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秋の気紛れ旅行 その4 ( 下呂温泉 合掌村 狛犬博物館 )

2012-10-19 10:59:26 | 不思議紀行
 さて、いよいよ「下呂温泉 合掌村」の一番奥にある「狛犬博物館」に向かいます。

『狛犬博物館は、飛騨古川で代々神主をしている上杉家の19代神主 上杉千郷さんが、郷里の祭り 飛騨古川祭りと気多若宮神社の例祭「起こし太鼓」の雰囲気を伝えようと、実家の繭小屋(製糸工場の土蔵)を利用して1978年に作った「起こし太鼓会館」に併設されて作ったものですが、その後、1993年に「下呂温泉 合掌村」の中に「狛犬博物館」を建てることになり、展示されることになりました。』



     
     白壁の美しい狛犬博物館


     
     もちろん、狛犬(雌雄あり?)がお出迎えしてくれます。

 館内に入ってすぐに迎えてくれるのは、江戸時代に造られた文殊菩薩像その背に乗せた木彫りの大きな獅子でした。

     
     高さ 1.2mの大きな獅子

 入り口、館内どこを見回しても「撮影禁止」の表示は、ありません。・・・ということは、写真を撮っても良いようです。
「わあい!」
ずらりと並んだ狛犬、じっくり見たり、写真を撮ったり・・・。
以前から、この博物館のことは知ってはいたものの、
「やはり神社を守っているからこその狛犬でしょ?」
と思っていたのですが、たくさんの狛犬たちの前には、そんなことはどうでもよくなってしまい、夢中になって見て(触れられる子もいる)廻りました。

     
     だんなさんの一番のお気に入りは、江戸時代の作、陶製、珍しい目を持つこの子です。

 残念ながら一体の展示でした。左手(左前脚)の下には、子供か玉があったと思われますが、どこかユーモラスな表情がとても可愛くて、ぱっと見ると「おいで」をしているようにも「おかわり」をしているようにも見えます。


     
     私の一番のお気に入り 鎌倉時代、快慶の作と言われている木彫りのこの子たちです。

 彩色されていたと思われるが、今では、浮き出るような木目が美しく、小ぶりだけど逞しくいきいきとしていて、ころっとした感じもとても愛らしい。


      
     皆さんに触れて黒光りする狛犬


     
     多分? この中では一番古い エジプト ローマ時代の遺跡から発掘されたテラコッタのライオン像 

   
     
     この地方らしい? 円空彫りの素朴な狛犬


 たくさんの狛犬、楽しませて頂きました。帰ってから写真を見ていたら、作者のお名前に見覚えが・・・。

     
     北村西望作 ブロンズの狛犬

 北村西望氏といえば、長崎の平和公園にある大きな「平和祈念像」が有名ですが、以前訪れた神社では、やはりブロンズの狛犬がありました。 以前のご紹介のページ

 館内には、「狛犬博物館展示図録」は、お隣の売店にありますと書かれた紙が貼られていました。ど~んと立派な図録だったら諦めようと思いながら、お隣の売店に立ち寄ることにしました。


     
     狛犬博物館展示図録

 お土産物と並んでひっそりと置かれていました。だんなさんがニコニコしながら買ってくれました。やった~!
この図録の最初に、狛犬博物館の名誉館長の上杉千郷氏のごあいさつの中の最後に
「(前略)狛犬にもいのちがあります。一匹一匹に愛情をもって呼びかけて下さい。きっと喜んでこたえてくれると存じます。」
とありました。
 宝物が増えて嬉しいです。




 施設紹介  下呂温泉 合掌村 狛犬博物館  岐阜県下呂市森 2369
                            ℡ 0576-25-2239


 飛騨古川(岐阜県吉備郡古川町)に姉妹館あり。(らしい?)


                                                  つづく


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