豫園。上海の最大唯一の観光スポットとも言えるこの庭園は、
またいろんな付属施設を自然発生的に抱える場所でもある。
豫園駅。地上にでるとすぐ向こう、曇りでもやのように薄くみえるがテレビ塔が
みえる。ここが上海の中心に近いのだ。
雨の近いせいだろうか…それとも上海の夏の湿気がもう始まったのだろうか
でもそれはまだ少し早いかと思いなおして、豫園のある方角に歩きだす。
地下鉄ができたせいか、いつもタクシーで混雑する入口あたりの場所は
少しすっきりした風情で、もろ中国という建築様式の「豫園にあわせた」
商店街をくるりんと見回す余裕もあった。
ここに来た理由。
レーザポインタを買ってこいという依頼があったこと。
昔ならそういうのは、襄陽路の偽物市場でも虹梅路でもよかったんだけど
安いのならここだよ と教えられたこと。
お茶がほしいと言われたこともあって、あわせて買えるかもしれないと期待
したこと。
最後の日に、中国らしいところに行きたいというのもあった。
豫園の観光をしなければ充分いらいらしないで歩けるだろうと判断して
ここまで来てみた。
豫園商場と描かれた看板が登場する。春節に大量発生するくらげみたいな
赤い提灯がいっぱい店頭に並ぶお店のあたり、細い路地のような場所を
勇気をだして入ってみると
目当ての文房具やら金物を売る店が何店かあらわれる。
あ、万博でもよくみたい椅子だっ
こんなところで売ってたんだ
いろいろ見て回る中で適当なひとつの店に停まる。
大きめのレーザーポインタがある。適当に交渉して3つだけ買っておいた。
ひとつ10元。
以前買ったちっさいのはすぐに電池切れになるし表示力が弱くなったので
おそるおそるだったけど、これでまずまずなら次回は大量に買ってやろうと
目論んでる。
お茶があるとしたら豫園の中か、老街のあたりだろうからここはあとはぶらぶら
して歩くことにする。雨がぽつぽつと 降り始めたからか、テント状に
シートを貼って外で商売しているおっちゃんやら、そのまありでリヤカーでぼっと
しているおじさん。リヤカーは買い物あとで、トラックのかわりに運搬してくれる
人なんだろう。
雨のせいか水はけのせいか、水溜まりを作っていて汚い感じの路地が
さらに汚くなる。
こうやってタクシーよろしく待機するリヤカータクシーの集団。街にあふれる
雑貨やら日用品はこうやってここで仕入され、運ばれて広がっていくのだ。
さらに横の建物も同じようなテンポが広がる。二階に上がってみると…
ファミコン
うそ?中国独自の規格ゲーム機かと思ったら
ほんとにファミコンだった。横にはスーパーファミコンもちゃんとあった。
年配の方、おじいちゃんたちがいっぱい見に来ていた。
いまのゲーム機は高くって手のでない人たちがここでファミコンを買って
孫にプレゼントしているんだろうか?
ステイタスや流行の問題で、包まれる愛情はどこの街のどの家でも
同じなのかもしれない。
商場をでて、豫園そのものに入っていく。
かつて上海に住んでいた貴族だったか高官だったかの別荘だった豫園。
その建築様式はすごく、未だに上海の観光地といえばここなのだ。しかも
上海の歴史そのものはまだ浅く、歴史建造物は魔都といわれた戦前の租界
的なものが多い中、清朝後期でもこうしてすぐ商売の波に飲み込まれつつ
重宝されている。この点、世界遺産になりそうなほど巨大でいじりにくいものの
多い北京とは異なる点だ。
豫園の中にもお土産やさんやら食べ物やさん(有名な南翔饅頭店やら緑波廊)
が入っている。なのにこの店は開店当初すごく話題になり外資をいれたと
批難も多かったスタバ。
ぼくも赴任当初、この店についてコメントを日本に送ったことがある。
北京の故宮のスタバはその後閉めてしまった。もともとすごく小さな店で
営業利益というより存在がよくもわるくも宣伝になっていただけのアンテナ
ショップだったのかもしれない。豫園のほうはすごく繁盛しているので
結局豫園の敷地の中にもう一店舗できている
売れればいいやんかという上海人的発想と、星巴克というブランドで
もう受け入れられてしまっているということがあるのだろう。
いずれにしろ2店舗になっても中には若者やら普通の大人やら観光客みたい
なのやら、結構座る場所もなく繁盛している。
豫園の南には豫龍坊というショッピングモールができていた。まだ完全では
ないようだが、ここにブランドショップが並んでいくようだ。
英語名DragonGate Mall 。なんだかプロレスの団体名とかぶってる
H&M。淮海中路にある店は外観がきれいで一度だけ行ったことがあるが
すでに正大広場やら中山公園やら上海内に何店舗もできている。
ついにここにもきたかという感じである。
そう考えると大阪にまだ一店舗もないのに、なんだかさみしい気がする
このモールにはH&MのとなりにZARA、2FにUNIQLOやら。
かなり同じ系統がかぶってるんですけど…
それは各店舗の努力の問題であって、モールとしては繁盛すればそれで
いいのか、あるいはそのことによって切磋琢磨してモール全体を盛り上げる
作戦なのか。
よくみれば鼎泰豊も入っている。すぐそばに南翔饅頭店があるのでこれも
台湾資本からの殴りこみと言えるだろう。
「ともかくごった煮から生まれる力を起爆剤に」という作戦は成功するだろうか
暑くなってきたし昼食を食べようにもどこも多いのでいったん断念。
そしてお茶買うのも高い店しかなさそうだ。
ここでの成果はレーザーポインターだけとして、お茶については専門店へ
いくこととして、タクシーに乗り込んだ
豫園。ここは上海の縮図のようになんでもあってそしてにぎやかだ。
でもお茶はなくてごはんを食べるには不便だ。
attend用のスポットでタクシーを停めて、ぼくは天山路のほうへ向かうよう
指示した。
またいろんな付属施設を自然発生的に抱える場所でもある。
豫園駅。地上にでるとすぐ向こう、曇りでもやのように薄くみえるがテレビ塔が
みえる。ここが上海の中心に近いのだ。
雨の近いせいだろうか…それとも上海の夏の湿気がもう始まったのだろうか
でもそれはまだ少し早いかと思いなおして、豫園のある方角に歩きだす。
地下鉄ができたせいか、いつもタクシーで混雑する入口あたりの場所は
少しすっきりした風情で、もろ中国という建築様式の「豫園にあわせた」
商店街をくるりんと見回す余裕もあった。
ここに来た理由。
レーザポインタを買ってこいという依頼があったこと。
昔ならそういうのは、襄陽路の偽物市場でも虹梅路でもよかったんだけど
安いのならここだよ と教えられたこと。
お茶がほしいと言われたこともあって、あわせて買えるかもしれないと期待
したこと。
最後の日に、中国らしいところに行きたいというのもあった。
豫園の観光をしなければ充分いらいらしないで歩けるだろうと判断して
ここまで来てみた。
豫園商場と描かれた看板が登場する。春節に大量発生するくらげみたいな
赤い提灯がいっぱい店頭に並ぶお店のあたり、細い路地のような場所を
勇気をだして入ってみると
目当ての文房具やら金物を売る店が何店かあらわれる。
あ、万博でもよくみたい椅子だっ
こんなところで売ってたんだ
いろいろ見て回る中で適当なひとつの店に停まる。
大きめのレーザーポインタがある。適当に交渉して3つだけ買っておいた。
ひとつ10元。
以前買ったちっさいのはすぐに電池切れになるし表示力が弱くなったので
おそるおそるだったけど、これでまずまずなら次回は大量に買ってやろうと
目論んでる。
お茶があるとしたら豫園の中か、老街のあたりだろうからここはあとはぶらぶら
して歩くことにする。雨がぽつぽつと 降り始めたからか、テント状に
シートを貼って外で商売しているおっちゃんやら、そのまありでリヤカーでぼっと
しているおじさん。リヤカーは買い物あとで、トラックのかわりに運搬してくれる
人なんだろう。
雨のせいか水はけのせいか、水溜まりを作っていて汚い感じの路地が
さらに汚くなる。
こうやってタクシーよろしく待機するリヤカータクシーの集団。街にあふれる
雑貨やら日用品はこうやってここで仕入され、運ばれて広がっていくのだ。
さらに横の建物も同じようなテンポが広がる。二階に上がってみると…
ファミコン
うそ?中国独自の規格ゲーム機かと思ったら
ほんとにファミコンだった。横にはスーパーファミコンもちゃんとあった。
年配の方、おじいちゃんたちがいっぱい見に来ていた。
いまのゲーム機は高くって手のでない人たちがここでファミコンを買って
孫にプレゼントしているんだろうか?
ステイタスや流行の問題で、包まれる愛情はどこの街のどの家でも
同じなのかもしれない。
商場をでて、豫園そのものに入っていく。
かつて上海に住んでいた貴族だったか高官だったかの別荘だった豫園。
その建築様式はすごく、未だに上海の観光地といえばここなのだ。しかも
上海の歴史そのものはまだ浅く、歴史建造物は魔都といわれた戦前の租界
的なものが多い中、清朝後期でもこうしてすぐ商売の波に飲み込まれつつ
重宝されている。この点、世界遺産になりそうなほど巨大でいじりにくいものの
多い北京とは異なる点だ。
豫園の中にもお土産やさんやら食べ物やさん(有名な南翔饅頭店やら緑波廊)
が入っている。なのにこの店は開店当初すごく話題になり外資をいれたと
批難も多かったスタバ。
ぼくも赴任当初、この店についてコメントを日本に送ったことがある。
北京の故宮のスタバはその後閉めてしまった。もともとすごく小さな店で
営業利益というより存在がよくもわるくも宣伝になっていただけのアンテナ
ショップだったのかもしれない。豫園のほうはすごく繁盛しているので
結局豫園の敷地の中にもう一店舗できている
売れればいいやんかという上海人的発想と、星巴克というブランドで
もう受け入れられてしまっているということがあるのだろう。
いずれにしろ2店舗になっても中には若者やら普通の大人やら観光客みたい
なのやら、結構座る場所もなく繁盛している。
豫園の南には豫龍坊というショッピングモールができていた。まだ完全では
ないようだが、ここにブランドショップが並んでいくようだ。
英語名DragonGate Mall 。なんだかプロレスの団体名とかぶってる
H&M。淮海中路にある店は外観がきれいで一度だけ行ったことがあるが
すでに正大広場やら中山公園やら上海内に何店舗もできている。
ついにここにもきたかという感じである。
そう考えると大阪にまだ一店舗もないのに、なんだかさみしい気がする
このモールにはH&MのとなりにZARA、2FにUNIQLOやら。
かなり同じ系統がかぶってるんですけど…
それは各店舗の努力の問題であって、モールとしては繁盛すればそれで
いいのか、あるいはそのことによって切磋琢磨してモール全体を盛り上げる
作戦なのか。
よくみれば鼎泰豊も入っている。すぐそばに南翔饅頭店があるのでこれも
台湾資本からの殴りこみと言えるだろう。
「ともかくごった煮から生まれる力を起爆剤に」という作戦は成功するだろうか
暑くなってきたし昼食を食べようにもどこも多いのでいったん断念。
そしてお茶買うのも高い店しかなさそうだ。
ここでの成果はレーザーポインターだけとして、お茶については専門店へ
いくこととして、タクシーに乗り込んだ
豫園。ここは上海の縮図のようになんでもあってそしてにぎやかだ。
でもお茶はなくてごはんを食べるには不便だ。
attend用のスポットでタクシーを停めて、ぼくは天山路のほうへ向かうよう
指示した。