昔の学校の音楽の授業は、今のようにピアノではなく足踏み式のオルガンだった
私が小学校の低学年の頃も教室内にオルガンがあって、担任の先生が音楽の授業もやっていた覚えがある
今も小学校2年生までは担任の先生が指導し3年生から音楽専任の先生になるようだ
今は足踏み式のオルガンなんて見ることはないけれど・・・
博物館にあったオルガン(1890年(明治23年)製の山葉オルガン)と当時の初等教育の様子の写真・・・
当時のそのオルガンの音色を視聴出来るようにもなっていた
明治の小学校唱歌の蝶々や蛍・荒城の月・かすみか雲か等‥
一度は歌ったことのある曲ばかり・・・
たくさんの着物を着た子供達が円になって座り、楽しそうに先生のオルガンに合わせて歌ってる様子・・・
そんな写真を見ながら一緒にオルガンの音色を聴いていると・・・
苦しく貧しかった時代・・・子供達は音楽の授業が楽しみで、きっと心を元気にしてくれたひと時だったのだと思う
今のように物質的に豊かになるとそんなささやかな楽しみや心の喜びはあまり目立たなくなってしまうけれど
音楽は時代を越えてとても大切な心を育むものだと思う
先日、中学校の公開授業を見に行ってきた
授業の時数をみると音楽や美術の授業は最近では週に1時間しかない
学年が進むと選択になりさらに芸術教科とは疎遠になってしまう
こんなんでいいのだろうか・・・
そんなこともあって・・・とても複雑な気持ちでこの当時の写真とオルガンの音色を聴いていて・・・
しばらくその場から離れる事が出来なかったのです