俳句日記/高橋正子

俳句雑誌「花冠」代表

5月11日(土)

2024-05-11 09:05:36 | 日記
晴れ
白がちは涼しさ呼べりアマリリス  正子

●昨日の日吉に特急が停まる話、今日、日吉駅の時刻表を確かめたら、通勤特急だけとわかった。そうなら、多分ずっと前からなのだろう。知らないのは自分だけだったかもしれない。

●『人間ゲーテ』(小栗浩著)を読んでいて、文豪ゲーテは保守的な人の印象をもった。フランス革命に批判的だったし、独創を誇る詩人が後を絶たないことに業を煮やしたらしいこともある。晩年にミュラーに語った言葉が面白いし、痛快。
「昔のものであれ今の者であれ、詩人が自分のものとして悪いものがあろうだろうか。せっかく花が目の前にあるのに、それを摘むのをなぜはばかるのだろう。人の宝物をほんとうにわがものとすることによってのみ偉大なものが生まれるのだ」(1824年)「真理は発見されてすでに久しい。・・・古くして真なるもの、それをわが所有とせよ」(「遺訓」(1829年))など。

「新しい俳句」をジャーナリズムは好むが、俳句は今のままでも追及され尽くしていないと思う。問題なのは、「ジャーナリズム」がいくら俳句に詳しくて通じていても、ジャーナリズム自身が俳句を作らないことに問題がある。

●薔薇をくれた近所の方に、「お陰で薔薇の俳句が出来ました」と、鳩居堂の葉書に俳句を書いたのを2枚、お礼のつもりで渡す。「駄句ですが、この句はお宅の薔薇のことですよ」と言うと顔を赤くされる。なんとシャイな。
 剪りくれるバラを待ちつつバラを見ぬ 正子
 二夜咲き真下に散りぬ活けしバラ   正子
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