昭和少年漂流記

破壊、建設、発展と、大きく揺れ動いた昭和という時代。大きな波の中を漂流した少年たちの、いくつかの物語。

第三章:1970~73年 石ころと流れ星  86

2012年07月24日 | 日記
三人のセクトの仲間と順に会い、京子がそのうちの二人とも関係があったことが分かった。上村に言わせると、高校の後輩が“僕の彼女です”と三枝のアパートに連れてきた京子を、彼らが泊まったその夜に三枝が自分のものにしてしまったことから、すべては始まったという。 京子は、異変に気付いた恋人に、翌朝小さな鋭い声で詰問され、なじられた。泥酔し眠りこけていた彼と、彼がそばにいることを巧みに . . . 本文を読む