おはようございます昌栄薬品の宮原 規美雄です
青梅へ越してきて体調が不良に HPから改めてブログにアップします。
漢方相談をしていると青梅へ越してきてから体調が不良になったというお客様がいます。
皮膚病、下利・便秘・いぼ痔、咳・喘息・ゼーゼー、クシャミ・鼻水・鼻炎、膀胱炎・尿道炎、目まい・ふらつき・立ちくらみ・中耳炎・外耳炎・耳が切れる、右の肩こり・足腰の痛み、体重が増えた等です。
青梅は年間を通すと肌で感じない程度ですが湿度が高い土地です、雨が降るとすぐに苔が生え、古木の北側は苔が生えている木が多く見受けられます。
羽村の堰より上流部は湿度が高いようです、梅が取れるという土地は湿度があり水はけのよい土地だそうで、小田原・京都も湿度が高いようで京都の盆地の下には琵琶湖一個分の水があるそうです、京都では体内の余分な水を出すため毎月アズキをたべ利尿し、吉益東洞は京都の神経痛の患者に桂枝加朮附湯に茯苓という水剤を加え水滞(水の滞り)を除き多くの人を治療しました。
梅が取れるということは、毎日梅干を食べなさいということです、海の精の『紅玉梅干』がお勧めです、又良い塩梅、手塩にかけて育てるというふうに、塩は人間にとって欠かせないものです。
欧米人、中国人は一日に三、四回しか小便をしませんので、小便から塩が抜けないので日本人より塩分を取る量が少なくてもすみます、日本人は一日に五、六回小便をしますので塩分が欧米人や中国人と比べ約二倍の塩分が小便から抜けます、外国の肉には１ｋｇ当り約７ｇの塩が入っています、日本の肉には殆ど入っていません動脈を切って血を抜いてから殺すからで、モンゴルやアフリカでは血は貴重な塩分にもなります、ですから動物を殺す時手を突っ込んで動脈を絞り殺すか、頭に刺しなるべく血を洩らさないように殺します。
外国人は自然からも塩分が取れるということです、パンにも塩が入っています、横田基地で食べたホットドッグのパンの味はしょっぱかった覚えがあります。
欧米人は減塩でも良いのですが、日本人・青梅の人は減塩でもなく増塩でもなく適塩でなければなりません。
金匱要略(きんきようりゃく)という漢方の書物の臓腑経絡先後病(ぞうふけいらくせんごびょう・ぞうふ、けいらく、せんごのやまい)の章に
夫人禀五常、因風氣而生長、風氣雖能生萬物、亦能害萬物。如水能浮舟、亦能覆舟。・・・
夫れ人五常を禀て風氣に因って生長す風氣よく萬物を生ずると雖も亦能く萬物を害す、水のよく舟を浮べ亦よく舟を覆すが如し。・・・
人は天より仁義禮智信の五常を稟(う)け肝心脾肺腎の五藏を有ち温涼燥濕の風氣に因って生長するが風氣と云ふ者は能く萬物を生長させると同時に亦一方では能く萬物を害する事を爲す、それは恰かも水がよく舟を浮かべ亦よく舟を轉覆させる樣なものであると言ふことを云ふ也。(荒木性次著方術説話)とあります。
舟は水によって浮かべられるが舟に水が入ってくると転覆するということで、人間の体も約６５％が水分ですが過ぎると体調も不良になるということで、余分な水分を取り過ぎないことです。
成人は皮膚と呼吸で約 ９００ｍｌ(皮膚５００、呼吸４００)
小便で １５００ｍｌ
大便、その他 １００ｍｌの水分を排泄しています。
熱中症予防に飲む水は胃に入り、いずれ37℃になる。
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