経営“プチヒント”  株式会社 覚王山総研 代表取締役 林千尋

現場サイドのコンサルティング実務から得た経営に役立つヒントをお伝えします!

商売について

2007年09月17日 | Weblog

 いろんな商売があります。そして、どの商売でも、儲ける余地は大いにあると信じます。

 例えば、有名な豆富屋(豆腐ではなく、あえて豆富と称しています)があります。

 豆富一筋の商売、その中から、アイデアと知恵と工夫で初の上場豆富屋となった会社です。

 そもそも、豆腐を「豆富」と表記していること自体、すばらしいですね。そして、非常に商才を感じます。

 この豆富屋さんは、豆富を作ること以外に、やるべきことがなかった、もしかするとできることがなかった、といってしまってもいいのかもしれませんが、それがこの会社、この社長の強みでもあった訳です。

 他に目移りすることなく、また、他を意識することなく、ただ豆富作り一つに集中できたことが、とてつもない強みを生み出していると思います。

 「器用貧乏」という言葉がありますが、器用な人は、「器用リッチ」になって欲しいと思います。すなわち器用であることがマイナスにならないよう、時には愚直に、一筋に執念を持ってかじりついて欲しいと思います。

 欲しいと思います、というより、実は自分自身そう心がけています。何故なら、自分も器用貧乏になりがちな時を感じることがあるからです。

 人間って、「2つのことはできない」とつくづく思うことがあります。1つからもう1つに移るときに、集中の糸が切れてしまいます。

 事業でも同じですが、社長は四六時中、仕事のことを考えているのが普通ですから、なかなか他事まで気が回らないですね。

 そして、とことん執着して突き詰めれば、あらゆる商売に勝機があると信じます。要は、突き詰めれるかどうか、ですね。