A Rider's Viewpoint

とあるライダーのものの見方

コピー複合機の話

2009-01-29 22:04:13 | たわごと
 会社で使っているコピー複合機はトナーが足りなくなると自分でその状況を液晶に表示する。
 事務所でメインの機種はカラー機のため、ブラック、イエロー、シアン、マゼンタ、4色のトナーを使用するのだ。

 先週、打ち合わせの会議室から事務所に戻ると、某課長がコピー複合機の前で、トナーの筒を紙箱に入れようとしているところだった。

 「あれ、もうトナー交換ですか?」

 僕も数日前から「トナー(シアン)の準備をして下さい」という表示がでている事には気づいていたので、そう質問して液晶をのぞき込んで見た。
 表示はまだ、「準備して下さい」である。いよいよ交換という場合「交換して下さい」に表示が変わるはずである。

 「まだ交換しなくても大丈夫じゃないですか?」
 「うん。まだ“準備して下さい”なんだけどね、トナーが切れるとコピーが途中で止まるだろ? それが嫌だから早めに交換していたんだよ」……と某課長。

 「そうですね。いつ交換するのかのタイミングには迷いますよね。なんせシアンのトナーですから、『ここが思案のしどころ』ってとこですかね?」

 「…………。」

 冬の空気は乾いていて、寒い。

本棚の前にて

2009-01-27 20:39:07 | つれづれ
 書店の本棚の前に立つ。読む、読まない、買う、買わないに関わらず、いろいろな本が僕を誘う。じっくりと渋めに語りかけてくる本、色目を使って媚びてくる本、いろいろである。

 話は変わるが、僕は怪談が好きだ。マンガでは杉浦日向子さんの『百物語』、書籍では『新耳袋』のシリーズとかを好んで買っていた。

 とある日、とある書店のコーナーで、怪談が多く並んでいる棚に目をとめた。『新耳袋』のシリーズ、同じ作者の新しいシリーズ、名前を模して装丁も似せているが内容が伴わない駄本(一応買って目を通したのだが、あまりのくだらなさに読後すぐにゴミ箱に叩き込んだ)、その他同じような怪異を扱う本に並んで、その本が目にとまった。

 シンプルな装丁の本である。表紙も題名も怪異を売り物にして媚びるところがない。あっさりとして落ち着いた本である。
 思わず手にとって冒頭に目を通してみた。淡々と文章が綴られてゆく。第一話をもうすぐ読み終えようとする頃、目が離せなくなってしまった。

 『やばい。この本は“本物”だ』

 実録の怪談集、それはもっともらしく人を脅かしたりはしない。大げさな仕掛けや人間の恨み辛みを並べたてもしない。
 ただ実際に起こった(らしい)ことを順々につないで記しているだけである。しかしその中に、『これは本物の体験なのではないのか?』というリアリティが、事実としてでなければ書き表せないであろう内容が、その中で告げられていることがある。
 日常から外れた空間、人間の感覚を超越した好意、一見何の変哲もないように思える違和感。これらが雄弁に「怪異」を物語る。

 『残りは買ってじっくり読もう』そう考えて、僕は本棚からその本を手にとってレジに向かった。

 本を読む行為、それは現実の中に別な世界を作り上げるようなものだ。一見強固と思われる現実に空想の世界が入り込んできて一瞬現実が揺らぐ。カメラのピントがずれるように存在が揺らぐとき、何らかの怪異が姿を表す。珍しいことではない。怪異はいつも我々の隣に潜んでいるのだ。

革ジャンを買った

2009-01-25 21:40:40 | ハード
 昨日、ショップに革ジャンを取りに行った。昨年末にショップに行きあらかじめ注文をしていた品だ。
 素材はやはり鹿革。ウィンターグローブで知ったその柔らかさに抗しきれなかった。まさに「魔力」としか言いようがないほどの手触りだったのだ。

 年末の休日、某ショップに出かけ、革ジャンのセミオーダーをすることを告げる。ベースにする型番を決め、まずLサイズとLLサイズを着くらべる。
 袖の長さはLでぴったりなのだが、やはりウェストがちょっときつい。そのままでは問題ないが、防寒インナーを着ると、正直お腹が苦しいかと思われる。
 今度はLLサイズを着てみる。お腹周りはかなり余裕があるが袖丈が長い。
 結局のところ、Lサイズをベースに、ウェストをLサイズとLLサイズの中間の寸法にしてもらう。さらに腕時計の装着にあわせて、左手首のサイズを2cmアップ。自分の使い勝手に合わせて変更が可能なのがセミオーダーのいいところだ。

 革ジャンの型番、サイズの変更、素材の変更(牛革から鹿革へ)、これらの確認が終わり、価格と納期を確認する。僕の場合、1月23日、金曜日の夜までに仕上がるらしい。……ということで、24日に取りに行ったのだ。

 どきどきしながら扉を開ける。用件を告げると店員がオーダー表から自分の名前を確認し、ハンガーからビニールに包まれた革ジャンを持って来てくれる。

 色はアースブラウン、袖やポケットに打たれた鋲は銀色である。スイングトップデザインのこの革ジャンは、斜めフラップ付きのポケットと、スナップで止めることで立ててとめることができる襟を持つ。

 早速サイズを確認するために袖を通してみる。手に取った第一印象はやはり「柔らかい」「軽い」というものである。新品の革ジャンといえばごつくて固くて重いというのが普通だろうが、この革ジャンは違う。満足だ。
 袖丈、ウェスト回り、左袖のサイズもぴったりだ。
 「着て帰りますか?」と問われたのに対し「車で来ましたので持って帰ります」と言って店を出たのだが、駐車場で我慢できずに着替えてしまった。我ながら相変わらず単純な性格である。

 いまその革ジャンはハンガーに掛けられ、壁につるされている。振り返ればすぐに見えるように。手を伸ばせば柔らかさがすぐ確認できるように。
 そのうちまた表に出る用もないのに、袖を通して着てみては「えへへ」とつぶやくんだろうな。(^^;
 この革ジャンを着て、早くツーリングに出かけたいものだと心から思う。

Sentimental Birthday

2009-01-22 22:45:12 | つれづれ
 会社から自宅に帰り夕食を摂った後、「ちょっと本屋にでも出かけてくる」と玄関の扉を開けたら雨だった。

 ふと思い出した。
 数十年前の今日、とある街は前日まで雪模様だったがその日は晴れ、隣の協会では結婚式の鐘が鳴り響いていたと母はいう。

 今日、娘が「ケーキはいつ食べようか?」と聞いてきた。家内も「ご馳走は明日でいいかしら?」と言っていた。

 月並みではあるが、僕はとても幸せだ。大きな幸運では決してなく、身近な日常に見え隠れする、ささやかではあるがしっかりとした幸福。

 ちょっとだけ感傷的になってもいいよな?

 だって今日は僕の誕生日なんだから。

be active

2009-01-17 09:00:30 | つれづれ
 案の定、先週は風邪にやられていた。10日はスーパー銭湯に3時間つかり、多少復調したのだが、翌日バイク屋に部品発注に出かけたのが良くなかったのか、12日は買い物にも出かけず、家でずっと寝込んでいた。

 その反動もあってか、今日は1日活動的に過ごす予定。ちょっとまだ咳が残っているが大きな問題にはなるまい。

 まずバイク屋で、部品の締め付けが甘くて、いつの間にか落っこちていたハンドル左のグリップエンドを直す。次には車で通勤用の革手袋と近くの店に売っていなかったマンガを1冊買いに。時間があればサングラスのレンズを止めている極小ナットを探して、最後は職場の友人たちと六本木で新年会だ。

 おっと、そろそろバイク屋に出かける時間だ。さて今日は1日忙しそうだぞ。

Catch a cold

2009-01-09 23:39:10 | つれづれ
 正月休みが終わって一週間が過ぎた。
 休みボケの仕事始めかというとさにあらず。初日からいきなりフルスロットル! 昨日なんぞ23時50分に会社を後にするという久々の大ヒットをとばしてしまった。

 もう何日も働いたような気がする。『本当に正月なんてあったのか?』そんな気分である。
 今日が金曜で次の月曜日が祝日。明日から三連休なんて本当に夢のようだ。

 水曜に気づいた風邪の兆候。昨日の残業がだめ押しをしたらしい。悪寒がして鼻の奥というか顔の中心がじんじんする。頭がずきずきとうずいて鼻水が出始める、喉がイガイガして時折咳が出る。
 どうやら完全に風邪を引いてしまったようだ。

 三連休を前にして、頭痛と悪寒で何もできないような悪い予感がする。あああ。余計なことを考えないでもう寝よう。……おやすみなさい。

2009・元旦

2009-01-01 23:54:59 | つれづれ
 元旦である。
 午前六時、一度目をさまし部屋にオレンジ色の朝日(初日)が差し込むのを確認し二度寝。十時半頃、起床する。

 朝昼食(ブランチですね)に、鍋をつくりお餅をいれて雑煮にする予定が、野菜が多すぎたのと、昨日の残りの蕎麦を入れたので、結局、野菜鍋のままになる。そういえば鶏肉を入れ忘れた。明日にでも雑煮にしよう。
 玄関からぶ厚い新聞と年賀状を持ってきてじっくり読み、その後昼寝。あろうことか夕方の五時過ぎまで眠りこけた。

 夕食は、ハンバーガーにフライドポテト。コーヒーを沸かして飲む。その後、車にガソリンを入れに出かけがてらスーパーで甘栗を買ってくる。この甘栗が冷やした白ワインのつまみによく合うんだな。

 ウィーンフィルのニューイヤーコンサートを聴きながら昨年の手帳を整理。今年の手帳へ必要事項を書き写しセッティングを完了する。
 去年は14本の映画を見て、手帳に書き写した読了本は9冊。記憶に残らない映画も読書も多かったようだ。

 届いた年賀状を整理しつつデータを修正する。昨年、年賀状はかなり細かく画像を切り貼りして構成したが、今年は元データに文字を合わせただけ。しかも個人別の細かい言葉も入れず、全部同じデータ。シンプルに徹した賀状となった。

 話は戻るが、手帳を整理しつつ昨年の出来事を振り返るのは、なかなか楽しかった。次の年末年始に振り返って見る時のために、今年はもう少し手帳に細かく日々の出来事を書き留めてみたいと思っている。