それはこの前の日曜日の夜中のことだった。
なんか考え事をしていて、重い重いことにからめとられたかのように机に
突っ伏してみたり、それでも少しだけ顔はあげてテレビの画面をぼーっとみて
いたり、夜中の暗さが、内面まで沁みこむような夜に。
MBSでこんなものを放映していた。(そう、東京ではTBSですね、すみません)
君の知らない物語 supercell w=]
西尾維新という作家について、よく知らなかったし名前程度の知識しかなかった。
けど、このストーリーは悪くない。ライトノベルというジャンルをその名前のまま、
軽くみていたのだが、一度読んでみる価値はあるのかもしれない。
ストーリーは荒唐無稽(荒唐無稽ではない小説というものがはたしてあるのだ
ろうか。そもそも荒唐無稽とは否定的な意味に使っててもいいんだろうか?)。
「化物語(ばけものがたり)」というタイトルどおり、妖しのできごとに巻き込まれた
女の子たちを、これまた妖しのできごとにとらわれたままの気弱な少年が
なんとはなく助けていく話。
といってもトラブルバスター的なハーフボイルド(このフレーズ最近仮面ライダー
で使っていてお気に入りなのです)ではなく、青春ものなのだ。
そう 「げた箱でラブレター押しつけて、真っ赤になってパタパタパタ…」的な
あれである。
残念ながら小中高…もちろん、げた箱のなかった大学生になっても、その経験を
得られなかったぼくは、そういう青春ものはノスタルジックではなく甘酸っぱい
あこがれのように、体感されるものでしかないけれど
(いろいろ書いているが、ようはモテなかっただけの話なのだ )
それでも、ヱヴァ風なアイキャッチや、画面挿入パターンと新人らしいコマわりや
オープニング画像。
富野監督(ガンダムシリーズ)をして、「エヴァがアニメとしてもてはやされ発展
するのはわからない。つぶすべき」と言わしめていたが、エヴァから学園ものの
フレーバーを漉してみれば、案外こんな感じになるのかもしれない。
深夜枠で、マニア受けする作品として放送するのは少しもったいないかもしれない
けれど、深夜だからこそ堂々と見れるのかもしれない。
最近のアニメは境界が複雑だ。
キャラクターデザインはvofanという台湾人らしい。
アニメーターといえば、OVA(ビデオだけの販売用ソフト)がでてきた頃から、
中国の杭州あたりに外注していくのが普通になってきていた。
麻生さんがアニメの殿堂を作るなら、日中両国橋渡ししている杭州や大連に
だって出張所を作るべきかもしれない。
ところがvofan。デザイナーがついにフロントにでてきたということだ。
西尾維新の小説のカバーも描いているようなので、厳密にはアニメ制作を
意識していなかったかもしれないけど、それならなおさらだ。
中国・台湾・香港・シンガポール…中華18億のパワーはだてじゃない。
ついにcreativeな世界にも進出してきたのだ。
「銀河英雄伝説」のころは中国にアウトソースした巻はすぐに判別できるほど
技術差があった。いまではvofan。
彼のHPをみると、今までの経歴の中に、この「化物語」のこともちゃんと掲載
している。
http://www.wretch.cc/blog/vofan
このアニメは旧字体を意図的に多様している。だからvofanも受け入れやすい
というのはあるのかもしれない。
「さよなら絶望先生」とかかつて「セカイ系」と言われた美少女路線とは少し
路線を異にしながら、「日常とは違う非日常な日々」を描く路線は今後も続く
かもしれない。
背伸びしたくてもできないぼくたちは、たまに寝起きにする背伸びのような程度
のできごとが、ちょうどいいのだ。
そしてそれは、へこんだ深夜なんかには、ちょうどいい温かさでぼくを包んで
くれるのかもしれない。
なぜ先週の話をしているかというと…
実はその週が最終回だったらしい いいものを見逃したわけではないけど
チェックできていなかったことが、ざんねん…
そして最終回っぽくないendingだったのだ。でもいまおもえばあれがラストでも
ありなんです。creativityは、どんな形でもぼくに刺激を与えてくれるものが
「いいもの」なんだ。
今回いい意味でやられました。凹んでるのも少しとれるかもね
なんか考え事をしていて、重い重いことにからめとられたかのように机に
突っ伏してみたり、それでも少しだけ顔はあげてテレビの画面をぼーっとみて
いたり、夜中の暗さが、内面まで沁みこむような夜に。
MBSでこんなものを放映していた。(そう、東京ではTBSですね、すみません)
君の知らない物語 supercell w=]
西尾維新という作家について、よく知らなかったし名前程度の知識しかなかった。
けど、このストーリーは悪くない。ライトノベルというジャンルをその名前のまま、
軽くみていたのだが、一度読んでみる価値はあるのかもしれない。
ストーリーは荒唐無稽(荒唐無稽ではない小説というものがはたしてあるのだ
ろうか。そもそも荒唐無稽とは否定的な意味に使っててもいいんだろうか?)。
「化物語(ばけものがたり)」というタイトルどおり、妖しのできごとに巻き込まれた
女の子たちを、これまた妖しのできごとにとらわれたままの気弱な少年が
なんとはなく助けていく話。
といってもトラブルバスター的なハーフボイルド(このフレーズ最近仮面ライダー
で使っていてお気に入りなのです)ではなく、青春ものなのだ。
そう 「げた箱でラブレター押しつけて、真っ赤になってパタパタパタ…」的な
あれである。
残念ながら小中高…もちろん、げた箱のなかった大学生になっても、その経験を
得られなかったぼくは、そういう青春ものはノスタルジックではなく甘酸っぱい
あこがれのように、体感されるものでしかないけれど
(いろいろ書いているが、ようはモテなかっただけの話なのだ )
それでも、ヱヴァ風なアイキャッチや、画面挿入パターンと新人らしいコマわりや
オープニング画像。
富野監督(ガンダムシリーズ)をして、「エヴァがアニメとしてもてはやされ発展
するのはわからない。つぶすべき」と言わしめていたが、エヴァから学園ものの
フレーバーを漉してみれば、案外こんな感じになるのかもしれない。
深夜枠で、マニア受けする作品として放送するのは少しもったいないかもしれない
けれど、深夜だからこそ堂々と見れるのかもしれない。
最近のアニメは境界が複雑だ。
キャラクターデザインはvofanという台湾人らしい。
アニメーターといえば、OVA(ビデオだけの販売用ソフト)がでてきた頃から、
中国の杭州あたりに外注していくのが普通になってきていた。
麻生さんがアニメの殿堂を作るなら、日中両国橋渡ししている杭州や大連に
だって出張所を作るべきかもしれない。
ところがvofan。デザイナーがついにフロントにでてきたということだ。
西尾維新の小説のカバーも描いているようなので、厳密にはアニメ制作を
意識していなかったかもしれないけど、それならなおさらだ。
中国・台湾・香港・シンガポール…中華18億のパワーはだてじゃない。
ついにcreativeな世界にも進出してきたのだ。
「銀河英雄伝説」のころは中国にアウトソースした巻はすぐに判別できるほど
技術差があった。いまではvofan。
彼のHPをみると、今までの経歴の中に、この「化物語」のこともちゃんと掲載
している。
http://www.wretch.cc/blog/vofan
このアニメは旧字体を意図的に多様している。だからvofanも受け入れやすい
というのはあるのかもしれない。
「さよなら絶望先生」とかかつて「セカイ系」と言われた美少女路線とは少し
路線を異にしながら、「日常とは違う非日常な日々」を描く路線は今後も続く
かもしれない。
背伸びしたくてもできないぼくたちは、たまに寝起きにする背伸びのような程度
のできごとが、ちょうどいいのだ。
そしてそれは、へこんだ深夜なんかには、ちょうどいい温かさでぼくを包んで
くれるのかもしれない。
なぜ先週の話をしているかというと…
実はその週が最終回だったらしい いいものを見逃したわけではないけど
チェックできていなかったことが、ざんねん…
そして最終回っぽくないendingだったのだ。でもいまおもえばあれがラストでも
ありなんです。creativityは、どんな形でもぼくに刺激を与えてくれるものが
「いいもの」なんだ。
今回いい意味でやられました。凹んでるのも少しとれるかもね