ーニューヨーク 眺めのいい部屋売りますー5 FLIGHTS UP
2014年 アメリカ 92分
監督=リチャード・ロンクレイン キャスト=モーガン・フリーマン (アレックス・カーヴァー) ダイアン・キートン (ルース・カーヴァー) シンシア・ニクソン (リリー・ポートマン) キャリー・プレストン (ミリアム・カーズウェル)
【解説】
『ミリオンダラー・ベイビー』などのモーガン・フリーマンと『恋愛適齢期』などのダイアン・キートンが初めて共演した人間ドラマ。大物俳優二人が夫婦を軽やかに演じ、今の家を売って新しい住居を得ようと奮闘する熟年カップルの数日間を映す。『セックス・アンド・ザ・シティ』シリーズなどのシンシア・ニクソンがやり手のめいを好演。犬の活躍や、長年共に暮らしてきた夫婦の絆を描く物語が心に響く。
【あらすじ】
画家のアレックス(モーガン・フリーマン)と妻ルース(ダイアン・キートン)は、愛犬ドロシーとブルックリンの絶景が望めるアパートメントの最上階に住んでいる。彼らの結婚生活も40年を超え、だんだんエレベーターなしの生活がつらくなってきた。二人は不動産エージェントでめいのリリー(シンシア・ニクソン)に頼んでアパートを売りに出すことにするが……。(シネマトゥデイ)
【感想】
この作品、劇場公開中にネイリストさんから勧められたんだけど、忙しい時期で見に行けませんでした。
本屋に立ち寄ったら原作本があったので、購入。
ほんといいお話ですぐに読んでしまいました。
あとがきを見たら「映画の結末とは違う」と書いてあり、ますます映画か見たくてたまらなくなりました。
そしてDVD鑑賞。
映画は、モーガン・フリーマンとダイアン・キートンの共演大成功といった感じ。
結婚40年を迎える子供のない夫婦。
エレベーターのないアパートの5階に、ドロシーという小型犬と一緒に住んでいる。
日々、階段を上る生活が辛くなって来た。
そんなある日、この部屋が100万ドルで売れると言う。
気は進まないが、オープンハウスをやってみようかということになる。
ところが、愛犬ドロシーの様子がおかしい。
タクシーで獣医に向かうときに大渋滞に巻き込まれ、大事件が起こったことを知る。
橋の真ん中でトラックが横転し、爆薬を盛っていると思われるテロリストらしき犯人が逃走したというのだ。
もし、橋が爆破されることにでもなったら家の価格はどうなるのだろう。
犯人が見つからなかったら…?
心配が募る中、ドロシーは大手術を受けることになった。
ドロシーの運命は?
そんなお騒ぎの中、彼らの家のオープンハウスは行われ、入札の意図はないのに入札してくる人が何組か現れた。
そうなったら、自分たちの家も購入しなくちゃ。
そこで二人も他のオープンハウスにも出かけ、気に入った家を見つけ入札に参加することになるのだがー。
リタイヤした老夫婦、限られた老後の資金、日々感じる体の衰え、愛犬も年を取って病気に。
なんか、いろいろ身近で身につまされるエピソードが満載の作品でした。
それでも、二人は今までやって来たように支えあって生きていくというエンディング、よかったです。
老夫婦の仲良しな感じって、本当に微笑ましいですよね。
ちなみに原作では家の値段の変化に右往左往する二人の姿がコミカルに描かれ、心理描写が秀逸でした。
ドロシーの独白もたっぷりあって、犬好きも楽しい作品でしたよ。
たしかに、あの年で階段の上り下りは大変だな~と思ったけど・・・・
やっぱあのおうちは、手放しがたいよね。
なんかほのぼのいいお話でした。
映画でもリリーに責められていたけど、二人も犬もあの階段はきついわ。
ドロシーはたぶんあの階段の上り下りで椎間板をやられたんだと思う。
でも、映画的にはあのラストで正解ね。
モーガン・フリーマンとダイアン・キートン、初顔合わせらしいけど、これが成功していたね。
最近のダイアン・キートンってどこか固定化されたイメージがあったけど、ここではモーガン・フリーマンに任せてのびのびした感じが良かったわ。
若い時の二人もイメージがよく似ていて、とても自然でいい感じでした。
老夫婦の仲良しな感じがすごーくよかったと思ったわ。