Cafe de Kerm ~毒味ブログ~

物言いにも、珈琲にも、もれなく毒が混入している可能性が無いこともないです。

ニンテンドー3DS正式発表

2010-06-16 23:59:59 | Digital Devices

 ニンテンドーDSと言えば、言わずと知れた世界で一番普及しているゲームハードウェアです。コンシューマー用ゲーム機で初めてタッチ操作と二画面を導入し、カジュアルゲームを前面に出すことで、ゲーム人口の拡大に大きく寄与した革命的なゲーム機です。

 任天堂の革命的ゲーム機と言えば、「バーチャルボーイ」という、半ば「無かったことに」されている幻のハードがありました。何が革命的かと言えば、赤一色とは言え3Dに特化した世界初のゲーム機だったことです。今で言うヘッドマウントディスプレイのような大仰な本体をのぞき込む形で利用する、任天堂初の32ビットゲーム機でした。3Dは確かに画期的ではありましたが、扱いは正にキワモノ。売り上げもさっぱりで、あっという間に話題にも上らなくなってしまったのです。

 そのトラウマのような3Dゲーム機も、技術の進歩と共にようやくまともな形で出せるようになったと言う事でしょうか。

 これまで名前だけしか発表の無かった裸眼3D対応のニンテンドー3DSが、E3にて正式に公開されました。

速報:ニンテンドー3DS 公開、ステレオ3Dカメラ搭載 engadget

現在進行中の任天堂 E3 2010 プレスイベントより。ニンテンドー3DSがようやく姿を現しました。岩田社長のプレゼンから概要を速報でお届けします。

 詳細は元記事を見てもらうとして、注目すべきは3D撮影が出来るカメラが搭載されていること、そしてこの部分。

やっと家庭にも来たが、現在各社がアピールしている方式では数十万円の対応テレビと、安くはないメガネを人数分揃える必要がある。一方 3DSなら裸眼で手軽に、と導入。
DreamWorksやディズニーの3D映画も裸眼で見られる。

 つまり、ニンテンドー3DSは、ゲーム以外の用途にも使えそうな、より汎用的な機会になる可能性が大きいと言う事。現在のところ、個人が入手できる3Dカメラは富士フイルムの一機種だけ。それが3DSによって一気に普及拡大が見込めるわけですから、プリントサービスを独自に導入してくる可能性があります。また、もっとも手軽な個人用3Dモニターとして、3D映画や映像の販売を手がける事を示唆しています。
 これらのことから、ニンテンドー3DSをゲーム以外の用途にも積極的に展開していくこと。ゲーム以外のビジネスモデルを任天堂が模索していることが予想されます。

 今後はより3D映像が増えていくと思いますし、最も手軽な選択肢の一つとして3DSが注目されるのはある意味当然でしょう。なんていうか、ゲーム以外のビジネスモデルで任天堂が注目されるというのはちょっと変な感じですが・・・