写真は、170930、中3北辰テスト対策講座(理社)です。
写真は理科だけですが・・・。
この週は、平日の通常指導で、北辰の過去問を解いています。
平日に3教科(国数英)、本番前170930の土曜日で2教科です。
理科の問題を見てみましょう。
大問4 問5「加熱した回数の2回目において、ステンレス皿の中にある粉末2.74gのうち、未反応の酸化銀の質量は何gか求めなさい。また、計算の過程や考え方も書きなさい」
「思考力・判断力・表現力」が必要な問題ですね。
フリーのスペースに、自分の考え方を記述していきます。
部分点も出ますから、できるところまで書いていきたいです。
基本知識としては・・・。
酸化銀は加熱すると、「酸化銀 → 銀 + 酸素」のように分解します。
この問題だと、酸素の分だけ質量は減っていきますよ。
それでは、解答例を一緒に見ていきましょう。
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2.90gの酸化銀がすべて分解すると、酸素はどれだけ発生する?
→ 2.90-2.70=0.20g
2回目までで、酸素はどれだけ発生している?
→ 2.90-2.74=0.16g
2回目の2.74gの酸化銀が分解すると、酸素はどれだけ発生するか?
→ 0.20-0.16=0.04g
2回目の未反応の酸化銀をxgとすると・・・。
「未反応酸化銀:酸素 = 未反応酸化銀:酸素」の式を作ります。
→ 2.90:0.20=x:0.04
29:2=x:0.04
2x=1.16
x=0.58
正解は、「0.58g」となります。
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式は、他の式でも同じ答えが出ます。
この書き方そのものでなくても大丈夫です。
私は説明するので、人に伝わりやすい書き方になっています。
↑確認してみてくださいね。
各問題で、正答率(正解)と通過率(部分点も含む)が出ています。
この問題の通過率は3.4%と、かなり難しいです★
正解が3%、部分点が1%となっています。
この回、北辰テストの偏差値【SS 70】以上は、全体の3.0%ですから・・・。
そのトップ層くらいが、正解しているということでしょうか。
化合する酸化銅での、この問題のパターンはよく見るのですが・・・。
分解する酸化銀での、この問題のパターンはめずらしいです。
さて、中3生は、私立高校の説明会に行って・・・。
個別相談をしていますか?
埼玉県の私立高校入試は、事前に個別相談をするやり方がほとんどです。
個別相談にて、私立高校の先生に見られる北辰テストの偏差値は・・・。
第3回(7月受験)~第7回(12月受験)までの、よい偏差値2回の平均。
これが最も多いですよね。
中3生は、「毎月毎月、北辰テストでイヤだ~」と思いますか?
でも、回数が多いほうが、よいものを2回出せる確率は上がりますよ。
もし2回勝負ならラクではありますが、両方失敗したらどうします?
宝くじなら、1枚買うより10枚買ったほうが当選確率は上がります。
北辰テストには、お金も時間もかけているわけですから・・・。
「チャンスなんだ!」と思って受験するとよいのかなと思います。
低い偏差値はイヤなものですが、それは私立高校の先生には見られません。
なるべく早い段階で、自分のBEST 2を叩き出して・・・。
自信を持って、私立高校の個別相談に向かいたいものですね。
私立高校の先生が見るラストの北辰は、12月に受験する第7回です。
現在、偏差値の基準が足りなくても・・・。
最後まで、あきらめないことですね。
公立高校第一志望の中3生は、ラストの北辰が1月です。
入試直前に張り切って勉強するのは当たり前です。
普段やっている勉強こそ、イチバン大事だと思ってほしいです☆
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