梶の「趣楽独言」

陶芸・家庭菜園・ダンス・碁・蕎麦打ちなど趣味三昧に生きる老人の独り言

生涯大学陶芸科の2年間

2007年02月21日 | 陶芸
 昨日で生涯大学陶芸科の一般過程の授業が終了しました。4月からは専攻科に入学が 決まりましたので、月2回ですが2年間陶芸科にまた通います。
 この2年間をふり返えりますと、よき先生、よき仲間と巡り合え、楽しく陶芸が出来たこと、これが最高に良かったことです。先生達もこんな良いクラスは初めてだと話していました。仲間意識だけでなく、陶芸の取り組みも皆良く、先生達の厳しいアドバイスにも挑戦し、今までの陶芸科の一般コースと比較すると高いレベルの作品を皆作っているとの評価でした。多分これは良い意味での共鳴現象が発生し、誰かが高い課題に挑戦すると、それが他の人にも共鳴し、高い課題に挑戦するという雰囲気が発生したのだと思います。そして、2年生からは各自作っている作品のテーマはそれぞれ異なりますが、そこで発生している問題を先生やクラスの仲間達と話し合い、解決方法のヒントを得るなどして自分の技術をアップしました。
 先生の指導も、2年生になった昨年の4月からは高さ30cm程の作品を1年かけてよいので、作成しなさいと云うことでした。初めの作品のデザインもなかなか先生のOKが出ず、直ぐに5月の中頃になりましたが、その間、どの様なデザインにするかで悩む毎日でした。作品を作り出しても、今まで、25cm以上の作品を作った事がなかったので、30cm以上の作品を作る時に、左右対称のデザインでしたので、左右の曲線が異なっており、直すのに苦労したり、ほんの僅か傾いていることを先生に即座に指摘されたりし、私には気にならないのにと、びっくりしたり(その後の作品では自分の感覚でも分かり出し、即気になるのですが)の連続でした。また、平面のデザインと立体で作って見た感じとでは異なりますので、粘土が少し固いのに、途中から強引にデザインを変えるなどしました。50cm以上の作品ですと傾きを直す時に強引に、抱えて直したり、左右対称でない部分を木のヘラで叩いたりして直しますので、粘土と格闘しているようなイメージでした。絵を画いたのは高校の美術が最後でしたので、50年弱ほど前です。その為、象嵌で風景画を画く、そのデザインは水彩画で画いては、先生のアドバイスを受けましたがなかな決まりませんでした。蓼科によく行きましたので、車山高原のイメージで絵を画きましたが、何か物足りないとの事でした。そんな時に、高原を歩いていると、高原の山に曲がりくねった道があり、その先に何かが有りそうだと何時も思って居た事を思い出しました。そして、道を風景画に入れたら、道により画面全体に奥行きができ、道により、風景画が分断され、構図が生き生きとしてきました。2ヶ月ほどしてやっと一段階先に行きました。しかし、高原ではまだ物足りなく、そこに、過って遊びに行ったアメリカのグランドテイトン国立公園の山やロッキーマウンテン国立公園の風景を合成し、県展の「静寂」のデザインが完成しました。

 陶芸科の2年間の後半の1年間は初め目標を県展に置き、作品を作り、10月の県展入選後は、今年の日工会を目標に作品を制作しましたので、家で作品作りに没頭することが多かったですが、点描象嵌の色々な技術も自分なりに試行錯誤で、マスターでき、有意義な1年間でした。日工会に応募すべく、16日に恐竜の卵を「秋華」と名づけ作品を搬入しました。入選できるかは神のみぞ知るですが。

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