器用貧乏海珠堂

”魚大好き海珠堂”のほうがいいかな・・・?

ホウライヒメジ

2021-07-22 18:49:53 | 料理(魚貝)

神戸阪急金魚と海のいきもの展、ご来場のお客様、Twitter等でご覧にんって頂いた方々、その他関係者、出展者、皆様に改めてお礼申し上げます。
(2週間も経って今更だけど・・・)

次回のイベント出展は9月11日12日、”博物ふぇす”になります。
コロナウイルス感染防止対策での開催になります。
入場券は1日目午前、1日目午後、2日目午前、2日目午後と別れています。
チケットはすべて前売りでお客様が2日間でまんべんなくご来場頂き、できる限り密にならないように考慮されています。
詳しくは博物ふぇすてぃばる!をご覧下さい。
海珠堂はA-4、入場口入ってすぐのところでお待ちしてます。

その他の予定・・・
11月13、14日 デザインフェスタ

12月4~12日 いえもにあ

12月11、12日 クリエイターズマーケット


・・・・・で、最初の写真は今回の出張の戦利品
手に入れたのはこちら・・・

金魚と海のいきもの展終了翌日に行った大阪の天満市場
2年ぶり?くらいの訪問だと思います。
・・・本当に久しぶり・・・。

正式な名前は多分、ホウライヒメジ
なんだけど”オジサン”という名前で売られてた・・・。
知ってる方も多いと思いますが・・・
ヒメジ科ウミヒゴイ属に標準和名、その名もオジサンという魚がいます。
標準和名、マアジ、マサバ、サンマ・・・
というのと同じ感じで正式名称”オジサン”です・・・。
そしてこのウミヒゴイ属の魚数種類はあまり区別をされてないんだとか・・・。
同じウミヒゴイ属で味とか大きさとか似たような感じみたいだし。
なんとなく思います・・・ウミヒゴイ属(=大型のヒメジ)はオジサンという名前で売られることが多いんだろうな・・・と。
だってそのほうが面白くて受けがよさそうだし・・・(笑)。

オジサンだけあってヒゲが生えてる・・・
これで砂に潜ってる獲物を見つけるそうです。


こちらは神戸の海・・・

ぼけ~っと海眺めてるとほんと長いこと一人で作業机の上の狭い世界に閉じこもってたな・・・と感じます。
一人で数か月作業に没頭してると段々と社会とのずれが出てきて・・・
気が付くと少しおかしい思考回路が出来上がってきます。
・・・これはコロナのおかげで学びました(苦笑)。
・・・早く暑苦しいマスクとった普通の生活に戻りたい・・・

でも今回、金魚と海のいきもの展の皆さんに2年ぶりに会えたことは本当によかった・・・。
(おかげでいくらか正常な思考回路を取り戻せました・・・)

なんとなく気になって写真に撮った空き地で植物に埋まってるコンテナ・・・

なんかこれ好き・・・

天満市場で魚を手身入れたらいつものように京都へ・・・
京都でホウライヒメジを捌いてまずは刺身・・・

熱湯で皮に火を通した松皮造りで・・・
うん・・・正直刺身の味に期待してなかったんだけど・・・
なんて言ったら伝わるのか・・・この感じ・・・
・・・この刺身は旨い・・・。
絶品!・・・とか・・・高級魚とか・・・
青魚でベストシーズン太ってて旨い・・・
とかそういうのじゃなくて・・・

なんだろ?・・・世間一般で言う・・・
”普通に旨い”
・・・とかいわれる普通より明らかに上、
ちゃんと旨い?・・って感じ。
・・・分かりにくい説明てごめんなさいっ・・・!!
南方の魚で一見地味な白身だけどほどほどに脂がのってて意外にも味(旨味)もしっかりある・・・って感想です。

アラで出汁を取っておく・・・
出汁と出汁ガラ、これは東京に持って帰ります。


こちらは関西出張でいつもお世話になっていた京都の出町柳・・・

長年関西出張時はこの街にお世話になってきましたが、ここに来るのは今年、今回で最後・・・。
コロナのせいで2年近く関西に来ることがなかったので、今回の出張でこの街に来て最後のお別れが言えたのは本当に良かった・・・。
慣れた駅、慣れた街、慣れた京阪電車・・・今出川の商店街・・・
自分にとってアウェイなはずの関西なんだけどこの街のおかげでそんなこと感じなかった・・。
いつかまたここに来て・・・・・・
と、言っても出町柳にそんなに見て回るような場所はないんだけど・・・(苦笑)
でもまたいつかこの街に来たいです・・・
今まで有難う、出町柳!

東京に持ち帰った残りのホウライヒメジ・・・今回の出張の戦利品。
塩降ってオリーブオイルで焼きます
本来こういう食べ方が向いてる魚みたいです。


皮に切り込み入れとけばよかった・・・
皮がまるまっちゃたせいで皮をパリッと仕上げられなかったのは失敗・・・
次回から気を付けます・・・

・・・少々の失敗はあったけど・・・
それでも火を通したホウライヒメジの味は本当に素晴らしい!
タラのようにパサつかないしっとりつるんとした身質、
そして刺身のときには感じなかった強い旨味・・・
・・・タラのような食感でタラより数段強い旨味・・
って説明がちょうどいいかな。
火を通すとグッと旨くなるのはハタの類と似た感じかも・・・。

身のほうに微かに、皮には結構強く独特の匂いがあります。
ただこれ、臭みというほど不快なものではなく・・・
風味、とか香り・・・とか言える範疇だと思います。
恐らくウミヒゴイ属の魚が共通してもってる匂い・・・
オジサン臭・・・というものだと思います・・・(苦笑)

日本での値段は~・・・
多分なんてことない白身魚って感じだと思いますが・・・
ヨーロッパの地中海沿岸ではこの大型のヒメジ類はワンランク上の旨い魚として流通しているそうです。
調理法によって持ち味生かしてあげれば本当に旨い魚だと思います。
・・・東京で売ってるの見たことなかったので今回出会えて本当に良かった・・・

後日頂いたカマの部分の干物

旨味が濃くなっていてこれも美味

・・・ちょっと引いてしまうような鮮やかすぎる赤・・
見た目も・・・微妙?な感じですが・・・
このオジサン類の魚たちは値段も手ごろで上手く調理すれば本当に美味しい魚だと思います。

最後にアラでとった出汁でうどん・・・
余計なもの入れないで味付けは塩と料理酒だけ

旨味はほどほど・・・悪くないです。
そして出汁にもやはり身や皮と同じオジサン臭・・・
最後に香りの余韻を楽しませて頂きました・・・。

こちらは屋上に置いてるコンポスト
ホウライヒメジの頭や中骨(出汁ガラ)をわざわざ東京に持って帰ってコンポストに投入・・・
上から生ごみのトウモロコシの外側の葉っぱ入れて・・・
その上から土被せておき・・・
・・・汚い写真でごめんなさい・・・

ベランダと屋上の緑化のための肥料になってもらいます。

ここ数年、ニュースでサンマが不漁、
サケが~・・シラスウナギが・・シラウオが・・
大丈夫なの?・・・というより、またか・・・
って感じで感覚が麻痺してしまうくらい頻繁に目にする気がします・・・この手のニュース。
乱獲とか・・・温暖化で産卵場所が・・・
とかとか色々な理由が重なった結果なんだと思いますが・・・
人間が昔は肥料にしていた生ごみを今は石油使って燃やしてる・・・
っていうのも理由の一つじゃないかな・・・
と、感じます・・・
素人なんで科学の知識とか、データとか根拠とかないので、
何となくそう思う・・・ってだけなんですが・・・。

ベランダの日よけとして植えてる細い竹に滞在してる子供のカマキリ・・・
待ち伏せで獲物を待ってるみたい・・・・・

・・・・・可愛い・・・・・・
多分今回のホウライヒメジもコンポストで土になってから巡り巡っていつか海に帰って海の栄養になってくれるんだと思う・・・たぶん。













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