クライアント企業の経理担当者が教えてくれたことです。
彼は、先日、「目標達成セミナー」なるものに参加しました。
セミナーでは、何十冊もの雑誌が集められており、参加者はその雑誌の中から、自分が理想とする人物、物事、事柄などに一番よく当てはまる「写真」を切り取って手帳に貼り付けるということをしたそうです。
毎日その手帳を開き、写真を眺めることによって、自分の理想像を意識に焼き付けることを教えられたそうです。
文字を書く、言葉を口に出すということも、自分の潜在意識に働きかけるには有効ですが、文字言葉ではなく、写真などのイメージというものも潜在意識に作用する点では抜群の効果があるようです。
この話を聞いて、私は20年前のことを思い出しました。
大学の受験勉強のさなか、私が第一志望としていた大学に前年に合格したというちょっとかわいい女性の写真を、合格体験記の本から切り取り、自分の筆箱の内側に貼り付けていたのでした。
私は、その写真を毎日のように眺め、彼女のように合格したいと、その写真から勝手に大いなる励ましを感じていたのです。
その写真を今でもなんとなく覚えています。写真を見るたびに、非常に集中できたことも覚えています。集中するための、ひとつのきっかけになっていたのかもしれません。
人間は非常に高等であり、だからこそ単純でもあります。
ほんのちょっとしたことで、うまく自分を導いてやることによって、驚くべき結果を出せたりするようです。
最近では、集中すべき焦点がぼやけ、中途半端なことをしている時が多いので、もう一度自分の理想像、目標を確認しようと思っています。
そして、それを常に思い出せるような写真を探し、手帳に貼り付けます。
20年前と同じような集中力が今でもあるでしょうか?