SUPER GTの夏の三連戦の最後は、今年で最後となる
鈴鹿1000kmです。来年から世界戦になり10時間耐久
レースとして海外GTのマシンが集う物凄いレースイベン
トになり行われるのですが、多くの歴史と多くの名場面
の刻まれたこのレースも最後となります。
そして、その最後のレースにポールシッターとして
名を刻む予選が行われました。
午前中の公式練習では、GT300のマシンがクラッシ
ュし合同走行時に赤旗中断になるアクシデントがありま
したが、
■ GT300
65 K2 R&D LEON RACING LEON CVSTOS AMG 黒澤治樹選手 蒲生尚弥選手
■ GT500
100 TEAM KUNIMITSU RAYBRIG NSX-GT 山本尚貴選手 伊沢拓也選手
がトップタイムをマークしていました。
午後に入りいよいよ予選が開始されると、気温は上
昇し、処暑とは何だったのか?と思うような気温まで
上昇し9月が近づく中、ここだけは熱気とともに強烈
な日差しによって真夏の暑さになっていました。
そんな中、最後の予選が始まります。
【 GT300 】
最後の鈴鹿1000kmと言う事もあり、今回は特別な
レースなので、観客席は過去最大の動員数を記録する
状態で、予選が始まります。いろいろなバナーのある
中【 ひたすら謎めく ”福山英朗バナー” 】まで掲
げられ、色々と何か変わったことが起きているスタンド
の状況もある中、GT300のQ1が始まります。
午前と打って変わって、気温は上昇し、
気 温 31℃
路面温度 37℃
湿 度 50%
の中、セッションがスタートしています。公式練習で
トラブルに見舞われていた昨年のウィナーのBRZも修
理を終えて予選Q1に出走しています。
そして、山内英輝のドライブするSUBARY BRZは、
アタックを初めて2周目で1'59.189をマークし、こ
れに今回サードドライバーでステアリングを握るTA
ISAN SARD R8 FUKUSHIMAのクリスチャン・クリ
エン選手が2'00.206で2番手につけます。
予選残り時間7分を過ぎると、吉本大樹選手のSYN
TIUM LMcorsa RC F GT3が1'58.906でトップに浮上
し、この1台のみが1分58秒台に入る形でセッションが
進んでいきます。
残り時間4分ると、藤波清斗選手のマッハ車検 MC8
6 GTNETのが1'58.680でトップにおどり出ます。
各マシンがアタックしますが、このタイムを上回る
事はなく
5 TEAM MACH マッハ車検 MC86 GTNET 坂口夏月選手 藤波清斗選手 玉中哲二選手
がQ1ではトップタイムをマークしています。
2番手はSYNTIUM RC Fで、1分58秒台のタイムでQ2
進出を決めています。3番手には1'59.119でLEON CVS
TOS AMG、4番手には1'59.170でマネパ ランボルギー
ニ GT3、5番手には1’59.172でGAINER TANAX triple
a GT-Rが入りQ2進出へコマを進めています。
ポイントリーダーのグッドスマイル 初音ミク AMGは
練習走行で5番手タイムという100kgのウェイトを感じ
させないタイムを出した谷口選手が担当していました。
予選Q1開始直後はピットにとどまり、終盤でのコース
インとなりましたが、1'59.479で8番手でQ2進出を決め
ています。また、前戦富士では圧倒的な強さで勝利した
ARTA BMW M6 GT3は2'00.044で23番手で予選Q2進出
はならず、明日の決勝レースを23番グリッドで迎えること
となりました。
【 GT500 】
今回、MOTUL MUGEN NSXでジェンソン・バトン選手
がレースに参戦していますが、予選Q1を出走するというサ
プライズがありました。
卯連取走行の日数が少ない中、より多くの日数を割いて
予選Q1を出走すると言う事で、アナウンス後には会場が
どよめきます。
GT500は序盤タイミングを開けて、少ないアタック数
でタイムを出すのですが、序盤に動きはなく、時間が過
ぎます。
時間が過ぎ、残り11分になったときにフォーラムエ
ンジニアリング GT-Rの佐々木大樹選手がコースインしま
す。
そして残り8分前後から、ジェンソン・バトン選手を含
む他のドライバーたちもコースへ向かいます。
残り2分を切ったところで、S Road CRAFTSPORTS G
T-Rの千代勝正選手が1'47.588というレコードにコンマ1秒
というタイムを出して暫定トップに立ちます。
ジェンソン・バトン選手はアタックラップのデグナーふた
つめ付近でMOTUL AUTECH GT-Rの松田次生選手に引っか
かるような場面があり、トップから1秒差の1'48.588の3番
手タイムとなりますが、他車のタイム更新が進むにつれて順
位が下がっていきます。チェッカー時はギリギリ8番手に位置
していたものの、その後で弾き出され、惜しくも9番手でQ1
落ちとなりました。
Q1では、1'47.576をマークした、
100 TEAM KUNIMITSU RAYBRIG NSX-GT 山本尚貴選手 伊沢拓也選手
がトップタイムをマークしています。
全体としてはウエイトハンデ数値の大きいマシンが苦しいという、
状況は変わらず、レクサス勢が下位に沈むなかで84kgハンデの平
川亮選手のドライブするKeePer TOM’S LC500がQ1突破を果たし
ています。タイトル争いを演じているブリヂストン装着LC500勢
では唯一のQ2進出となります。
2番手タイムはWedsSport ADVAN LC500の関口雄飛選手、3
番手にはS ROAD GT-Rの千代勝正選手、4番手には、フォーラム
エンジニアリング GT-Rの佐々木大樹選手、5番手にはKeePer TO
M’S LC500の平川亮選手、6番手にEpson Modulo NSX-GTのベ
ルトラン・バゲット選手、7番手にKEIHIN NSX-GTの小暮卓史選
手、8番手にカルソニック IMPUL GT-Rのヤン・マーデンボロー選
手が着け、Q2でのポール争いにコマを進めています。