そぞろ神の物につきて―日本列島徒歩の旅の記録

  (2008年 日本海側)
  (2011年 四国八十八ヶ所)
  (2014・15年 太平洋側)

琵琶湖一周 第5日目 清林公園へ

2018年02月12日 | 2018年琵琶湖ー周
1月19日(金)曇のち晴 道の駅びわ湖大橋米プラザ~清林公園



ビワイチ観光ウォーキングマップ 7





6時30分、出発。まず比叡山へ向かうこととし、暗い中をJR堅田駅へ。

駅で、コインロッカー2つに荷物を分散させてなんとか入れ、傘だけは入らないので持参。湖西線で比叡山坂本駅へ。下車して比叡山へ向かう。

7時40分、日吉神社の大きな鳥居をくぐる。正面が比叡山方面。


穴太衆積みの石垣。「穴太衆」は、戦国時代に活躍した石工の技術者集団。城や寺院の石垣は彼らの手になるものが多いそうだ。




坂本ケーブルの駅へ行ってみたが、始発は8時30分だったので、徒歩で上ることにする。

8時、参道の石段へ。


途中から、京都の大原へ続くハイキングコース(古い参道)になり一汗。


9時5分、法然上人得度御舊跡。




9時10分、延暦寺会館で入山料700円。








天台宗総本山である比叡山延暦寺は、「東塔」、「西塔」、「横川」と三つの地区に分かれており、「横川」までは北へ4キロあるので、今回は時間の都合上、東塔と西塔を巡拝することにした。


すぐに出世大黒天堂。




文珠楼。


延暦寺根本中堂は保存修理中。




修理中だが、堂内を見ることは可能。修行中でも自由に中へ入ってよいとのことで入ると、暗い中、本尊の薬師如来の前で一人の僧侶が読経していた。さすがに天台宗の総本山で重々しい雰囲気に圧倒される。

根本中堂改修のあらまし




根本中堂の変遷と見どころ


「比叡山が生んだ高僧」として、法然、栄西、道元、親鸞、一遍、日蓮らのビッグネーム。空海(真言宗)と最澄(天台宗)について、空海は個人として余りに偉大だったため、その後彼と並ぶ名僧は真言宗の中から出なかったが、最澄は仏教を学ぶことを重視したため、比叡山で天台宗を学んでその後鎌倉仏教を起こした僧が何人も現れた、という説もむべなるかな、である。


鐘楼では1回50円で鐘を撞くことが出来る。観光客の集団が去った後、一人で綱を思い切り引っ張って撞くいたら、余韻が2分間も唸っていた。


大講堂。長押には釈迦とその十大弟子、最澄とその弟子たち、その他比叡山ゆかりの名僧たちの大きな肖像画が並んでいた。


戒壇院。




阿弥陀堂。




東塔。


吉井勇の歌碑があったようだが見落とし。比叡山にちなんだ吉井勇の短歌の紹介。
「雷すでに起こらずなりぬ秋深く 大比叡の山しづまりたまへ」
「雨のなかを浄土院谷へくだり来る 僧ひとりありて深むしづけさ」
「夕空の明りもとめて往きゆけど 釈迦堂みちの杉尽きずけり」


國寶殿見学。500円。






主に平安、鎌倉時代の仏像が沢山保存されていた。書や絵画もあったが、寒くてストーブにあたったりしながら見てまわった。
一昨日の石山寺内覧の500円とは同じ金額でも雲泥の差(俗物根性!)。

その後、西塔にまわり、山王院堂。




伝教大師(最澄)御廟の浄土院。


椿堂。


常行堂と、




法華堂。




常行堂と法華堂は並んでいて渡り廊下でつながっている。力持ちの弁慶がこの渡り廊下をてんびん棒にして、二つの堂をかついだという伝説から「弁慶のにない堂」と呼ばれている、とのこと。

石段を下っていくと釈迦堂。ここが西塔の本堂になっている。




左手の上方に鐘楼。


若山牧水の歌碑。
「比叡山の 古りぬる寺の 木かくれの 庭の筧を 聞きつつ眠る」




中西悟堂の歌碑。
「樹の雫しきりに落つる暁闇の 比叡をこめて啼くほととぎす」




12時になったので見学は切り上げ、下りはケーブルにしようと駅に行ったら発車したばかり。
乗車券(片道860円)を買って待つ。


ケーブルの展望台からの琵琶湖。




12時30分、ケーブルで下る。


13時、比叡山坂本駅近くのコンビニにて小休止、昼食。

堅田駅へ戻り、コインロッカーにて荷物を回収。パッキングをして歩きはじめる。

県道161号は、琵琶湖大橋交差点から県道558号にかわる。


15時15分、八屋戸浜のパノラマ。






15時50分、湖上に漁業の定置網が見える。


16時15分、琵琶湖から離れ、県道558号沿いの清林公園に着き、一休みした後テント設営。

夜半、頭上にオリオン座が大きく広がっていた。


歩数  39032歩  (累計  202940歩)
距離  17.5km  (距離累計 116.5km)
経費  3060円   (経費累計 18477円)※賽銭と鐘撞代は別。

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