冴えませんでした。
岩陰で冷たい風を避けて一息入れた後、麦草峠に向かいます。
途中の中小場はちょっとした岩地の出っ張りですが、なかなか眺めがいいです。
中小場から茶臼山・縞枯山
中小場から八ヶ岳の山々 - 雲が邪魔をしています。
茶水池が左手に姿を現すと麦草峠です。
茶水池 - 半分以上干上がっていました。
麦草峠は若い頃の思い出が幾つかある場所ですが、峠近辺に限っていえば、随分と様子が変わってしまいました。
麦草峠付近の紅葉
麦草峠付近から茶臼山・縞枯山
麦草峠からは白駒池に向かいます。
白駒池も若い頃の思い出のある場所です。
久しぶりにのんびりと白駒池を一周しました。
池の周辺には苔むした森が広がります。
雲が流れて時々陽が射したり、青空がのぞいたりします。その度に、池の様子が微妙に変化します。
最後に、その白駒池の様子を纏めて ・・・。
不思議な青白い帯が見えていました。何故、このような現象が起こるのでしょう。
光の具合で様々な表情を見せてくれました。