Pのlog ( 大阪と上海のChouChou)

通称P。shushu(照れちゃう)ような稚拙きわまりない文面で、上海や大阪のchouchouを綴ります。よしなに。

饂飩倉 【熱血はどこまで】

2010年03月28日 | 京阪(守口・門真)chouchou
 日曜日。たまには外で食べようかと思いながらも、あまりカロリーの
    高そうなものは無駄遣いとしかいいようがないなと思いなおす。

  パラパラと、この近くの特集をしている雑誌をめくると以外にうどんの店が
  多いことにきづく。

  うどんやさん巡りをしていこう。

  こうして、まったく思いつきでいつ終わるかともわからないことをはじめる
  ことにした

   饂飩倉

  まだKYOKOさんと付き合う前だったと思う。15年以上前からこの店はあったし
  行っていた記憶がある。
  この店はいつも夜に前を通ると行列ができている。ただ駐車場が少ないのだ。
  すぐ横にある駐車場は2台程度、それも非常に停めづらい場所にある。
  別にあるはずなのでそれを探して、迷いながらぐるぐる廻っていると結局
  道をはさんだ反対側に数台分ちゃんと確保されていることに気がついた。
 
  おおまわりしすぎでした 

  店についた時間は16時。お昼どきはとうに過ぎ、晩ごはんにはまだ早い。
  そのせいか、人気店といってもお客さんはおらず、ぼく一人だった。

  バイトらしき高校生が3人。
  ぼくは玉子とじをねぎ抜きで注文した。
  麺を延ばしていた大将のおじさんがすっとあらわれ、ねぎ抜きなら天かすを
  入れてもいい?と聞いてくれた。

    

  小さいころから、とくに何も考えないときは玉子とじを注文することにしている。
  初めての店で味がわからないとか、そういうときはきつねや「かけ」ではなく
  玉子とじ。なぜだろう。おばあちゃんも母もそうだった。何かひとつでも引き
  継いだものがあるわけでもなく、こうやってひとりで過ごす日常の中にこういった
  ふと続いているものを自分の中に感じるのは、面映ゆい瞬間でもあり
  それでもなんだか不思議な気分ではある。

  だからといって、そのことでなにか日常を変えたいわけでもないけれど。

  上海に住むRinNonはうどんを食べる環境にないので、こういうときどうする
  だろうか。いつか大きくなってうどんやに入ったときに口にするメニューは
  玉子とじなのかどうかは、ぼくが伝えない限りきっと知らないままかもしれない
  あるいはDNAの中に刷り込まれているのかもしれない。
  うどんやさんに入ったら反射的に玉子とじを注文するように設計されている
  としたら、もう少し有益なこと設計してくれてもいいのになとは思うけれど

  おばあちゃんのお父さんから続いているそのメニューを口にしたぼくは
  水を飲みながら、3人のバイトくんたちと大将の会話を聴くとはなしに聞いて
  いた。 
  
  

  どうやら3人はまだ受験生ではないが、テストの季節らしく(そうなのかな?)
  次週のローテーションのことを話題にしていた。
  
   (大将)まだきみら受験生じゃないけどな、テストは大事にせなあかん。
    テストおわったらまたここにきて授業料の足しにしたらええねん
   (全員)ハイッ

  熱かった。まだうどんも来ていない状態のぼくは目をあわせるには自分が
  汚れ過ぎているような気がして、うつむいて携帯をいじっていた。
  Bonnie Tyler の 'Holding out for a HERO' でも歌えばよかったのだろうか?
  それはそれで別にラグビーをしているわけではないし、はやしているだけの
  ような気がしてやめた
                 

                

   でてきた玉子とじうどんは、15年前と変わらず びっくりするほど おおきな器に
   入ってでてきた。

   玉子とじはちょうどいい半熟の状態で、ねぎのかわりに入れてもらった天かす
   とからみあってちょうどよい固さのコントラストになっている。

      

   麺は相変わらずコシがあっておいしい。総体的に言ってもここ数年食べた
   うどんの中でも一番うまいと言ってもいいと思う。

   ただ一点。この店のうどんは 量が多すぎる 

   これだけが難点なのだ。ターゲットが高校生あたりなんだろうか?
   おとなの、ぼくくらいになってくるとこの量はあまりに多い。女性でも大丈夫
   なんだろうか?牛丼チェーン店は最近「小盛り」を展開することで売り上げを
   伸ばしているという。

   これだけのうまさで量で一杯700円は価値があると思うけれど
   半分、いや3分の2で値段下げてももっと売れる、というよりちょうどいいんだ
   けれど  。まずいうどんを残すときは、残して当然という表情で店を出る
   ことができるけれど、旨いのに残すと自分の胃袋のcapacityに問題がある
   のかと恐縮して自分を責めてしまったりもする。
   そういうのは…やっぱりね

    

   うどんをあえて「饂飩」と書くこだわりで、箸袋にはこうして説明を恐縮して
   書いてある。うらにはいりこだしをつかっているのでカルシウムはあるし
   健康にもいいと書いてある

   熱血な大将は、どこまでも熱く正しい。
   ぼくらは客としてただついていき、玉子とじをたのむだけでいいのだ。

           

   ただし、いつか小盛りができることを信じたい

★饂飩 倉 (うどん くら)
  門真市上野口町59-20 藤田ビル 1F
  072-881-3240


 

  熱血な大将の店にはよく行列ができる。そのためか、店が設置しているの
  だろう。道路の柵のところに灰皿がちゃんと設置してある。熱い大将の熱い
  はからいはここにもきいている。
  バイトの3人(プラスきっと来ていなかったけど話題にでていたメンバー)の
  成績もきっといいことを祈る。

  そういえばこの前のテストでNonは算数がクラスで最下位だったらしい
  「少し目を離すとすぐこれだ  」KYOKOさんがため息をつきながらメール
  を送ってきていた。いや、実際にはため息をついていたかどうかはわからない
  メールにため息を添付できる機能がないのが、まあ助かるけれど。

  今度Nonに会うのはいつだろう。

  「算数はきらい 

  それでも帳尻をあわせて落第しないNonがいつも苦笑いして語るのを
  眺めながら、今度は玉子とじの話でもしてみようか。

     


<p><a href="http://r.tabelog.com/osaka/A2707/A270701/27002633/" rel="tabelog 851724d81e637f67e7496589c52e195c02a27a81">饂飩 倉  (うどん / 大和田)</a><br /><span style="color: #FF8C00;">★★★★</span><span style="color: #A9A9A9;">☆</span> 4.5</p>


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