歴史と中国

成都市の西南交通大学で教鞭をとっていましたが、帰国。四川省(成都市)を中心に中国紹介記事及び日本歴史関係記事を載せます。

半坡博物館―中国雑感〔35〕―

2018年04月24日 15時48分36秒 | 観光(中国)

2018年4月6日(金)、半坡博物館(西安市東郊灞橋区半坡路155号・1958年4月1日開館)を見学しました。開館時間8~17時30分、入館料65元です。最寄り駅は地下鉄1号線半坡站です。A出口から長楽東路を直進(西)し約400mで、交差点を左(南)に半坡路に入り約200m余です。市内バスで半坡博物館站(博物館前)に停まるのは105路(火車站~紡西街・紡七路站)だけです。本博物館は仰韶文化の代表的遺跡の半坡遺址の一部をそのまま保護展示した中国最初の博物館です。

黄河中流域の河南省から甘粛省にかけて展開した仰韶文化は新石器時代の彩陶文化で、紀元前約5000~3000年前のものです。本文化遺跡として初めて発見発掘(1920年代)されたのが河南省三面峡市澠池県の仰韶遺跡です。半坡遺跡は、1953年春、火力発電所建設中に彩陶が発見されて、発掘が開始されて、1957年までの発掘調査で、環濠を有する仰韶文化期の紀元前4700~4000年前の集落遺跡であることが判明しました。数次にわたる発掘調査により遺跡面積5万㎡で、房屋(家屋)遺跡45、窖穴(貯蔵穴)200余、陶窯6、墓葬250、他多種の生活・生産用遺物が発見されました。かくして、仰韶文化の代表的遺跡として、1961年3月4日、第1回全国重点文物保護単位に指定されました。

本博物館は遺跡自体を展示保護しているところが特色です。これが遺址展示大庁です。本展庁の屋根は木造でしたが、2001年に5月破損が見つかり、その後全面改修となり、2006年に再度開放となりました。写真1は、大庁に入ったところから展示遺跡全景を撮ったものです。これから時計回りに順に紹介します。

写真2は、連通灶(連続竈)です。

写真3は、集落を囲む大囲溝です。現存全長300m、幅6~8m、深さ5~6mです。

写真4は、展示館奥の埋葬墓展示ブースの身直肢葬(男子)です。この他、本ブースには各種の埋葬墓があります。

写真5は、方形房屋です。

写真6は、半地穴房屋です。

写真7は、地面円形房屋です。ここは3回に渡って建直されています。

写真8は、集落内にある小溝です。

写真9は、祭祀ブース全景です。

写真10は、陶窯ブースの陶横穴窯です。以上で大庁は終わりです。

次いで、大庁手前左側の遺物展示館です。写真11は、陶紡輪と石紡輪です。

写真12は、陶瓶と夾陶罐です。

写真13は、磨盤と磨棒です。

写真14は、骨魚叉です。

最後の写真15は、人面网紋彩陶盆です。

なお、フォトアルバム「陝西・半坡博物館」はhttps://1drv.ms/f/s!AruGzfkJTqxngtNXyaYXAbD-L7uKmgです。また、「西安半坡博物館」はhttp://www.bpmuseum.com/です。

(2018.04.24

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