名鉄 広見線で名鉄全線乗り鉄完了です。
写真はボケましたが御嵩駅です。
老い先短そうな雰囲気ですよね?
名鉄乗り鉄しようと思ったのは,元々は愛知へ引っ越してきて黒野駅が既に廃線の憂き目にあっており660V区間の“モ”に乗り損ねた事に起因してまして・・・乗っておけばよかったと後悔先に立たずを感じたからでした。
しっかり事前にWEBで調べておけばよかったんですけどね10年前だったかな?当時名古屋に勤務していた大学時代の友人の家に遊びに行きまして何やかんや言いながら『谷汲線』に乗ってやろうと黒野駅方面に出掛けてもらったんですが廃線後3日目でして歯ぎしりした記憶があります。
当時まだ丸窓“モ”が元気に現役で走ってまして,また乗りに来ればいいやと思っているうちに10年・・・全線廃線になっているし。何であの時ついでに乗らなかったのか・・・無茶後悔してるんですよね。当時自分にとっては古い車輛にもかかわらず結構新鮮なデザインに思えて気に入ってた車輛の1つだったもんでね。
さて,広見線ですが,犬山⇔新可児と新可児⇔御嵩の2区間分割運用になっていまして前者は完全に通勤,産業誘致を意識した総複線化路線。後者は単線ワンマン運行の超ローカル線です。
犬山行き電車ホームより御嵩行き電車を望む。
犬山⇔新可児間にある可児川駅近辺に恐らく工場群があるんでしょうね。結構ビジネスマンらしき人が乗ってきます。聞こえてくる会話もビジネス系の話が目立ちますね。可児川駅から乗ってきた上司部下の2人連れ・・・ズ~と愚痴ってましたね。わざわざ東京から企画書持って自社の生産部長に面会してきたらしい・・・特に部下の怒りが納まらないようで完璧な商品企画書持って意気揚々遥々やってきたんでしょうね~余程悔しい帰り道だったんでしょう。『この企画の良さは愛知の田舎部長には判んないんっすよね~課長!』部下が段々ヒートアップ。上司はさすが周りで誰が聞いてるかわからんので必死に部下を宥めます。
生産部長に企画を切られた理由は明白でした。結構離れて座っていたんですが兎に角2人共相当に酒臭い・・・夕べかなり栄あたりで祝杯挙げてたんでしょうね。いくら愛知の田舎部長でも,あれでは怒って当たり前かなと思うんですけどね。何とも言えねえ~人間模様です。
また,新可児⇔御嵩間はまた別世界。
新可児駅はワンマン化の為駅構内にもう一つ自動改札があります。東京近郊でしたら東武の大師線西新井駅とかJR鶴見線鶴見駅みたいなイメージです。そこから先の乗客は地元の爺ちゃん婆ちゃんの世界になります。乗り越しの為,御嵩駅で清算するからそのまま通してくれと駅員室に断りいれて乗車しようとしたが引き止められて,その場で清算させられました。全線無人駅なんでしょうか?そこまでは普通なんですが,どうも尻がコソバユイぞと思ってたら私の体の大きいのをいい事に腰の曲がったお婆ちゃん2名私の陰に隠れて私の清算中にこっそりホームへ侵入。恐らく悪意の無い?キセルかタダ乗りでしょうね。駅員も手なれたもんで『お婆ちゃん!切符見せて!』と引き止める。
お婆ちゃん:『電車が出ちゃうよ~切符もちゃんと持ってるから大丈夫!』
駅員さん;『大丈夫!心配しなくていいよ。電車止めとくから切符見せて~』
当然,正しい運賃の切符持ってれば自動改札通ればいいだけですからね~。
婆ちゃん2名不足分を徴収され。敢え無く御用。『あれ~足りてると思ってたんだけどね~』と惚け切ってました。他愛ない会話で少し腰の曲がったお婆ちゃん2名の冒険は失敗に終わったようです。2~3分遅れて電車は発車。ローカル駅の日常なんてそんなもんなんでしょうけどね。のんびりした感じがいいですね。
しかし,『乗って残そう広見線』の旗が萎れて見えたのは雨による湿気の為だけじゃなさそうですね・・・
運賃表は蒲郡線兼用ですね。
新可児⇔御嵩間。長閑な田園地帯を走り抜けます。
明智駅です。左側緑に見えているあたりが八百津線廃線跡ですね。ここも乗れなかったんですよね。駅舎は中々雰囲気出してますよ。一回降りてあたりを歩こうかと思っていたんですが次の電車がいつ来るかわからなかったのでやめにしときました。
これで名鉄全線乗り鉄完了です。