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薪ストーブ触媒の温度その2

薪ストーブ触媒の温度 のつづき。

既に安定燃焼しているFA225に、スティック状のセンサーを挿し込んでスイッチONすると、直ぐにCOOLの文字が100℃に変わり、125,150,175,200,225、250,275 ・・・ 750℃までみるみる変化して、そこで表示が止まった。

バイメタルの温度計が700℃あたりを指していたので大体合ってる。 て言うか、精度的にはデジタルキャタリティックモニターの方が確実に上だろうから、この時の触媒の二次燃焼温度は750±12.5℃ということなんだろう。 つまり、737.5~762.5℃の間に真温があるってことですね。

正確を期すため、今度は逆の順序で計測ということで、キャタリティックモニターのセンサーを抜いて直ぐにバイメタル温度計を元に戻してみる。 こちらはデジタルのような訳には行かなくて、なかなか温度表示が上がらないね(笑) それでも待つこと数分間、700℃辺りまで動いて針は止まった。

で、もう1回、懲りずにまたバイメタルを抜いてキャタリティックモニターのセンサーを挿してみると今度は725℃だった。 触媒の二次燃焼温度が少し落ちたんだろう。 スティックの方はコードが長いので素手で掴めるんだが、バイメタルの方はそうは行かなくて、火鋏みでつまんで入れたり出したりと、この作業はそれにしても暑い(笑)


そして翌日、今度は焚付時からキャタリティックモニターで様子を見てみることにした。 ダンパーを開放している焚付最初の内は、とうぜんながら100℃未満のCOOL表示がしばらく続いた。 いつもサイド扉で200℃超えた頃にバイメタルの触媒温度計は100~150℃程度を指しているので、デジタル表示がCOOLから100℃表示にいつ変わるか、固唾を呑んで待ってみる(笑)

すると予定通り、サイド扉が200℃近くなって100℃の表示、そしてゆっくり時間をかけて125,150℃と変わって行く。 この時の扉の温度は途中で空気を半分に絞ってても大体200~250℃くらいで、普段はここでダンパーを閉じてしまうこともあるのだが、できればもう少し待ちたい。

なので、このあとはエアーをさらに半分くらいに絞り、本体の鋳物を徐々に全体的に暖めてからダンパーを閉じる。 その方がその後の安定燃焼にも理想的だしね。 因みにこの時の口元煙突温度は300~350℃くらいですね。 で、キャタリティックモニターが200℃を超えてきたら、いよいよダンパーを閉じます。 ※実際のそのタイミングは温度計での判断だけではなく、その都度の燃焼状態で多少前後します。

ダンパーを閉じて排気の流れが触媒経由になると、急ピッチで二次燃焼室温度(触媒温度)が上がり始める。 225、250,275、300 ・・・ ここでもやっぱりデジタルなので、て言うか、あたりまえだけど温度表示の変化はバイメタルよりもとても早い。

ストーブ本体の加熱のように触媒の温度も徐々に上がるはずなので、ダンパーを閉じてから直ぐのモニターの温度表示は、触媒の温度というよりもその時の排気温度とみた方が正しいと思う。 だから、表示温度500~600℃あたりで温度上昇スピードは少し遅くなるように感じる。

触媒はこの時点でまだ表示温度にはぜんぜん達していないと思う。 触媒は吸い込まれた排気と炎で温められ、活性化する260℃になったばかりの状態くらい、またはその前後なんじゃないかと思う。 て言うか、温度むらがありそうだ。 ここまではエアー全開で焚いたとしても、このあと更にエアー全開で焚いてしまうと、このギャップが大きくなるし、これ以上の急激な加熱は触媒にも過酷なはずで、破損が早まりそうだ。

おそらくこのあたりから排気・未燃焼ガスの発火現象、触媒本来の活動を始めてるのだろう。 その証拠に、エアーを搾って炉内の炎を小さくしても、触媒温度は徐々に上がっていくからね。 そしてピークには800~900℃にも達することもある訳で、なので、先に書いた安定燃焼時に750℃を記録してたのは、あれはまさに触媒の二次燃焼温度ですね。

そんな触媒も限界があって、800℃を超えて焚き続けることは過燃焼になり、破損のリスクが高くなる。 なので、FA225のようにバイメタルでも最初から温度計を備えていれば、過燃焼を避ける温度管理がしやすくなるんだが、それがアンコールだとそうはいかない。 日常的に触媒の温度を知ることは出来ない訳で、トップの表面温度と、あとは経験則、勘だけが頼りになる。 なので、この後付キャタリティックモニターはとても有効だと思う。

デジタルキャタリティックモニター 販売ページ。


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いつも駄文にお付合いありがとーございます。
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