Pのlog ( 大阪と上海のChouChou)

通称P。shushu(照れちゃう)ような稚拙きわまりない文面で、上海や大阪のchouchouを綴ります。よしなに。

合家 ふたたび。

2009年12月30日 | 上海chouchou(たべる)

 RinNonは、おりこうさんに宿題を終えた。話し合いの結果、本日は
    沖縄料理。

   古羊路の「合家(GO-YA)」に行くことにする。
   2人はここのタコライスが大好きなのだ。行ったことは何度かあるけど
   もちろん2人では行けないので、ひさしぶりに食べたいという。2人なら
   2皿食べるんだ!  と張り切っている。

 合家で食べるのは2回目だ。上海ブロガーとして有名なやJINO@上海さん
 げんさんも関わるこの店は沖縄のこだわりが随所にみられるけれど、それが
 却って肩肘はらずに好きなものをどうぞ、という店のイメージに昇華されていて
 RinNonみたいなちびでも、入りやすい店になっているのだ。

 今回ぼくも、ソーキそばと「みそ風味ゴーヤチャンプルー」をどうしてももう一度
 食べてみたくなったので、ぜひ必ず行っておこうと決めていたのだ。

   3人でタクシーに乗って古羊路へ。そう、昼に138蟹宴館に来ているので
   本日二回目の古羊路になってしまっている
   でもまあ、店や料理につながりはないし偶然の位置ということだ。ここも
   それだけ店が増えてきたということだろう。

  

 タクシーを降りたら、そこはもうすっかり夜の食堂街だった。中華のお店は
 年末年始だからか、もともとそうなのか、派手な電飾をしていて、外にも
 おとこのひとが座っている。そこを通りぬけてその横にあるのが…

                  

       合家でした。ちゃんと予約してます

   前回きたときと偶然同じ席になりました
   予約しなくてもすいている日で、宴会しているグループも少人数でそれほど
   うるさくなく、それに別の部屋。あとはカップルが1組だけ。

   RinNonのご要望どおりに、タコライス。それに前菜代わりに野菜で
   ほうれん草と豚肉の炒め物と、もやしと豚肉炒めを注文。

   あとはぼくの欲しいソーキそばです

  

  途中でKYOKOさんから電話があり、晩ごはんはどうしているのかと聞いて
  くるので合家にいる旨回答。

  違うところに行きたかったらしいのだけれど、それならどうぞ行ってくださいと
  いうと、こっちに合流するとのこと。

                        

    RinNonもゆったりと待っている。こうやって外でごはんを食べてることは
    うれしいんだろうか?でも日曜日なのに一日家にいたりとか、そんなのは
    やっぱりいやだという。
    自分で料理を作れるようになったらいいんだけど、  とか。
    自分たちのできることの容量をこれから見極め始めるから、まだ何して
    いいかわかんないし、できそうだし(Rinはできるし)
    現状に物足りない気分を持ってくる時期なのかもしれない。

    知らないうちに2人の子どもは、ますます遠くにでかけていくのだろう。
    さみしいけれどしょうがないとも思う。
    こうやって半年とか、時折会うだけだと距離感を測るだけでも大変なのだ。
    まだお話できているほうじゃないかとも思う。  
                                   
   


         

   それでもまだ今は、反抗もそれほどないしいいほうだろう。
   こうやってカメラにもちゃんとおさまってくれる。

 

  向こうのカップルはなんだろう?仕事帰りだろうか?年の瀬だけど年の瀬
  ではない上海の日本人は、こうやって同僚でつつましやかに忘年会をする
  しかないのだろうか?
  そういえば駐在時は年明けに現地スタッフと

   「(日本人は)新年会 兼 (中国人は)忘年会」

  という変な宴会をやていた。まあ呑めればみんなそれでHappy  だったころの
  話だ。いまはどうしているんだろう。

  Job-HOPしたメンバーも一部はたまに連絡がある。職種替えしたメンバーも
  たかにメールで近況を教えてくれたりする。こうやって仕事は変わっても、
  つながりは切れないのは欧米風なんだろうか?

                

  前菜がきた。ほうれん草は見えるけど、もやしのほうにほとんど肉が見えない
  のは、ぼくに老眼が始まっているわけではないし、RinNonもきゃきゃと笑い
  ながら肉がないやとウケている   まあいいか。

     

  なぜかRinNonの記憶にソーキそばがない。だけど争って食べていた覚えが
  あったので注文したら、やっぱり2人はちゃんと食べていた。3人でわけわけ
  して食べるにはちょうどよい量で、ちょうどよいあたたかさ  だった

 

  お待ちかねタコライス登場。ぼくは申し訳程度にだけもらって、あとは2人で
  わけて食べていた。たしかにあっという間になくなって、双子らしく2人同時に
  「ふう  」と満足げなため息をついた。

                    

    「もう一回食べれる?」
    「大丈夫 

     こういうわけでタコライスをおかわりしたいと注文。生中を何杯も頼む
     夜もあればタコライスを2皿頼む日もあっていい。

     2人が向かい合ってクラスの誰がスキとか話をしている。もうそんな年
     なのだろうか?でも幼稚園のころや日本での保育園のころからNonは
     おませにそんな話を語っていたし、Rinは食べるもののほうが関心が
     高い様子だったし、いまもそこは変化がないようだ。
     まだまだぼくが気に病む時期は先なのかもしれない 

    そうこうしているうちにKYOKOさんが合流。いきなり焼酎お湯割りを
      頼むと、食べ物メニューも一気に左よりになっていく

      

   そうなるとゴーヤはなかなか重宝される。みそ味で苦みを隠してというか
   いい具合に苦みばしったところだけ、よい感じに残したみそ味ゴーヤ
   チャンプルー。夏場に「居酒屋ぷく」でうっちーに作ってもらったけど
   やっぱり本家のほうはかなり違う  (ごめんなさい 

 

  そしてこんなお豆腐もいつのまにかあったりして…
  焼酎お湯割りだけでは酔いきれないKYOKOさんはあと1杯ほど飲んでました
  が、先日酔いつぶれたばかりなぼくは、その恐怖もあって抑え気味。

               

   そういうわけで、1時間たたないうちに締めでおにぎりになってしまいました
   それでもお味噌汁は好評

   この合家の前に建築しようとしたテンポがあってそのつながりもあり、合家
   の関連の人脈ももつKYOKOさんは、すっかり呑みが板についたようで
   飲みっぷりも結婚前の強かった時期にすっかり戻っている

  

   人は少しずつ変わる。それぞれの環境での強さを身につけていく。
   8月にうちに滞在(合宿?  )していたときのひ弱だったRinNonは、
   地の利のせいなのか、2人とも生き生きと毎日を暮らしていて、環境なんて
   充分乗りこなしている感じすらしている。

           

  ここの店員さんは、注文をとるときにメニューを全部日本語で書いていた。
  えらいと思う。一生懸命覚えて書けるようになるまで持ってきたんだろう。
  それは学習能力、ではなく順応性、と呼ぶべきなのかもしれない。
  けれど生活力という点では、愛想の点や気のまわり方ではまだまだなところ
  もあるけれど、ささやかなことで すてきな成果をあげ、まわりを味方につけて
  いける力を見せてくれる。

★沖縄料理 合家(GO-YA)
  上海市古羊路427号
  +86-21-5477-3298


   お勘定をすませて帰りは4人そろって歩き出す。GW明け5月末にきたときは
   KYOKOさんと酔って歩きながら帰ったけれど、真冬の今日は寒かった。

   4人ともクビをすくめてタクシーに逃げ込んで…古北まで戻りました

  

中孝介 それぞれに (台湾映画 海角七号 ver.)


  2008年に台湾でヒットした映画「海角七號」。出演していた中孝介が歌って
  いたのがこの曲だ。
  日本では「花」が有名で、ぼくもとても悲しいことがあったときにblogに貼り付けて
  いた日があるけれど。

  もう前の年になるこの映画はまだ見ていない。それに彼は奄美の島唄で
  沖縄の島唄とは微妙に違う文化なのだと読んだことがある。
  でもなにしろ、島唄をうたい 台湾で先に有名になった、この彼のことをぼくは
  まだ充分知らないし、この映画もまだ見ていないのだ。

  上海の片隅で、琉球料理のごはんを食べる日本人家族のこの夜を
  Hybridと呼んでこじゃれた日記にするよりは、沖縄ののんびりした雰囲気だけ
  でも せめて味わいたい、ここで疲れた生活をしている日本人の
  ちょっとした ゆるい年末の晩ごはんなんだからと
  笑われてみても、それはそれでいいんじゃないかと

  そんな気もしてみたわけです。

  合家はトイレで波の音を流していました。
  いつか沖縄にいければ、同じ音なんだろうかと確かめられればいいなと思う。

   



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