神名火だより

出雲地方・宍道湖周辺で撮影した四季折々の写真です。
時々、自作パソコンの話題もあります。

ウインドファーム

2011年12月07日 22時35分36秒 | 日記

 今年の秋は秋らしい夕日が見られませんでした。透き通った空気に満ちた空にポツポツと雲が浮かんで、その間を夕日が静かに地平線、水平線に沈んでいきます。

 3年くらい前に旧平田市釜浦の新出雲風力発電所から日本海に沈む夕日を撮影しました。

 十六島(うっぷるい)町から釜浦に抜ける道、日本海が見える直前の峠のあたりに風力発電所へ通じる作業用の道路があります。車の侵入は禁止のようですが、人間は入ってもよさそうなので勝手に侵入しました。ちょっと罪悪感があるけども。

 途中、発電所の従業員数人と出会いましたが、「こんにちは」と挨拶すれば「こんにちは」。何も警告されませんでしたので、「入っても良いのでしょう」と勝手に解釈して眺めがよさそうな山の頂上まで上がりました。

 風力発電の鉄塔は下から見るとそれは巨大です。風を受けるプロペラは頭上を「ブン」と回っています。自分の頭がこれで切断されるのではないかと思えるほど迫力があります。

 十六島鼻の突端あたりの方向に太陽が沈みます。願ってもないベストタイミングで撮影できた2枚です。この頃はデジタル一眼D700ではなく、フィルム一眼のF4を使っていた時代です。リバーサルフィルムで撮影してスキャナーでパソコンに読み込みましたが、色の再現性がイマイチです。

SIGMA 28-70mm F2.8 EX ASPHERICAL DF

Nikon Ai AF Zoom Nikkor ED 80-200mm F2.8D

 実はこの時、撮影ポイントの到着してから三脚を車の中に忘れていたことを思い出し、頑張って手持ちでぶれないように苦労しました。日本海から断崖を吹き上げる風は冷たかった。望遠レンズの金属鏡筒が冷たいです。でも現像が上がってきて、ルーペで覗いてチェックすると、ぶれていない。気合で撮影していた時代です。

 もうすぐ冬。眼下の岩場では十六島海苔の摘み取りが始まるのですが、今年の出来はどうでしょうか。超高級品で高価ですが、お正月のお雑煮には欠かせない冬の香りです。



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