2012年9月16日(日)、市内を東西に横断する地下鉄2号線が試開業しました。1期行程で、東の成都行政学院站と西の茶店子客運站間の22.38km です。成都行政学院站・洪河站・惠王陵站・成渝立交站・成都東客站・塔子山公園站・東大路站・牛市口站・牛王廟站・東門大橋站・春熙路站・天府広場站・人民公園站・通惠門站・中医大省医院站・白果林站・蜀漢路東站・一品天下站・羊犀立交站・茶店子客運站の20の駅が設置されています(将来は西南交通大学の新キャンパスのある郫県犀浦鎮から県城まで延伸されます―迎賓大道站・金科北路站・金周路站・百草路站・天河路站・犀浦站まではほぼ工事終了。東も龍泉駅区まで延伸されます)。運行時間は成都行政学院站始発が6時30分・最終が22時で、茶店市客運站始発が7時・最終が22時30分です。運賃は距離により2~5元です。1号線と同様にタッチパネル式自動券売機が設置され、1号線(升仙湖站~世紀城站)とは天府広場站で乗換です。天府広場を起点とすると、成都行政学院站と茶店市客運站は共に3元です。本線の開通により、鉄道の新駅である成都東站や西の長距離バスターミナルである茶店子客運站に地下鉄で行けることになります。そして、成都の中心商店街である春熙路東側の紅星路に春熙路站が設けられ、近年人気の出ている寛窄巷子には人民公園站D1口から300mと、地下鉄の利便性が高まりました。
2012年9月26日(水)、講義のない日なので、初乗車をしてきました。西の終点、茶店子客運站から成都東客站まで(4元)まず乗車しました。茶店子客運站D口の東が長距離バスターミナル茶店子客運站です。写真1は、地下に降りて駅に入ったところで、前方の赤は自動改札出口で、この右手が自動券売機で、さらに右手奥に切符売り場と改札入口(この前に安全検査)です。
写真2は、その自動券売機です。1号線のとは少しデザイン・色が違いますが、操作手順は同じで、乗車号線の選択、下車駅の選択、枚数選択、貨幣投入(10・5元紙幣と1元硬貨のみ)、ICカード切符受け取り、という手順で、天府通卡(交通カード)も使用できます(チャージ可)。ただし、天府通卡は窓口で販売していません(春熙路站では入出通路にカード販売の机を出していました)。
写真3は、入線する地下鉄車輌先頭です。安全ガラス越しなので少し不鮮明ですが。6輛編成で、1号線と同じです。
写真4は、車内風景です。1号線と同形式の車輌ですが、車内デザイン・色が少し異なっています。つり革が1号線の青色から黄色に変わっていることで分かるように、2号線のシンボルカラーは黄色です。車輌端に車椅子スペースを設けるなど、地下鉄全体のバリアフリー化がなされています。
写真5は、天府広場站での停車中のもので、乗降車が終わり発車直前です。1号線は2号線の上階です。天府広場站までの乗車数が多く、これを過ぎると減少していきます。かなりの乗換客がいるのかと思います。
写真6は、成都東客站での下車風景です。御覧のように車輌ボディーに黄色のライン線が入っています。1号線の車輌にはラインはありません。また、安全ガラスのラインが1号線の青色に対して、2号線はオレンジ色です。
写真7は、成都東客站の切符売り場とそれ越しに見た駅内です。当駅は成都東站西広場地下に位置しています。従って、鉄道へは西広場口から入ることになり、長距離バスステーションの成都東站客運站へは東へとかなりの距離を歩くことになります。
最後の写真8は、帰り昼食を取るべく降りた春熙路站D口(2元)です。後方に見えるのが成都伊勢丹とイトーヨーカドー春熙店です。伊勢丹は出口への通路に「伊勢丹まで1分」の看板広告を出していました。
地下鉄1号線に関しては『歴史と中国』http://kanazawa45.wordpress.com/「成都市地下鉄1号線試開業―成都雑感〔101〕―」(2010年10月14日付)をご覧ください。また、成都市地下鉄の公式サイト『成都地鉄』はhttp://www.cdmetro.cn/です。
(2012.09.26)