「柏市には「柏市景観まちづくり条例」があります。」 と以前紹介しましたが、
特に柏の葉エリアはその中でも「景観重点地区」に指定されています。
柏の葉キャンパス駅周辺において、つくばエクスプレスの高架下施設については、以下のように東西の駅前広場から出入りが可能なデザインとすることが規定されています。
しかしながら、実際はご存じのとおり東西の導線が分断された施設がほとんどで、
「千葉銀行」が唯一条例の趣旨を守っているだけです。
皮肉にも、今回西側ロータリーを「高質化???」するにあたり、アスファルトをはがして工事が進んでいますが、郵便局は東側から入ることができないので局内に入る通路を確保するために工事が分断されています。
丁寧にチェックリストまでありますが、いったい誰がこの施設を審査し、許可を下したのでしょう?
高架下の施設に対して特定して規定された数少ない条例項目ですが、
まさに絵に描いた餅です。
おそらく郵便局に東西の両側から客が出入りできるようにするためには、あのスペースでは狭すぎたのでしょう。
他の場所も十分選択できたはずですが、郵便局側として賃貸料を抑えようとすることは経営的には正しいことです。
要はいい街をつくろうとする柏市の強い意思と行動がない限り、それぞれの企業は利益を追及するのは当然で、あるべき姿は二の次になっていくのでしょう。
魅力ある 住みたい街・行きたくなる街になるために、何を考えなければならないのでしょうか?
・ 高架下施設が東西の分断要因とならないよう、東西駅前広場両側より出入り可能とする。
・ 開口部を広くとるなど開放的なしつらえとし、東西駅前広場から出入り可能とする。
どんなに素晴らしい条例があっても、どれほどUDCKが柏市のサポートをしても、行政が強い意志を持ってそれを実行していかなければ、この街はバラバラのまま開発が進んでいくことになってしまいます。
当然、当初の計画から状況に合わせて変化していくことはあって然るべきですが、元よりも良い方向に変化することを期待しています。
それぞれの事情があって難しいこととは思いますが、より良い街になるように柏市のいっそうの努力を期待したいと思います。
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