空手道へっぽこ稽古日誌 An ordinary person's karate practice diary

いい歳こいて空手を学ぶおっさんの備忘録。
23年7月2日に二段になりました。
まだ続けるのこれ?

武の心 (文春文庫)

2010年02月06日 | 【紹介】書籍
武の心 (文春文庫)
津本 陽 (著)
文庫: 285ページ
出版社: 文藝春秋 (1996/12)
ISBN-10: 4167314371
ISBN-13: 978-4167314378
発売日: 1996/12

剣道三段、抜刀術五段を誇る作家 津本 陽 氏が、柳生延春、二木謙一、秋山駿、安西水丸、勝新太郎との対話、流儀を墨守する道統六派への取材を通して、現代に脈打つ本来の「武」の精神を辿る。執筆の舞台裏を明かした小文なども収めた文庫オリジナル随筆・対談集です。取材する六つの流派は、三つの剣術>柳生新陰流、香取神道流、馬庭念流。そして三つの柔術>竹内流、柳生心眼流、諸賞流。

著名人との対談集よりも、この六つの武術諸流へのルポタージュと執筆の舞台裏を明かした小文が興味深いです。面白いことに、柔術3派は全て当身技が強力で知られている流派です。特に諸賞流のくだりは驚きですよ。

執筆の舞台裏云々では、全日本戸山流居合道連盟会長・中村流抜刀術宗家 故 中村泰三郎 師範の指導で試斬りを行う「日本刀の切れ味を試す」が秀逸です。昭和の昔までは試斬りを行う手段として、巻き藁を斬る以外に、豚の腰を肉屋から借り受けて切るというのがあったそうです。豚の腰が切れると、人間の胴体を斬る=腰斬(ようざん)ができるとされたそうです。
実際に、著者がこの豚の腰を斬るまでをルポタージュしています。著者が、抜刀術五段とはいえ、巻き藁斬りを誤って刀を曲げてしまったりとハプニングも漏れなく書かれていて大変参考になります。

ご興味ある方は是非、一読ください。

>2010.02.06 Update

2 コメント

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はじめまして (まーくん)
2010-02-06 11:55:54
はじめまして
少林寺流空手の型について検索していたところ
ここにたどり着きました。

しかも、旭川と言う事でコメさせて頂くに至りました。
と言いますのも、わたくし、現在横須賀に居りますが、旭川は神居の出身で、高校は旭工と、神楽、緑ヶ丘を通っていたので懐かしく思いました。

わたくしも数年前から息子達と空手を始めまして、型で行きずまっております。
セイシャン(十三?)とアーナンコー(アーナンクー?)をやっております。
少林寺流はあまり資料も無くよく解らないので
もし、良い教本などご存知でしたらお教えいただけたら幸いです。

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まーくん様 (出戻り塾生)
2010-02-07 00:14:17
旭川の方でしたか。それはそれはうれしい限りです。アクセスありがとうございます。
私は今年これからセーサンです(笑)
私も少林寺流は錬心館あたりで内部向けの教本なんぞ作っていないのかなと、探してます。

雑誌では福昌堂 月刊空手道の2006年8月号の特集で『拳聖・喜屋武朝徳と少林寺流』にて少林寺流の型アーナンクーとセーサンが掲載されていて、手元にあるのはこれだけなんですよね。それ以来、特集も組まれず残念です。この号は人気があるのか版元でもはやくもバックナンバーがありません。
上記の特集、コピーでよろしければ差し上げましょうか?
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