Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

Microsoft、どうしちゃったの?

2006-02-04 17:54:46 | PC
 PCをさわっている理系の人間なら、誰でも一度は考える「自分でもソフトを作りたい」という欲求・・・考えない人もいますよね、はい。
 その欲求に答える開発環境と言うと、Linux系だと大概は無料で手に入ったりします。Windowsに目をやっても、たとえばBolandのDeilphiなら、一部無償版が用意されていますし、Eclipseもオープンソースとして用意されています。HSPも人気がありますね。

 ですが、現時点でのWindowsにおけるソフトウェア開発のディファクトスタンダードと言えば、やはりVisual Studioであると言うのは、誰の異論も無いところでありましょう。

 しかし、これが高かったんです。やはりビジネス目的で導入する事が多く、一般的にはロットが出ないこともあってか、作成したソフトウェアが”まともに”配布できるProfessional版以降はPhotoShop並の金額で、ちょっとホビーユーザーには手が出しにくい価格設定でした。
 かといって、Standard版では配布制約が厳しく、しかもまだ微妙に高い・・・

 でも、これもVisualStudio.NETまでの話。今回発売されたVisualStudio2005は、驚きの価格戦略がされています。
 なんと言っても、ソフトウェアが「有償で配布できる」パッケージが”無料”なんですから・・・

 VisualStudio2005 ExpressEdition

 VisualBasic、C#、C++、J#の4バージョンが用意されていますが、これらすべて無料で提供されています。1年間に限り、と言うことですが。学習用途、トライアル用途とされていますけれど、ホビープログラマがさわるのには十分な機能がそろっているようです。興味がある方は、とりあえずこれでVisualStudioを体験してみるのも良いのではないでしょうか?

 もちろん、通常のパッケージも用意されていますが、そちらもずいぶん価格が抑えられているようです。このページの最後を見ると、機能、価格比較が載っていますが、64ビットアプリとSQLをさわらないならば、別にStandardでいいやと言うような構成です。お値段もアップグレードで2万円を切り、アカデミックなら5,000円を切るという、ゲーム一本買うよりもお得という戦略的な価格になっています。その上でも、アップグレードで約7万円と、以前に比べてやや手が出しやすくなった印象です。

 これらは、開発環境のOpenSouce化、無料化に対応する形での裾野を広げるための戦略だと考えます。開発環境は、結局ベンダーに使ってもらってなんぼ。教育課程でさわられてこなかった環境は敬遠されてしまう事もあるでしょう。
 ならば、まず間口を広げることで、将来的な需要を喚起。ひいては、Windowsが将来的にもコンテンツプラットフォームであり続けるための布石として、非常に合理的な戦略ではないでしょうか。

 こちらとしては開発環境が安価になるのは非常にありがたいこと。サンデープログラマなのに、数万円とか使ってられませんから。
 さて、ちょっとがんばって、依頼されたものを作ろうかな・・・


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