神名火だより

出雲地方・宍道湖周辺で撮影した四季折々の写真です。
時々、自作パソコンの話題もあります。

所原のホタル・撮影条件

2012年06月07日 22時42分49秒 | 日記

 もうすぐ梅雨入りですが、この時期といえばホタル見物。子供の頃、親に連れられてホタルを見に行った川にはもうホタルはいません。

 人づて、インターネット検索でここにはいそうだという事で、昨年、見つけた撮影ポイントです。

 出雲市街地から国道184号線を立久恵峡方向に走り、見々久の看板から左に折れて山中に入ります。神戸川支流の小野川沿い堂原地区に絶好の撮影ポイントがあります。本当は人には教えたくないけど、地域に人たちがホタルの里として保護活動にあたった成果でしょう。たくさんのホタルが見られます。


 道路脇から下方向に小川が流れており、乱舞するホタルが俯瞰できます。

 昨年の写真ですが、D700を三脚に据えてISO6400、絞りF4、30秒露光で撮影したのが下の一コマ。

SIGMA 28-70mm F2.8 EX ASPHERICAL DF
 ホタルは写っていますが、画面全面に赤い・青い点が。長秒時ノイズです。長秒時ノイズ低減処理をしないとこういうふうになります。

 で、今年は28-70のいいレンズを入手したことだし、昨年の反省を糧に、昨日の6日の水曜日に撮影に臨みました。ISO6400、露光時間は10秒、F3.3、長秒時ノイズ低減処理「する」、高感度ノイズ低減は「強め」の設定です。ホワイトバランスは晴天設定。ピントはファインダー内でかろうじて見えるホタルの光に合わせます。

 天候は晴れ、月は出ていませんが、空は周囲の街明かりで少し明るいです。星が瞬き、小川のせせらぎの音、カエルの鳴き声、人工的な音は全くありません。山の稜線はくっきりと見えますが、蛍のいる川の辺りは暗く肉眼ではほとんど見えません。

 三脚、ズームリングには絶対に触りません。とにかく同じカットをひたすら撮影します。

 露光時間を10秒としたのは、撮影地点が道路脇で、しばしば車が走ります。露光時間内に車の影響を受ける確率が低くなります。

 夜8時ごろから9時頃まで約1時間、ひたすらシャッターを切り続けます。10秒撮影して、10秒間のノイズ低減処理終了を待ちます。そしてまた、撮影。車が来たらしばし休憩。約100コマ撮影し、使えるのが94コマありました。

 これは、10秒露光のひとコマ。

 昨年よりもたくさんのホタルが写っています。暗すぎてピントがちょっと甘くなりました。液晶画面ではいいピントが来ていると判断しましたが。

 で、ViewNX2からTIFF画像を94コマ出力して、フォトショップで画像を重ねあわせます。コピー・ペースト、レイヤー合成、比較(明)で10枚(1分40秒)を重ねました。

 イイ感じです。フォトショップでシャドーを少し明るくして、シャープニングをかけています。

 20枚(3分20秒)重ねました。

 ホタルは川の堤防沿いに集まる習性があるようです。川の中央部は少ないようです。

 50枚(4分20秒)重ねました。

 小野川がホタル川になっています。

 94枚(15分40秒)重ねました。ショートカットキーを使いますが、単純作業の繰り返しでフォトショップ操作に疲れます。

Nikon Ai AF-S Zoom Nikkor ED 28-70mm F2.8D(IF)
 車のテールランプが写り込んでいますので、背景がちょっと赤くなっています。ホタルの銀河です。でも、こんなに重ねると、やり過ぎかな。「過ぎたるは及ばざるが如し」とはこのことかも。

 結論、今回のホタル撮影は大成功。この条件ならば20枚分を重ねるとちょうどいいかも。ピント合わせには課題が残ります。近隣の住宅の灯りにピントを合わせてカメラを振ればよかったと反省です。

 今度はホタルのアップに挑戦です。




最新の画像もっと見る