神名火だより

出雲地方・宍道湖周辺で撮影した四季折々の写真です。
時々、自作パソコンの話題もあります。

鰐淵寺(がくえんじ)の雪景色

2012年01月08日 16時29分46秒 | 日記

 島根半島、旧平田市の北山山中に鰐淵寺があります。


 秋の紅葉シーズンにはたくさんの人で賑わいますが、冬のこの時期、訪れる人は誰もいません。雪の降った日の朝、雪景色を期待して撮影に出かけました。その時の一枚を紹介します。
 この石段と本堂の撮影ポイントは紅葉の写真で有名です。ご覧になった方も多いでしょう。でも、紅葉シーズンはずーっと下の駐車場から徒歩になります。昨年の秋は麓の河下港から無料シャトルバスが出ました。
 カメラを担いで歩くのはしんどい。それに周りに人がいっぱいで落ち着きません。秋以外は石段近くの山門脇まで車で入れます。

 鰐淵寺の撮影タイミングは午前中です。何故ならば本堂が東向きの斜面に立っており、午後になると日光が当らなくなるからです。

 雪に覆われた石段には足跡ひとつありません。その後、一度もこのようなシャッターチャンスに巡り会えません。

SIGMA 28-70mm F2.8 EX ASPHERICAL DF
 この頃はリバーサルフィルムによる撮影です。とにかく寒かった。風で枝が触れ合う音、時々、木々から雪が落ちる音。それしか聞こえません。カメラはNikonFEで、これがFEで撮影した最後の頃です。このあとF4を入手しました。
 雪景色の撮影はどこに適性露出を持ってきていいのやら解りません。現像から上がってきたフィルムを見ると若干絞りすぎた感があります。デジカメのようにブランケット撮影ができれば良いのですが。

 鰐淵寺は、現在は本堂と住職さんの住む庫裏以外に建物はありませんが、その昔、平安時代末期には数多くのお堂が建ち、たくさんの僧侶が修行に励んでいたそうです。このような雪の中でも修行していたのでしょうか。

 これから先は季節はずれの写真ですが「春よ来い、早く来い」と願いを込めて。

 春になると石段の上が明るい緑に覆われます。

Tokina AT-X M100 PRO D 100mm F2.8
 命の復活。紅葉よりも新緑が好きです。これは昨年の春です。D700になってSIGMAズームに限界を感じ、Tokinaのマクロを多用しています。風で枝先はブレてしまった。

 夏にはその緑が一層色を濃くします。

Nikon Ai AF-S Zoom Nikkor ED 28-70mm F2.8D(IF)
 真夏です。緑がより一層濃くなり、足元が暗くなります。Nikonの28-70を入手して最初の試写。頭上のもみじの葉、一枚一枚がしっかりと見えます。上向きにこのレンズを構えると、カメラ重量がファインダーからメガネに伝わり、鼻あて部分が痛くなります。

 以上の3カット。ほぼ同じ場所からの撮影です。雪の石段はコントラストが悪い。フィルム上ではもう少しくっきりと写っていますがスキャナーにかけると絵がボヤーっとします。スキャニング条件、フォトショップの補正をうまくすればもっと良い絵が出てきそうですが。デジカメに慣れてしまうと億劫です。

 レンズの違いもよく解ります。Sigimaズームはコントラストが悪い。ピントは良いはずですが、逆光になるとソフトフォーカスレンズになります。Tokinaマクロは新品レンズほどはあって、くっきりと写っています。Nikonズームは鏡筒が太く重い割に色のノリが軽く、線が細くなる傾向ですが、拡大してみると細部まで写っています。


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