ジャン・アレチボルトの冒険

ジャンルを問わず、思いついたことを、書いてみます。

欅坂「世界には」が盤石のHot100総合1位、公開3週のMV再生数が示す楽曲人気の現状と未来 [18Aug16]

2016-08-18 01:00:00 | 芸能
乃木坂46が参加する、注目の番組とイベント

メンバー出演舞台のチケット販売日程

舞台版『こちら葛飾区亀有公園前派出所』
[一般発売]
07/24(日)10:00〜

舞台『嫌われ松子の一生』
[モバイル先行受付]
08/08(月)〜
[前売り開始]
09/10(土)10:00〜

舞台『墓場、女子高生』
[モバイル先行受付]
08/08(月)〜

ミュージカル『ロミオ&ジュリエット』
[一般販売]
東京公演 : 08/27(土)〜
大阪公演 : 10/15(土)〜

メンバーが参加するイベント

08月1日(月) 〜 08月31日(水) 10 : 00 〜 18 : 00 フジテレビ主催のイベント『お台場みんなの夢大陸2016』において、ほん怖プレゼンツ「乃木坂46 VRホラーハウス」が開場し、映像作品に、生駒里奈、齋藤飛鳥、桜井玲香、高山一実、西野七瀬が登場

メンバーが出演するテレビ番組

08月20日(土) 09 : 55 〜 10 : 25 [地デ] フジテレビ『ライオンのグータッチ』に、西野七瀬、生駒里奈、高山一実が出演
08月20日(土) 21 : 00 〜 23 : 24 [地デ] フジテレビ『ほんとにあった怖い話 夏の特別編2016』のドラマに、生田絵梨花、生駒里奈、齋藤飛鳥、白石麻衣、西野七瀬が出演
08月21日(日) 16 : 00 〜 [地デ] テレビ東京『ガンダムビルドファイターズトライ夏休み特別編〜君もビルドファイターだ!!〜』に、鈴木絢音が出演


乃木坂が出演する番組やイベントをさらに知りたい方は、以下のリンクをご利用下さい。

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 06Aug16 〜 テレビ・ラジオ番組と重要イベントの日程 ['16Aug〜Sep]

また、「ブックマーク」内の次のリンクは、乃木坂のスケジュールを、過去分も含めて、まとめたものです。「ブックマーク」は、PCでは左サイドバー、モバイルでは記事の最後に置かれています。

重要日程(Aug~Sep16)
重要日程(Jun~Jul16)
重要日程(Apr~May16)
重要日程(Feb~Mar16)
重要日程(Nov15~Jan16)



欅坂46の2枚目「世界には愛しかない」は、8月22日付オリコン週間ランキングで、初登場1位の32.3万枚でしたね。

デビューシングル「サイレントマジョリティー」の初動は26.2万枚だったので、前作から6.1万枚のアップとなります。

前々回の記事に示したように、個別握手会セールスの初動寄与分は、CD1枚当たり割り当て時間を、今作でも変わらず10.0秒と置けるのであれば、完売状況からの推定計算で4万枚ほどの増加となるので、結局、店頭セールスは2万枚あたりの上昇と見積もることが出来ます。

欅坂の楽曲は、MVの再生回数や iTunes Store トップソンングの推移が好調で、その上、CDセールスも前作を大幅に上回っており、間違いなく、順調にファンを増やしつつあると言えます。

もう、順調過ぎるくらいです(笑)。


発売第1週のオリコンに続いて、Billboard JAPAN Hot100 のランキングも発表されています。

いくつかの楽曲と併せて、以下に載せておきます。

(表1) Billboard JAPAN Hot100 における、乃木坂、欅坂、AKB48Gの楽曲最新ランキング

凡例
「曲名」(グループ名_収録シングル)
(総合) Hot100順位 [項目] その項目における順位 : 週番号

#「週番号」は、CD発売週を「1週目」、その前週を「1週前」として数える
#「各項目」の意味は、[S] ストリーミング数、[R]ラジオ放送回数、[L] PCによる読み取り数 (ルックアップ)、[T] ツイート数、[M] 国内動画再生回数、[F] ランクイン回数
#「00位」は、100位圏外
#「チャート解析対象外」は、S、R、L、T、M の項目がすべて20位圏外であるため、一般向けサイトで扱う対象外となっていて、100位に入っているかどうかを含め、総合以外は、順位が分からないことを意味する

2016/08/22付チャート : 集計期間 08/08(月)〜14(日)

世界には愛しかない (欅坂46_02枚目表題曲)
(総合)01位 [S]01位 [R]08位 [L]01位 [T]03位 [M]16位 [F]06回 : 01週目

裸足でSummer (乃木坂46_15枚目表題曲)
(総合)06位 [S]06位 [R]35位 [L]03位 [T]19位 [M]31位 [F]07回 : 03週目

僕はいない (NMB48_15枚目表題曲)
(総合)16位 [S]12位 [R]66位 [L]30位 [T]33位 [M]00位 [F]05回 : 02週目

サイレントマジョリティー (欅坂46_01枚目表題曲)
(総合)17位 [S]23位 [R]00位 [L]21位 [T]10位 [M]08位 [F]22回 : 19週目

光と影の日々 (AKB48_45枚目C/W曲)
(総合)60位 [チャート解析対象外] [F]01回 : 03週前

金の愛、銀の愛 (SKE48_20枚目表題曲)
(総合)80位 [S]00位 [R]00位 [L]00位 [T]12位 [M]00位 [F]03回 : 01週前

365日の紙飛行機 (AKB48_42枚目C/W曲)
(総合)98位 [チャート解析対象外] [F]34回(19位) : 36週目


表題曲「世界には愛しかない」は、30万枚を越えるCDセールスを生かして、「[S] ストリーミング数」と「[L] ルックアップ」で1位を獲得、さらに、「[T] ツイート数」で3位、「[M] 国内動画再生回数」で16位と、いずれも高順位をマークして、隙のないセールスを展開、総合1位に輝いています。

とくに、アイドル系ソングがなかなか上位に食い込めない、「[R]ラジオ放送回数」において8位に入っているのは、お見事で、欅坂の楽曲に対する期待と評価が、根付いてきたと思いたくなる成績です。

発売3週目の乃木坂「裸足でSummer」は、オリコン初動72.8万枚、現在累計77.8万枚という、強烈なCDセールスを背景に、「ストリーミング数」6位、「ルックアップ」を3位として、総合6位に入っています。

また、「サイレントマジョリティー」は、CDセールスは峠を越えたものの、配信、レンタルCD、さらにはMV再生が好調で、「ツイート数」も10位と、なんと「裸足でSummer」より高く(笑)、圧巻の人気ナンバーぶりを見せつけて、発売19週目ながら、総合で17位にランクインです。


AKB48Gの楽曲では、発売2週目のNMB48「僕はいない」が、オリコン累計31.7万枚で、「ストリーミング数」を12位として、総合16位に入っています。

また、来週発売されるSKE48「金の愛、銀の愛」の主題歌が、「ツイート数」を12位に上げて総合60位。

さらに、月末発売のAKB48「LOVE TRIP / しあわせを分けなさい」のカップリング曲「光と影の日々」が、総合60位で、初めてHot100に登場です。

朝日放送『熱闘甲子園』のテーマ曲に採用されており、高校野球の盛り上がりと共に、おそらく「ツイート数」が伸びて、ランクインしたのだと思います。

「365日の紙飛行機」は、発売36週目にして、34回目のランクインで、順位は98位ですが、息の長い人気を呼んでいるようです。

NHKの連続ドラマは強い、ということでしょうか(笑)。


いつまでも順位が落ちないデビュー曲、そして、2枚目でも、着実にコアファンを増やして、CDセールスをアップさせ、同時に、Hot100の各項目も、隙なく好成績をマークして、中味の濃い総合1位を獲得。

最近の音楽チャートを見ていると、欅坂46の新人離れした、いや、それ以上に、アイドル離れした、堂々たる人気っぷりに圧倒されます。

ここまで楽曲人気とアイドル人気を両立させたグループが登場するとは、予想だにしませんでした。


しかし、乃木坂のすぐ隣で、欅坂が、デビューから快進撃を続けていることは、乃木坂にとって、決してマイナスではなく、むしろ、トータルで考えると、大きなプラスをもたらしていると思います。

例えば、「裸足でSummer」のYouTube公開MVは、昨日、累計再生数が400万回を突破しましたが、ここまで人気が出たのは、「サイレントマジョリティー」のMVが、今まで見たことのないようなスピードで再生数を伸ばし、多くの乃木坂ファンが、MVというメディアに、以前より、注目するようになったことが、原因の一つでじゃないでしょうか。

(表2) YouTubeに公開されている、乃木坂・欅坂表題曲フルバージョンMVの累計再生数「大台」到達日数

凡例
「曲名」MV
再生回数 : MV公開からその再生数に到達するまでの日数 [到達した日付]

# 「到達するまでの日数」は、日単位で、小数点以下2桁目を四捨五入。例えば、「05.3日」は、5日間プラス(24×0.3)時間

「裸足でSummer」MV
000万回 : 00.0日 [07/08(金)]
100万回 : 05.3日 [07/13(水)]
200万回 : 13.2日 [07/21(木)]
300万回 : 24.2日 [08/01(月)]
400万回 : 38.9日 [08/16(火)]
404万回 : [08/17(水)6:00]

「世界には愛しかない」MV
000万回 : 00.0日 [07/12(火)]
100万回 : 04.5日 [07/17(日)]
200万回 : 13.2日 [07/25(月)]
300 万回 : 27.7日 [08/09(火)]
357万回 : [08/17(水)6:00]

「サイレントマジョリティー」MV
000万回 : 00.0日 [03/16(水)]
100万回 : 05.5日 [03/21(月)]
200万回 : 12.5日 [03/29(火)]
300万回 : 19.6日 [04/05(火)]
400万回 : 25.4日 [04/10(日)]
500万回 : 29.7日 [04/15(金)]
2378万回 : [08/17(水)6:00]


「世界には愛しかない」 のMVは、「裸足でSummer」MVの4日後に公開され、どちらの方が、再生数が勢い良く伸びているか、ことあるごとに話題となり、それが刺激となって、両方の数字が加速していった感がある。

まあ、(表2)が示すように、結局、どちらも「サイレントマジョリティー」には及ばないという、やや悲しい状況ではありますが(笑)、それでも、乃木坂の歴代楽曲MVでは目にしたことがないほど、急速な再生回数の上昇が、15枚目で実現することになった。


「サイレントマジョリティー」の成功は、デビューしたばかりのアイドルであっても、作品さえ良ければ、爆発的に人気が出る、とくにMVの再生数は狙い目という(笑)、ブレイクへのヒントを与えた面がある。

そのため、今後、MVの再生数は、CDの売り上げ枚数がそうであるように、AKB48Gを含む、広範なアイドルのファンが注目する指標になる可能性を秘めています。

全く同じCDを、何枚、何十枚、何百枚と買う「応援」より、無料公開されているMVをせっせと視聴して、その素晴らしさをネットに書き込む方が、音楽的に意味のある「応援」スタイルに思えるので(笑)、MV再生数がより重視されるのは、個人的に、喜ばしいことだと思っています。


しかし、一つ、問題なのは、MVの再生数は、時間の経過とともに、刻一刻と変化する数字なので、どこを見たら作品の好不調が判明するのか、分かりづらい。

CDセールスは、1週間に1回、何十万枚で、何位といった「離散的」な数字が、ばしっと出てくるので、異なるシングル同士をダイレクトに比べることが可能です。

おそらく、オリコン初動という指標が、ここまで重宝されてきたのは、こういった「分かりやすさ」「比較しやすさ」を備えていたことが大きいと思います。

もし、「連続的」に変化するMV再生回数から、オリコン初動のような分かりやすく、相互に比較しやすい、値を取り出すことが出来れば、それぞれの作品の人気を一定の物差しで表現出来て、よりMVへの注目が高まるかもしれません。

ということで、何か利用出来る数字はないか、ちょっと考えてみました。


MVの再生数を取り上げるとき、難しいのは、CD発売のように、公開曜日が一定ではなく、さらに、公開終了というケースもあることです。

ほとんどのMVが、毎週水曜日午前0時から公開してくれるであれば(笑)、その週終わりの日曜深夜24時における再生数を記録すれば、それを「初動」とすることが出来ます。

ところが、MVの公開日時は、曜日はバラバラ、時間も、昼12時だったり、夜9時だったり、朝4時なんてことすらあって、オリコンやビルボードのように、月曜から日曜という定まった週を使うと、最初の勢いが分からなくなってしまう問題点がある。


もちろん、以下のような、「日付」優先の表記は、その週に起こった出来事の影響を見極めるには、とても有効で、このブログでも頻繁に使ってきました。

(表3) 乃木坂15枚目、欅坂1、2枚目表題曲のYouTube公開MVの再生回数推移

凡例
「曲名」MV (形態)
1週ごとに求めた24時間換算の再生数上昇速度 (週終わりの再生回数) : 公開後経過週 [その週の初日と最終日の日付]

# ここにおける「1週」とは、「週始め」である月曜午前6時から、「週終わり」である翌週月曜午前6時までの期間を指す
#「その週の初日」は、公開1週目であれば公開開始日、そうでなければ月曜日
#「その週の最終日」は、公開最終週であれば公開終了日、そうでなければ日曜日

「裸足でSummer」MV (full ver.)
24.0万回/日 (066万回) : 01週目 [07/08(金)10(日)]
12.5万回/日 (154万回) : 02週目 [07/11(月)17(日)]
12.3万回/日 (240万回) : 03週目 [07/18(月)24(日)]
08.1万回/日 (296万回) : 04週目 [07/25(月)31(日)] ※ CD発売
07.8万回/日 (351万回) : 05週目 [08/01(月)07(日)]
06.3万回/日 (394万回) : 06週目 [08/08(月)14(日)]

「世界には愛しかない」MV (full ver.)
20.5万回/日 (118万回) : 01週目 [07/12(火)17(日)]
11.2万回/日 (196万回) : 02週目 [07/18(月)24(日)]
07.3万回/日 (247万回) : 03週目 [07/25(月)31(日)]
06.7万回/日 (294万回) : 04週目 [08/01(月)07(日)]
07.0万回/日 (344万回) : 05週目 [08/08(月)14(日)] ※ CD発売

「サイレントマジョリティー」MV (full ver.)
08.1万回/日 (1965万回) : 17週目 [07/04(月)10(日)]
09.0万回/日 (2028万回) : 18週目 [07/11(月)17(日)]
15.7万回/日 (2139万回) : 19週目 [07/18(月)24(日)]
11.1万回/日 (2216万回) : 20週目 [07/25(月)31(日)]
10.3万回/日 (2288万回) : 21週目 [08/01(月)07(日)]
10.2万回/日 (2360万回) : 22週目 [08/08(月)14(日)]


(表3)の「サイレントマジョリティー」を見ると、19週目に、再生数の上昇速度がいきなり跳ね上がっていますが、7月18日(月祝)の『FNSうたの夏まつり』において、この曲が視聴者投票で選ばれ、「48&46ドリームチーム」がパフォーマンスしたことが原因だと考えられます。

このように週を月曜から日曜まで固定して、その時間軸に沿ってMV再生数を追跡する方法は、出来事との関連性を調べるには便利です。

しかし、「裸足でSummer」と「世界には愛しかない」で、より勢い良く再生数を伸ばしているのは、どちらかとなると、同じ2週目であっても、公開後の日数が異なるので、ダイレクトには比べられず、分かりにくい表になってしまう。


そこで、公開後の再生数上昇スピードが、簡単に分かるように、公開開始日時から、きっちり3週間後における累計再生数を示してみます。

(表4) 乃木坂15枚目、欅坂1、2枚目表題曲MVの公開開始3週間の累計再生回数

凡例
公開開始3週間後の累計再生回数 [公開1週目の再生数積み上げ / 公開2週目 / 公開3週目] 曲名 (MVの形態) アーティスト名 : 公開開始日終了日

#「累計再生回数」は万回単位で、小数点以下1桁目を四捨五入
#「再生数積み上げ」は万回単位で、小数点以下2桁目を四捨五入
#「アーティスト名」は、乃木坂と欅坂は省略
# 現在も公開が続いている場合、「終了日」は無記載

273万回 [121.4 / 089.6 / 061.9] 裸足でSummer (full ver.) : 07/08(金)
255万回 [131.2 / 075.0 / 048.7] 世界には愛しかない (full ver.) : 07/12(火)
321万回 [121.9 / 098.5 / 100.5] サイレントマジョリティー (full ver.) : 03/16(水)

472万回 [210.4 / 135.1 / 126.5] KARATE (full ver.) BABYMETAL : 03/18(金)


「裸足でSummer」MVは、07/08(金)12:00から公開が始まっていて、上表で示した273万回は、07/29(金)12:00における累計再生数です。

また、[括弧内]の121.4万回は、1週目である07/08(金)12:00から07/15(金)12:00の間に積み上げられた再生数、次の89.6万回は、2週目である07/15(金)12:00から07/22(金)12:00までの積み上げ、次の61.9万回は、3週目である07/22(金)12:00から07/29(金)12:00までの積み上げを意味しています。

一方、「世界には愛しかない」MVは、07/12(火)12:00に公開開始なので、255万回は、08/02(火)12:00における累計再生回数で、[括弧内]には、同じように、1週目、2週目、3週目の積み上げを記している。


このような形にすると、3つのMVの中で、公開後1週間は、「世界には愛しかない」がもっとも速く再生数を伸ばし、2週目は、「サイレントマジョリティー」と「裸足でSummer」がそれを上回ったものの、3週目で、「サイレントマジョリティー」が圧倒的な人気上昇を見せたことが分かります。

つまり、公開初期3週間では、「サイレントマジョリティー」にもっとも勢いがあり、次いで、「裸足でSummer」「世界には愛しかない」であることが、簡単に見て取れる表になっています。

ちなみに、BABYMETALの「KARATE」MV、強烈な人気だったことが伝わってきます(笑)。


次に、欅坂2枚目のC/W曲MVです。

(表5) 欅坂2枚目カップリング曲MVの公開開始3週間の累計再生回数

凡例
公開開始3週間後の累計再生回数 [公開1週目の再生数積み上げ / 公開2週目 / 公開3週目] 曲名 (MVの形態) アーティスト名 : 公開開始日終了日

# ピンク色は、公開終了によって、期間が満了してないため、満了した場合を外そうによって求めた予測値

174万回 [101.0 / 040.0 / 033.0] 語るなら未来を… (full ver.) : 07/20(水)
058万回 [036.8 / 011.3 / 009.6] 渋谷からPARCOが消えた日 (full ver.) : 07/23(土)08/10(水)


「渋谷からPARCOが消えた日」のフルバージョンMVは、公開3週目の半ばでショートバージョンに差し替えられたため、3週間のデータが揃っていません。

しかし、この場合でも、最後の勢いから、もし3週間公開されていれば、どこまで行ったかという予測値は求められ、上表にはそれを載せています。

このやり方は、一見、自分勝手に思えますが(笑)、経験上、案外、作品の人気を良好に表しています。

例えば、以下は、乃木坂15枚目のC/W曲MVです。

(表6) 乃木坂15枚目カップリング曲MVの公開開始3週間の累計再生回数

# ピンク色は、公開終了によって、期間が満了してないため、満了した場合を外そうによって求めた予測値

079万回 [046.5 / 018.0 / ------] オフショアガール (full ver.) : 07/14(木)27(水)
075万回 [035.6 / ------ / ------] シークレットグラフィティー (full ver.) : 07/21(木)27(水)
047万回 [024.8 / ------ / ------] 白米様 (full ver.) : 07/21(木)27(水)
036万回 [024.1 / 006.7 / ------] 命の真実 ミュージカル「林檎売りとカメムシ」 (full ver.) : 07/14(木)27(水)

009万回 [005.7 / 002.1 / 001.6] オフショアガール (short ver.) 乃木坂46 : 07/27(水)
009万回 [005.2 / 002.4 / 001.7] シークレットグラフィティー (short ver.) 乃木坂46 : 07/27(水)
008万回 [003.9 / 002.3 / 001.3] 白米様 (short ver.) 乃木坂46 : 07/27(水)
004万回 [002.2 / 000.9 / 000.7] 命の真実 ミュージカル「林檎売りとカメムシ」 (short ver.) 乃木坂46 : 07/27(水)


4つのフルバージョンMVは、2週間に満たない期間で、ショートに置き換えられましたが、公開3週間後の再生数は、「オフショアガール」「シークレットグラフィティー」「白米様」「命の真実」の順に並んでいて、その後のショートバージョンにおける人気動向と、割とよく一致しています。

そのMVに関して、何か劇的なことが起これば、話は違ってくるけど、再生数上昇スピードが徐々に落ちて行く、通常の流れであれば、1週間に満たない公開であっても、3週へ外そうした数値で、大体の傾向は分かるのだと思います。

まあ、劇的なことが何も起こりそうにないからこそ、折角、公開したフルバージョンMVを、停止するとも言えますが(笑)。


一応、乃木坂の最近の表題曲とアルバムリード曲のMVで、数値を並べておきます。

(表7) 乃木坂14枚目、15枚目表題曲、2ndアルバムリード曲MVの公開開始3週間の累計再生回数

# ピンク色は、公開終了によって、期間が満了してないため、満了した場合を外そうによって求めた予測値

149万回 [055.1 / 055.1 / 039.0] ハルジオンが咲く頃 (full ver.) 乃木坂46 : 03/02(水)22(火)
117万回 [061.3 / 032.5 / 022.7] きっかけ (full ver.) 乃木坂46 : 07/07(木)
273万回 [121.4 / 089.6 / 061.9] 裸足でSummer (full ver.) 乃木坂46 : 07/08(金)

「裸足でSummer」MVは、歴代楽曲の中でも、人気を博していることが分かります。


次に、AKB48Gです。

(表8) AKB48Gによる最近の楽曲MVの公開開始3週間の累計再生回数

# オレンジ色は、まだ公開から時間が経っていないことから、期間が満了してないため、満了した場合を外そうによって求めた予測値

054万回 [038.1 / 009.1 / 007.1] 翼はいらない (short ver.) AKB48 : 04/29(金)
229万回 [136.4 / 053.8 / 038.4] LOVE TRIP (full ver.) AKB48 : 08/02(火)
059万回 [039.4 / 012.8 / ------] しあわせを分けなさい (short ver.) AKB48 : 08/04(木)

084万回 [051.2 / 020.5 / 012.7] 甘噛み姫 (full ver.) NMB48 : 04/02(土)
039万回 [022.9 / 008.5 / 007.4] 僕はいない (short ver.) NMB48 : 07/06(水)

034万回 [022.6 / 007.8 / 003.5] 74億分の1の君へ (short ver.) HKT48 : 04/05(火)

018万回 チキンLINE (special edit ver.) SKE48 : 03/07(月)
014万回 [007.9 / 003.5 / 002.6] 金の愛、銀の愛 (special edit ver.) SKE48 : 07/20(水)


オレンジ色は暫定値で、あと少し時間が経てば、より正確な数字を出せます。

こうやって眺めると、MVの人気に関しては、SKE48が、やや元気がない印象を受けます。

「チキンLINE」も、「金の愛、銀の愛」も、個人的には、悪くない出来だと感じていて、MVの宣伝に、もっと力を入れた方がいいのかもしれません。

あまりに数字が低いと、そのこと自体が、マイナスの因子になってしまうので、フルバージョンを公開してでも、取り敢えず注目を集めて、再生数を上昇させるのも、一つの策じゃないかと。


ところで、AKB48の「LOVE TRIP」は、3週間再生数が229万回と好調なんですが、前々回の記事で指摘したように、YouTubeでここまで再生数を稼いでいるのに、Billboard JAPAN Hot100 の「[M] 国内における動画再生回数」に、名前が出て来ないんですね。

(表9) Billboard JAPAN Hot100「国内における動画再生回数」の順位とYouTube公開MVの再生数比較

凡例
[Billboard JAPAN Hot100 国内における動画再生回数の順位] YouTube公開MVのその週における再生数積み上げ「曲名」

08/15付{08/01(月)〜07(日)}
[10位] 072.1万回「サイレントマジョリティー」
[18位] 054.3万回「裸足でSummer」
[32位] 047.1万回「世界には愛しかない」
[100位圏外] 117.7万回「LOVE TRIP」

08/22付 {08/08(月)〜14(日)}
[08位] 071.4万回「サイレントマジョリティー」
[16位] 049.3万回「世界には愛しかない」
[31位] 043.8万回「裸足でSummer」
[20位圏外] 063.8万回「LOVE TRIP」


8月15日付チャートでは、「サイレントマジョリティー」10位、「裸足でSummer」18位、「世界には愛しかない」32位で、対象期間におけるYouTubeの再生数積み上げも、それぞれ、72.1万回、54.3万回、47.1万回と、ビルボードの順番通りになっている。

しかし、この週、「LOVE TRIP」MVは、117.7万回を叩き出しているのに、Hot100では、100位圏外となっていて、全然、順番が違う。

本来であれば、「サイレントマジョリティー」の10位を上回る順位に入る筈なんですが、不思議な現象が起きている。


さらに、08/22付チャートでも、「サイマジョ」「世界には」「裸足で」の3つのMVは、YouTubeの再生数積み上げと、「動画再生回数」の順位がキレイに連動しているのに、本来なら、8位と16位の間にランクインするだろう「LOVE TRIP」の名前が、見当たりません。

ビルボードの順位は、「国内における動画再生回数」とのことなので、考えられる可能性としては、「LOVE TRIP」MVの再生数上昇の大きな部分が、海外からの視聴によって支えられているということです。

上海やジャカルタに、AKB48の同系グループがあるので、総選挙選抜による楽曲に対して、海外での関心が高まって、YouTubeの数字を押し上げているのかもしれません。


ただ、そうなると、国内におけるMV再生回数は、さほど多くないということになります。

新潟での総選挙開票イベントが、45枚目の巨大な宣伝であることを考えると、その表題曲のフルバージョンMVが、公開第1週に100位圏外というのは、さすがに厳しい順位で、国内での楽曲人気をどうやって上げるかが、当面の、重要な課題になるんじゃないでしょうか。

CDセールスの数字が上がったとしても、MVの再生回数や iTunes Store トップソングの順位が伴っていなければ、なかなか評価を得にくい時代になりつつある。

「サイレントマジョリティー」のヒットが引き起こした波紋は、決して、小さなものではないように思えます。


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