おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です
黄帝内経素問 蔵気法時論篇 第二十二
第七節
病在腎、愈在春。春不愈、甚於長夏。長夏不死、持於秋。起於冬。禁犯焠火へんに矣熱食温炙衣。
腎病者、愈在甲乙。甲乙不愈、甚於戊己。戊己不死、持於庚辛。起於壬癸。
腎病者、夜半慧、四季甚、下晡靜。腎欲堅、急食苦以堅之。用苦補之、鹹寫之。
訳
病が腎(水)にあれば春(木)になると癒えます。しかし春に癒えない場合は長夏になると重症になるのでございます。長夏において死なずにすめば秋(金)にもちこたえ、冬になって
鍼灸医学大系の訳 亦起るのであります
東洋学術出版社素問の訳 やっと好転します。
腎(水)の病は熱い物を食べたあと急に冷たいものを飲食したり、熱いものを食すること、火で温めた衣服をさけたいのです。腎病の者は、甲(木・きのえ)の日と乙(木・きのと)の日に癒え、甲と乙の日に癒えなければ、戊(土・つちのえ)と己(土・つちのと)の日に更に悪化し、戊と己の日に死期を免れて、さらに庚(金・かのえ)辛(金・かのと)の日にまで持ちこたえると、壬(みずのえ)の日と癸(みずのと)の日に
鍼灸医学大系の訳 なって亦起るものであります
東洋学術出版社素問の訳 なってやっと好転します。
腎病の者は、夜半ころはすがすがしく、四季の戊己の時刻つまり朝八~九時頃になると病は甚だしくなり、午後4時過ぎ頃に落ちつくのでございます。腎は堅を欲する蔵で、堅ために急ぎ苦味を食して之を収めます。苦味を用いて之を写し、鹹味を用いて之を補すのでございます。(
鍼灸医学大系・一般に腎の病に対しては、苦を用いて之を補し、鹹を用いて之を写すというのが定石であります。
東洋学術出版社素問・補う必要がある場合は、苦味の薬物を用いて腎気を補い、瀉する必要がある場合は、鹹味の薬物を用いて腎気を瀉します。)
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