ー孫文の義士団ー十月圍城/BODYGUARDS AND ASSASSINS
2009年 中国/香港
テディ・チャン監督 ドニー・イェン(シェン・チャンヤン)レオン・ライ(リウ・ユーバイ)ニコラス・ツェー(アスー)ファン・ビンビン(ユエル)ワン・シュエチー(リー・ユータン)レオン・カーフェイ(チェン・シャオバイ)フー・ジュン(ヤン・シャオグオ)エリック・ツァン(シー・ミーフ)クリス・リー[歌手](ファン・ホン)サイモン・ヤム(ファン・ティアン)チョウ・ユン(アーチュン)ワン・ポーチエ(チー・チョングアン)メンケ・バータル(ワン・フーミン)カン・リー(チェンシャン)
【解説】
1906年、辛亥革命前夜の香港を舞台に、中心人物である孫文の暗殺計画を阻止するための、8人のボディーガードたちの戦いを描く歴史アクション巨編。『the EYE』シリーズのプロデューサー、ピーター・チャンと『アクシデンタル・スパイ』のテディ・チャン監督がタッグを組み、辛亥革命の舞台裏で起こった激動の物語を壮大なスケールで活写。ドニー・イェン、ニコラス・ツェーら実力派の共演、信念のために戦う男たちの覚悟が感動を呼ぶ。
【あらすじ】
1906年、辛亥革命前夜の香港、腐敗した清朝の打倒を目指す孫文が香港を訪れ、武装蜂起の密談に臨む情報を入手した活動家の陳少白は、同時に清朝政府が刺客を派遣したことも知る。少白は孫文を守るために護衛団の結成に奔走するが、集まったのは町の商人や物ごいに身を落とした武術家など、名もない民間人たちだった。(シネマトゥデイ)
【感想】
この映画は、歴史がテーマと言うより、アクション大作です。
中国・香港らしい、内容の詰まったいい作品でした。
孫文(そんぶん、1866年11月12日 - 1925年3月12日)は、中国の政治家・革命家。初代中華民国臨時大総統。辛亥革命を起こし、「中国革命の父」、中華民国では国父(国家の父)と呼ばれる。また、中華人民共和国でも「近代革命先行者(近代革命の先人)」として近年「国父」と呼ばれる。海峡両岸で尊敬される数少ない人物である。(ウィキペディア)
この辛亥革命が起こる前の香港が舞台。
当時日本に亡命していた孫文が、香港に各地の同士を集めて革命のための武装蜂起の作戦を練るという。
清朝の西太后は500人の暗殺団を香港に差し向けた。
この会合をなんとしても成功させるため、チェン・シャオパイ(レオン・カーフェイ)の呼びかけの元に、香港在住の勇士たちが護衛団として集められたが、彼らは全く素人の寄せ集めだった。
しかも、囮のくじを引いたのは、スポンサーを勤めるリー・ユータン(ワン・シュエチー)の長男チョングアン(ワン・ポーチエ)だった。
孫文滞在が香港に滞在する1時間を作るために、護送計画が始動した。
前半は、その護衛団に参加する人々の背景がしっかりと描かれて行きます。
警察に在籍するも、スパイのような活動もしているシェン・チョンヤン(ドニー・イェン)。
今はリー・ウータンの妻となっているユエル(ファン・ビンビン)の元夫。
実力はあるのに、稼いだお金を博打につぎ込んでしまうという荒れた生活に疲れ、妊娠がわかったときにユエルは子供のために大商人のユータンと結婚することを決意した。
かわいい娘を見せられて、ユエルからユータンの警護を頼まれる。
リー家の車夫であるアスー(ニコラス・ツェー)は、チョングアンの良き友でもあった。
5年間思いをかわしたアーチュン(チョウ・ユン)との仲をユータンに取り持ってもらい、一番過酷な孫文の車夫を勤めることとなった。
他にも、臭豆腐売りで、実は少林寺の修行僧ワン・フーミン(メンケ・バタール)。
このバタールと言う人は、中国内蒙古出身でプロのバスケットボーール選手、元NBLプレーヤーだそうです。
清朝から追われる将軍ファン・ティアン(サイモン・ヤム)の娘、ファン・ホン(クリス・リー)。
クリス・リーは人気歌手。
落ちぶれた武道家リウ・ユーバイ(レオン・ライ)。
死に場所を求めて闘う、なんか、日本人好みのキャラクターです。
そういう意味で、「十三人の刺客」にも似ていました。
護衛団に対する暗殺者のボスがヤン・シャオグオ(フー・ジュン)。
「レッドクリフ」で超雲を演じた人だそうですが、全然違っていてびっくりしました。
中国人は、革命のこととなると燃えるのでしょうね。
とても気合いの入った、いい作品でした。
義士団の心意気に、泣けました。
キャストがいいですね~こんなにいろいろ出てるんだね!
面白かったよー。
じっくり作り込んである大作でした。
ぜひ、見てね。