あおぞら

仕事や家族、犬のこと。いろいろつれづれに書いております。とびとび更新ですがよろしくお願いします。

ソラとの時間

2015年04月25日 23時21分53秒 | 麻布
弟に頼まれて、生まれて初めて、家の中で犬を飼った。
それが、ソラ。

当時は、会社員を卒業し、起業したばかりだった私。
それまで勤めていた会社では、そこそこ責任ある立場だったので
自分の責任を自分で取ればいいだけの立場を気楽だと思うのと同時に、
このまま、のほほんと過ごしてしまうと気が緩みそうだったので、
自分以外の何かに責任を取る立場でいないといけない、
そんな気持ちもしていた。

そこで、弟に、「お姉ちゃんに子犬をもらってほしい」と頼まれ、
引き受けることにした。

当時の私は、「ご飯を上げて、排泄させてあげれば、大きく育つんでしょう。」
というくらいのものだった。

そして、いざ、子犬を手にしてみると。
なんと小さく、なんと弱弱しかったことか。
命を預かることは、「ご飯と排泄」なんてもんじゃない、とわかった。
もっと責任があり、もっと心を揺さぶられるほどの喜びと触れ合いがあった。

当時は自宅が職場だったので、
子犬は仕事をしている私の膝で、じっと寝ている。
ただ、私が動くと、ちょこちょこ、ついてくる。
24時間、一緒に過ごした子犬を、私はソラと名付けた。

たくさんの候補からソラを選んだのは。
私は飛行機に初めて乗った時、「どんな天気が悪い時でも、雲の上は晴れている」
ことに感動して、うまくいかないことがあると、それを思い出していたから。

どんなことがあっても、明るいブルースカイのような気持でいてほしい。
そんな思いで、ソラにした。

いやぁ・・・・。
一人目の子供に親が神経質になる、ってことはあるんだと思うけど
犬でも同じ。

なにかちょっとでも調子が悪そうだと、
心配で心配でたまらなくなり、
近所の動物病院に行っては先生に診てもらった。

ある日は、夜、抱き上げた腕から滑り落ちたソラが
おかしい鳴き方をしたので、骨折したか、内臓破裂したか心配になり
犬の救急車を呼んだこともあった。

なんにしても、ソラがいとおしく、
かわいくて、また、心配でたまらなく。

それがね。6歳半になりました。

今では、ソラは一児の父親で、娘の藍と一緒に住んでいるが、
父親としての威厳もなく、体も藍の方が大きく、かなりやられっぱなし。
結構ダメなオヤジと化しているが、私にとっては、永遠の赤ちゃん、かな。

一方、藍は病院にかかることもなく、
元気に育った。
ひとつ欲を言えば、いたずらが多くトイレの覚えがあまり良くない。
健康面以外で手がかかるけど、それはそれで、ご愛嬌だ。
藍のお母さんが真っ白なので、藍はきれいなクリーム色。
部分的には、白い毛が茶色になってきて、一部ソラの毛が生えてきた。
やっぱり親子なんだなぁ。

毎日、小さなソラと藍のおかげで。
毎日が心豊かに過ごせています。

一にでも長く、一緒にいたい、ソラと藍。
とにかく、元気で、楽しく過ごそうね。