フォトログ~kageでひとりごと

季節感やシーンを思い浮かべていただけるような写真を徒然なるままに綴りたく思います。

名機 FinePix S5 Pro

2013年05月04日 00時00分00秒 | その他



こんばんは。GWも後半がスタート。
みなさまいかがお過ごしでしょうか?

相変わらず写真を撮る時間がなかなか取れないkageです。(・Θ・;)

前回、フジについて少し触れましたが、結局僕の元に黒い物体が1台増えました・・・(笑)

FUJIFILM FinePix S5 Pro

ざっくり言うと、Nikon D200のボディにフジのCCDセンサーを積んだ機種です。
外観はニコン機と違って、アクセントの赤いラインが無いのでより無骨なイメージ。

2007年1月発売と、もうずいぶん前の機種で当然中古ですが、jpegでの発色の良さが抜きん出ているカメラです。

ニコンFマウントなので、新たにレンズを買いそろえる必要も無く、ストロボはじめレリーズなどもそのまま使えるので
僕にとってはリーズナブルな選択だったわけです。(←いいわけ)

普段使っているニコンはよく言われているように肌色を表現するのが苦手で、結構弄らないとマシな色が出ません。
RAWから現像したり、レタッチの得意な人はそれでいいかもしれませんが、撮って出しの多い僕にとっては悩みの種
です。

特にD800のjpegの色の悪いこと・・・解像度が欲しい時以外はまず使いません・・(^_^;)

そこで白羽の矢が立ったのがこのS5 Pro。
全国チェーンの写真スタジオでも使われていたように、特に人物ポートレートが得意な機種です。

もう結構前の機種なのでショット数もかなりいってしまっている中古が多いのですが、
今回巡り会ったS5 Proはシャッター回数もたった2000ショット!

前オーナーが大事に使われていたのか、あるいは殆ど使っていなかったのか(笑)で、外観も綺麗な物でした。

後日、催事に舞妓さんが来られたので、試し撮りにS5 Proを連れ出してみました。

アーケードの中での京舞披露。

今年の春も、京都には行かなかったので今回、間近で宮川町の「京おどり」、宮川音頭が観れてラッキーです。

ちゃっかり最前列ど真ん中に陣取りましたが、今回は単焦点レンズなので作画に変化が無いのはご容赦下さい(汗)



宮川町 舞妓 美恵菜さん


忠実な色再現。
舞妓さんの白肌の微妙なトーンも着物や花簪の色も綺麗に描いてくれました。

でもいちばん驚いたのは舞妓さんの手の色の綺麗さ-
ちゃんと「肌色」が出ている。

「肌色」と言うのは定義があいまいなのですが、このS5 Proで撮る肌色は何と言うか人間が
生きている感じが出ます。

こちらの、宮川町 舞妓の美恵菜さん。
今から1年ちょっと前、2012年の八坂神社での節分祭で撮影させて頂いていました。

この節分祭の時の写真もそうですが、今まで使ってきたカメラはどこかベタっとした「デジタル画像」感が否めなかったのですが
今回使ったこのS5 Proは、ネガフィルムぽい「写真」が出てきます。

ウワサは常々聞いていましたが、こりゃスゴい・・。









さらに驚いたのはWBの優秀さ。

ニコンは最新の機種でも相変わらずWBがダメダメで、日中晴天ではすぐ黄色に転ぶし、室内でのオートWBも使い物にならず
いつも状況に合わせて設定しているのですが、フジのWBは結構信頼出来ます。(日陰ではちょっと青が強過ぎですが)

金屏風の前と言うのは披露宴にせよ、結構WBが狂いやすくカメラマン泣かせのシチュエーションなのですが
ほぼ見たままの色が出てきました。

今回は百貨店の入口のアーケードでの撮影で、フラッシュ禁止でしたが後日子供たちの遠足にS5 Proで撮影同行した
時もストロボで綺麗な子どもらしい健康的な色が出ました。

フジフィルムのjpegの色と言うのは抜きん出ていると聞いていましたが本当でした。

今のデジカメはCMOSセンサーが主流になっていますが、このS5 ProもベースとなったNikon D200もCCDセンサーを
積んだ機種。

はじめて自分が買ったカメラはCCDの、Nikon D80でしたが、ある日写真を整理していると当時、D80で甥っ子や姪っ子を
撮った写真を見ると今よりも肌色や緑が綺麗な事に気づきました。

低感度で撮るCCDの発色は今でも色褪せる事なく十分通用し、輝いてくれるみたいです。
そう考えるとカメラって進化しているのかどうかよく分かりませんね・・・。






で、S5 Proに欠点が無いかと言われればそんな事は無く、欠点だらけのカメラです(笑)

今となっては古いカメラには変わり無いので・・・

・人物を撮るなら感度も実用でISO400どまり。

・液晶の解像度が低い
開放付近で撮った時など液晶でピントを確認してもピントが合っているかどうか
確認が難しい。かなり不安(汗)

・動作全般的に遅い。(フジの悪しき伝統?)

・ファインダー視野率が95%(D700で慣れているので個人的にはあまり気にしていませんが)。

・動体に弱い。

・バッテリーの持ちがかなり悪い。

・絞っても解像感が出ない(実質800万画素程度?)。

D800みたいな解像バキバキの、シャープなポートレートもどうかと思うので丁度いいのですが
大伸ばしするならW4切~半切程度が限界?

が主な欠点でしょうか。
まだまだありますので、決して万人におすすめ出来るカメラではありません(笑)

でもスタジオでの大型ストロボ撮影や日中のポートレートなど、ISO感度や速写性や解像度を求められない状況であれば
こんなに人物を撮るのに適したデジタル一眼レフはありません。

こりゃ写真館が使っていたのも納得。

流石に写真館で使われていた物はシャッターが逝ってしまい、S5 Proの後継が無い今となっては
代わりにキャノンを使っている所が多いのですが今でも現役で、スタジオでS5 Proが活躍している所はあります。

「100%あり得ない」のは分かっているのですが、S6 Pro出してくれませんかねぇ・・・フジフィルムさん、ニコンさん。
D800のボディに今のフジの、X-Trans CMOSセンサー積んで。

古くて欠点だらけですがS5 Pro、とても気に入りました!

たぶん、晴れの日の屋外でしか使いませんが(笑)

最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お元気でしょうか。 (right)
2013-08-09 07:40:43
新しいデジイチはその後どうでしょうか^^
素敵に撮れてますよ。ナチュラルな発色も素晴らしいですね!(金屏風前とは思えません)

久しぶりに訪ねたらアップがないので気になりました。
この記事にもコメントしたつもりだったのですが、、
ボケ気味?ですみません。

また素敵な写真を楽しみにしています!
返信する
rightさん、 (kage)
2013-08-11 21:50:25
こんばんは。ご無沙汰しております。
毎日暑くてたまりませんね~

先日も神戸の花火を撮りに行こうと思っていたのですが、今年から殆どの場所で三脚禁止になっているとの事で行くのをやめました(汗)

なかなか撮影に行く時間が取れなくてすみません(;^_^A
たま~に撮っているのですがなかなかブログに更新できなくて。。

また何かアップ出来るものがあれば更新しますね。
残暑厳しい折、ご自愛下さい(^_^)
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。