徳島に住むカメさんのつぶやき

 さながらカメさんのような一老人が、小さな池(徳島県の片田舎)から覗き見た世の中の出来事や心象風景などを書き留めたもの。

わかっちゃいるけど やめられない Ⅲ

2017年10月06日 | 随想
 「わかっちゃいるけど やめられない」に書かれている話で、もう一つ心に残ったものがある。
植木等がよく、六方拝という言葉を口にした という行(くだり)である。

 六方拝とは、一体どのような話なのか?
書物によると元々はお釈迦さまの教えで、以下のように「東西南北天地の六方に感謝を忘れず生きなさい」
ということのようである。

 東に向かっては、命を与えてくれた両親や先祖に感謝。

 西に向かっては、生活を支えてくれる夫や妻・家族に感謝。

 南に向かっては、これまで教え導いてくれた先生や師匠・先輩に感謝。

 北に向かっては、社会生活における友人や知人・近隣の人々に感謝。

 天に向かっては、太陽や雨・風の恵みなど大自然に感謝。

 地に向かっては、大地や水・木の恵みなど大自然に感謝。

 
 一つ一つの事柄は、それこそ親や先生あるいは先輩たちから教えられた記憶があるが、これらをひっくるめて
「六方拝」という教えになるとは知らなかった(恥ずかしい限りではあるが)。

 これも、台風による雨漏りで濡れた品々の中から「わかっちゃいるけど やめられない」が出て来たからこそ。
 
 ということは、天に向かって感謝しなけりゃならないってこと? こりゃ、参った!