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ーケープタウンーZULU
2013年 フランス/南アフリカ 107分
ジェローム・サル監督 オーランド・ブルーム (ブライアン・エプキン)フォレスト・ウィテカー (アリ・ソケーラ)コンラッド・ケンプ (ダン・フレッチャー)ジョエル・カイエンベ (ジーナ)
【解説】
『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズなどのオーランド・ブルームと、『大統領の執事の涙』などのフォレスト・ウィテカーが共演を果たしたサスペンスアクション。南アフリカの大都会ケープタウンを舞台に、そこに巣食う深い闇の世界をあぶり出す。キャリル・フェリーの推理小説「ZULU」を基に、『ラルゴ・ウィンチ裏切りと陰謀』などのジェローム・サルがメガホンを取る。人気と実力を併せ持つ主演俳優たちの熱演や、緊迫した展開に目がくぎ付け。
【あらすじ】
ある日、南アフリカのケープタウンで、引退した人気ラグビー選手の娘が殺害されるという事件が発生。2人の刑事ブライアン(オーランド・ブルーム)とアリ(フォレスト・ウィテカー)が捜査を続けていくと、少女とある薬物の売人の関係が明らかになる。その危険な薬物は、ここのところ頻発している子供失踪事件の現場に残されていた物と同じで……。(シネマトゥデイ)
【感想】
この作品、B級サスペンスかなあと思って見ていたら、なかなか骨太の作品でしたよ。
アパルトヘイトの後の南アフリカ。
長い歪んだ歴史が心を蝕み、貧困が容赦なく人々を苦しめているようです。
犯罪率も高いケープタウンが舞台。
植物園で若い女性が惨殺されていた。
未知の薬物が検出され、乱暴もされていた。
アリ(フォレスト・ウィテカー)が刑事部長を務める特捜部が捜査を始めた。
アリのチームはダン・フレッチャー(コンラッド・ケンプ)とブライアン(オーランド・ブルーム)の3人。
このあたりでは、子供が突然行方不明になるという事件も頻発していた。
残酷なシーンもどんどんはさみながら、満身創痍になって事件の真相へと深く突き進んで行く。
事件の背景には、アパルトヘイト後のこの国が抱える問題が深く影を落としているようでした。
マンデラ大統領は、アパルトヘイトで人権侵害をした人たちをお咎めなしで恩赦したというのです。
人々の人種に対する偏見は根強く、貧しい人たちは貧しいまま、犯罪に落ち込んで行くようです。
そこにつけ込む、欧米の製薬会社の巨大資本。
これがこの作品の本質でした。
なかなか良質な作品。
残酷シーンに目をつぶりながら、見て下さい。
南アフリカ、アパルトヘイトがなくなっても、まだまだ現実は厳しいな~と思ったわ。
オーリーも、よかったね。