ジャン・アレチボルトの冒険

ジャンルを問わず、思いついたことを、書いてみます。

「サヨナラの意味」MVの再生数上昇に失速感、テレビ出演の効果薄く前作を下回るペースで推移 [22Nov16]

2016-11-22 21:15:00 | 芸能

乃木坂46が参加する、注目の番組とイベント

11月23日(水祝) 16枚目第1回全国握手会 in 千葉・幕張メッセ

11月23日(水祝) 12 : 15 〜 18 : 50 (前半) 19 : 20 〜 22 : 45 (後半) [FM] NHK-FM『今日は一日“ミュージカル”三昧』。ミュージカルの魅力を語り尽くす、10時間半生放送の番組に、生田絵梨花が出演

11月24日(木) 24 : 25 〜 [地デ] UHB北海道文化放送『乃木坂46橋本奈々未の恋する文学‐夏の旅‐』

11月26日(土) 『MOSHI MOSHI NIPPON FESTIVAL 2016 in TOKYO』(会場 : 東京体育館)のZipperステージ(13:50〜)に、北野日奈子が登場

11月26日(土) 21 : 30 〜 [CS] 日テレプラス『日テレ HALLOWEEN LIVE 2016』。10月28日(金)、29日(土)、30日(日)の3日間に渡り、国立代々木競技場第一体育館で開催された音楽イベントの模様を放送。乃木坂のステージもオンエアされると思われます

11月29日(火)19 : 00 〜23 : 00 [地デ] 日本テレビ『ベストアーティスト2016』(会場 : 幕張メッセ)に、乃木坂と欅坂が出演


乃木坂が出演する番組やイベントをさらに知りたい方は、以下のリンクをご利用下さい。

アレチの素敵な乃木坂業務連絡 08Nov16 〜 テレビ・ラジオ番組と重要イベントの日程 ['16Oct〜Dec]
アレチの素敵な乃木坂業務連絡 08Nov16 〜 テレビ・ラジオのレギュラー番組日程 ['16Nov]

「ブックマーク」内にある次のリンクは、乃木坂のスケジュールを、過去分も含めて、まとめたものです。「ブックマーク」は、PCでは左サイドバー、モバイルでは記事の最後に置かれています。

定期日程(@Nov16)
重要日程(Oct~Dec16)
重要日程(Aug~Sep16)
重要日程(Jun~Jul16)
重要日程(Apr~May16)
重要日程(Feb~Mar16)
重要日程(Nov15~Jan16)

 


卒業した深川麻衣さん、いい感じに頑張ってますね。

「週刊ビッグコミックスピリッツ」の表紙と巻頭グラビアを、ソロで飾っていますが、乃木坂時代から変わらない優しさに、大人のしっとりした色気が加わり、以前より魅力が増している印象を受けます。

乃木坂に在籍していると、「アイドル世界」を生き抜くために、ファンに向けた分かり易いイメージを発信する必要がある。

まいまいの場合、それが「聖母」だったわけですが、アイドルとして必須のバラエティ仕事をこなす上で、どこか漫画的に強調されたキャラになっていて、20台半ばの女性としての落ち着きや滲み出る色気といったものが、覆い隠されてしまっていた気がします。


卒業して、女優業に専念したことで、『乃木坂工事中』でウケるウケないを気にすることなく(笑)、より等身大のキャラを纏うことが可能になったんじゃないでしょうか。

その結果、アイドル時代以上に、清楚な美貌が眩しく思えて、ん〜、今後の活躍が楽しみです。

現在放送中の連続ドラマ『プリンセスメゾン』にも、ようやく今夜の回から、一児の母である、主人公のいとこ役として登場するようで、どういう演技を見せてくれるのか、見逃せません。

NHKBSプレミアム『プリンセスメゾン』毎週火曜 23:15〜23:44


さて、16枚目「サヨナラの意味」は、発売3週目を迎え、明日、2週目の売り上げ枚数がオリコン一般向けサイトに、掲載されるでしょう。

デイリーの動きから考えて、かなり良好なセールスになっていると思います。

そして、3週目には、幕張メッセでの全国握手会が開催され、6週目のポートメッセなごや、10週目の京都パルスプラザと続いていく。

最近の乃木坂は、イベント会場で、ポスターなどの特典を付けてCDを販売しており、発売日以降の店頭セールスを強力に押し上げる原動力になっている。

さらに、個別握手会の応募もまだまだ続くので、累計が90万枚を突破するのは、ほぼ確実で、95万枚を越える可能性すらある。

何とも恐ろしい話ですが(笑)、CDセールスについては、オリコンの数字が出てから、後日、詳しい分析をしたいと思います。


CDの売り上げは、もう神懸かっていると言いたくなるほど好調だけど、それ以外の楽曲指標に目を向けると、実は、思ったほど、威勢の良い数字は出ていないんですね。

とくに、YouTubeに公開した直後、ぐいぐい伸びたMVの再生回数が、その後、3週目、4週目と進むにつれ、前作を明らかに下回るペースで推移している。


そのことは、Billboard JAPAN Hot100 項目別ランキングの一つである「国内動画再生回数」の順位にも、表れています。

(表1) Billboard JAPAN Hot100 における、「サヨナラの意味」と「裸足でSummer」の、MV公開からCD発売に至る順位推移

凡例
「曲名」
(総合) Hot100順位 [項目] その項目における順位

#「週番号」は、CD発売週を「1週目」、その前週を「1週前」として数える
#「各項目」の意味は、[S] ストリーミング数、[R]ラジオ放送回数、[L] PCによる読み取り数 (ルックアップ)、[T] ツイート数、[M] 国内動画再生回数、[F] ランクイン回数
#「00位」は、100位圏外

「サヨナラの意味」
(総合)08位 [S]00位 [R]54位 [L]00位 [T]01位 [M]24位 [F]01回 : 03週前 10/17(月)23(日) ← MV公開
(総合)22位 [S]00位 [R]98位 [L]00位 [T]08位 [M]05位 [F]02回 : 02週前 10/24(月)30(日)
(総合)07位 [S]09位 [R]52位 [L]00位 [T]02位 [M]15位 [F]03回 : 01週前 10/31(月)06(日)
(総合)01位 [S]01位 [R]03位 [L]01位 [T]01位 [M]34位 [F]04回 : 01週目 11/07(月)13(日) ← CD発売

「裸足でSummer」
(総合)40位 [S]00位 [R]00位 [L]00位 [T]03位 [M]00位 [F]02回 : 03週前 07/04(月)10(日) ← MV公開
(総合)20位 [S]00位 [R]00位 [L]00位 [T]03位 [M]03位 [F]03回 : 02週前 07/11(月)17(日)
(総合)10位 [S]18位 [R]56位 [L]00位 [T]07位 [M]06位 [F]04回 : 01週前 07/18(月)24(日)
(総合)01位 [S]01位 [R]05位 [L]01位 [T]03位 [M]17位 [F]05回 : 01週目 07/25(月)31(日) ← CD発売


MVが公開された週、CD発売の3週前ですが、「サヨナラの意味」の「[M] 国内動画再生回数」は、24位という高い順位に入っています。

一方、同じく発売3週前にMVが公開された「裸足でSummer」は、この週、100位圏外だったので、初っぱな、16枚目は、15枚目を上回る勢いで、再生数が伸びていることが分かります。

ところが、「裸足でSummer」は、発売2週前に3位に浮上、1週前は6位、発売週は17位と進んだのに対して、「サヨナラの意味」は、5位、15位、34位と、一貫して前作より低い順位となっている。

16枚目表題曲MVは、初期に見せた高い人気が、公開2週目以降、前作以上の速さで、下降していると思われます。


ちなみに、両曲の「[T] ツイート数」を比較すると、「サヨナラの意味」が、橋本奈々未の「卒業」「引退」による話題性によって、いかに注目を集めたかが分かります。

発売週を含めた4週間に、2位が1回、1位が2回というのは、なかなか見られない高いランキング推移です。

選抜発表を遅らせ、ななみんの「卒業」告知を、表題曲MVを公開する発売3週前に持ってきて、短期間で一気に情報を出したことが、功を奏したのかもしれない。

しかし、シングルの話題性を、センターの「卒業」に集中させ過ぎて、楽曲そのもののに対する関心を、伸ばしきれていない可能性があります。


「サヨナラの意味」と「裸足でSummer」のMV再生回数を、さらに詳しく見てみましょう。

(表2)「サヨナラの意味」と「裸足でSummer」のYouTube公開MVに関する、月曜から日曜までの週単位で区切った再生数推移

凡例
[公開後経過週]
対象週における再生回数の平均上昇速度 (その週に積み上げた再生回数の増分_週終わりの累計再生回数) : 対象週の日付
(日ごとの推移)
対象日における再生回数の上昇速度 [日終わりの累計再生回数 @ 対象日の日付]

#「週」は、「週始め」である月曜午前6時から、「週終わり」である翌週月曜午前6時までを指す。但し、「01週目」は、MVの公開開始時刻が「週始め」
#「日」は、「日始め」である午前6時から、「日終わり」である翌日午前6時までを指す。但し、「01日目」は、MVの公開開始時刻が「日始め」

#「その週で積み上げた再生回数の増分」は、週終わりの累計再生回数、から週始まりの再生回数を引いたもの
#「対象週における再生回数の平均上昇速度」は、週終わりの累計再生回数から、週始まりの再生回数を引いたものを、経過時間で割った値
#「対象日における再生回数の上昇速度」は、日終わりの累計再生回数から、日始まりの再生回数を引いたものを、経過時間で割った値
#「再生回数」は「万回」、「上昇速度」は「万回/日」の単位で表し、どちらも小数点以下2桁目を四捨五入
#「00.0」「000.0」は、数値未定の意

# 青色は「サヨナラの意味」MVのデータ赤色は「裸足でSummer」MVのデータ

[01週目]
43.3万回/日 (119.1_119.1) : 10/21(金)23(日)
24.0万回/日 (066.1_066.1) : 07/08(金)10(日)

[02週目]
16.4万回/日 (114.9_234.0) : 10/24(月)30(日)
12.5万回/日 (087.7_153.8) : 07/11(月)17(日)

[03週目]
10.6万回/日 (074.3_308.3) : 10/31(月)06(日) ← ハロウィン, Mステ, シブヤ
12.3万回/日 (085.8_239.6) : 07/18(月)24(日)

[04週目]
07.0万回/日 (048.9_357.2) : 11/07(月)13(日) ← 乃木中, 46SHOW
08.1万回/日 (056.6_296.2) : 07/25(月)31(日)

[05週目]
05.8万回/日 (040.8_398.0) : 11/14(月)20(日) ← うたコン, Rの法則, ベストヒット
07.8万回/日 (054.3_350.5) : 08/01(月)07(日)
(日ごとの推移)
05.9万回/日 [363.1 @ 11/14(月)]08.5万回/日 [304.8 @ 08/01(月)]
04.8万回/日 [367.9 @ 11/15(火)]08.2万回/日 [312.9 @ 08/02(火)]
05.5万回/日 [373.4 @ 11/16(水)]07.5万回/日 [320.5 @ 08/03(水)]
05.3万回/日 [378.6 @ 11/17(木)]07.1万回/日 [327.6 @ 08/04(木)]
05.7万回/日 [384.4 @ 11/18(金)]07.1万回/日 [334.7 @ 08/05(金)]
06.9万回/日 [391.3 @ 11/19(土)]08.4万回/日 [343.0 @ 08/06(土)]
06.7万回/日 [398.0 @ 11/20(日)]07.5万回/日 [350.5 @ 08/07(日)]

[06週目]
00.0万回/日 (000.0_000.0) : 11/21(月)27(日)
06.3万回/日 (043.8_394.3) : 08/08(月)14(日)
(日ごとの推移)
04.5万回/日 [402.5 @ 11/21(月)]05.9万回/日 [356.4 @ 08/08(月)]

#「←」は、パフォーマンスを披露した音楽番組が、その週にオンエアされたことを示す
ハロウィン : TBS『ハロウィン音楽祭2016』
Mステ : テレ朝『MUSIC STATION』
シブヤ : NHK総合『シブヤノオト』
乃木中 : テレ東『乃木坂工事中』
46SHOW : NHK BSプレミアム『乃木坂46SHOW!』
うたコン : NHK総合『うたコン』
Rの法則 : NHK Eテレ『Rの法則』
ベストヒット : 日テレ『ベストヒット歌謡祭2106』


MVの公開1週目に、「サヨナラの意味」は、「裸足でSummer」を、再生数上昇速度で2倍近く引き離し、2週目に入っても、その優位を保ちます。

しかし、公開3週目に、16枚目は10.6万回/日と急落、前作の12.3万回/日を下回ってしまう。

翌4週目も、前作の優位は変わらず、先週の月曜から日曜に相当する5週目は、「サヨナラの意味」が5.8万回/日、「裸足でSummer」は7.8万回/日と、2万回/日もの差が出来ています。


深刻なのは、「サヨナラの意味」は、過去に例を見ないほど、集中的なテレビ披露を行い、数多くの番組を通して、楽曲を積極的にアピールしているのに、再生数上昇速度の下落に、歯止めが掛からないことです。

MV公開3週目は、TBS『ハロウィン音楽祭2016』、『MUSIC STATION』、『シブヤノオト』で、ステージパフォーマンスを披露したものの、前週の16.4万回/日から10.6万回/日へ、5.8万回/日もの落ち込みが発生。

また、公開4週目も、『乃木坂工事中』と『乃木坂46SHOW!』で、フルバージョンを含むパフォーマンスをオンエアしたのだけど、7.0万回/日と、前週から3.6万回/日の低落。

さらに、NHKホールから生放送された『うたコン』、乃木坂特集が組まれた『Rの法則』、そして大型音楽祭である日テレ『ベストヒット歌謡祭2106』で、楽曲披露した公開5週目は、再生数の上昇速度が、5.8万回/日まで下がっています。

音楽番組におけるステージが、再生数の上昇につながっておらず、視聴者の関心を呼び込めていない可能性が高い。


こういった、「Mステ効果」が不発に終わってしまう傾向は、MVの再生数だけでなく、iTunes ランキングにも見て取れます。

(表2) 「サヨナラの意味」の iTunes Store トップソングの日ごとの順位推移

凡例
順位 : A-B-C-D-E / F-G-H [Z] : 配信開始後の経過日数 日付

# その日の「順位」は、翌日の朝に記録したもの
# 上記 A〜H と Z は、それぞれ以下の順位帯に、ランクインした日数した日数を表す
A(1〜10位)、B(11〜20位)、C(21〜30位)、D(31〜40位)、E(41〜50位)、F(51〜100位)、G(101〜150位)、H(151〜200位)、Z(200位圏外)

03位 1-0-0-0-0 / 0-0-0 [0] : 01日目 11/02(水)
04位 1-0-0-0-0 / 0-0-0 [0] : 02日目 11/03(木)
05位 1-0-0-0-0 / 0-0-0 [0] : 03日目 11/04(金) ← Mステ
06位 1-0-0-0-0 / 0-0-0 [0] : 04日目 11/05(土)
06位 1-0-0-0-0 / 0-0-0 [0] : 05日目 11/06(日) ← シブヤ, 乃木中
08位 1-0-0-0-0 / 0-0-0 [0] : 06日目 11/07(月)
10位 1-0-0-0-0 / 0-0-0 [0] : 07日目 11/08(火)
13位 0-1-0-0-0 / 0-0-0 [0] : 08日目 11/09(水)
11位 0-1-0-0-0 / 0-0-0 [0] : 09日目 11/10(木)
15位 0-1-0-0-0 / 0-0-0 [0] : 10日目 11/11(金)
15位 0-1-0-0-0 / 0-0-0 [0] : 11日目 11/12(土) ← 46SHOW
17位 0-1-0-0-0 / 0-0-0 [0] : 12日目 11/13(日)
19位 0-1-0-0-0 / 0-0-0 [0] : 13日目 11/14(月)
19位 0-1-0-0-0 / 0-0-0 [0] : 14日目 11/15(火) ← うたコン
28位 0-0-1-0-0 / 0-0-0 [0] : 15日目 11/16(水)
24位 0-0-1-0-0 / 0-0-0 [0] : 16日目 11/17(木) ← Rの法則, ベストヒット
28位 0-0-1-0-0 / 0-0-0 [0] : 17日目 11/18(金)
28位 0-0-1-0-0 / 0-0-0 [0] : 18日目 11/19(土)
29位 0-0-1-0-0 / 0-0-0 [0] : 19日目 11/20(日)
36位 0-0-0-1-0 / 0-0-0 [0] : 20日目 11/21(月)

#「←」は、パフォーマンスを披露した音楽番組が、その日にオンエアされたことを示す。番組名の略は、(表1)と同じ


iTunes Store トップソングは、数ある楽曲指標の中でも、とくにテレビ露出に敏感に反応する印象があるけど、音楽番組を通した楽曲披露を受けて、「サヨナラの意味」の順位が反転上昇したのは、11/17(木)における、前日28位から24位へのアップだけです。

しかも、そのアップは長く続かず、翌11/18(金)には下落に戻り、パフォーマンスの集中的なテレビ露出が、上位に留まる浮力を生み出している気配がない。


以下に載せたように、iTunes ランキングの推移そのものは、少なくとも配信初期において、「サヨナラの意味」が、他の表題曲と比べ、悪いわけではありません。

(表3) 乃木坂の13〜16枚目表題曲に関する iTunes Store トップソングの初期20日間順位帯分布

凡例
シングル番号 : A-B-C-D-E / F-G-H [Z] (200位以内ランクイン日数/配信日数; 確認出来た最高順位) 曲名

# 上記 A〜H と Z は、それぞれ以下の順位帯に、ランクインした日数した日数を表す
A(1〜10位)、B(11〜20位)、C(21〜30位)、D(31〜40位)、E(41〜50位)、F(51〜100位)、G(101〜150位)、H(151〜200位)、Z(200位圏外)
# 各曲について、配信開始後20日間における順位帯分布を示している
# 16枚目に関しては、それが2016年11月21日(月)までの最新データに相当する

16枚目 : 7-7-5-1-0 / 0-0-0 [0] (20/20日; 3位) サヨナラの意味
15枚目 : 5-9-5-1-0 / 0-0-0 [0] (20/20日; 8位) 裸足でSummer
14枚目 : 2-3-4-6-4 / 1-0-0 [0] (20/20日; 5位) ハルジオンが咲く頃
13枚目 : 9-5-6-0-0 / 0-0-0 [0] (20/20日; 4位) 今、話したい誰かがいる


しかし、16枚目表題曲のテレビ露出は、量的に極めて充実していて、それを考慮すると、上位ランクインをもっと続けられる筈で、どうしても物足りなさが残ります。

オリコンの売り上げ枚数について、「前作割れ」を喫すると大騒ぎになるほど、「右肩上がり」を気にするのであれば、MVの再生回数や iTunes ランキングなどの楽曲指標も、同様に、「右肩上がり」を目指すのが、バランスの取れた発想じゃないでしょうか。

ところが、(表3)のように、iTunes Store トップソングは、ここ4シングル、頭打ちの感があり、「サイレントマジョリティー」のような、突出した成績は、未だに出せていません。

「サヨナラの意味」は、とくに分厚いプロモーションを仕掛けているので、ここでジャンプアップしたいこところですが、MV再生数の伸びは、前作を下回る数字が続き、ダウンロード数は、跳ねてこない。

 

(表1)と(表2)を見ると、ステージの視聴者に対するアピール力が不足している気がします。

「サヨナラの意味」のパフォーマンスは、激しいダンスではないので、生で歌うか、それが無理なら、何か目を引く演出をした方がいいんじゃないでしょうか。

MVのダンスシーンで着ていた衣装を投入する、あるいは、新しい振り付けを加えたり、プロジェクションマッピングのような技術で盛り上げるなど、インパクトのある仕掛けが欲しい。

何か工夫をしないと、今後も、多数の大型音楽祭への出演が予定されていますが、MV再生数上昇速度の低落に、歯止めが掛からない危険があります。


CDセールスがミリオンに近づく中、楽曲セールスが相応の数字を見せなければ、中味ではなく、円盤を売っている感がさらに強くなり、音楽界や一般社会で、乃木坂を評価してくれる声が少なくなってしまう。

AKB48「さよならクロール」の売り上げ枚数が、ダブルミリオンに迫り、SPEEDの「 White Love」を抜いて、女性グループ最多を記録したとき、少なからぬ批判が巻き起こったのは、肝心の曲がほとんど知られていないことが大きい。

乃木坂のシングルが、出荷枚数ではなく、オリコンによる売り上げ枚数で「ミリオン」を達成した場合も、表題の楽曲指標が伸びず、曲の一般浸透度が低ければ、あちこちから文句が出てくる可能性がある。


「ミリオン」や「ダブルミリオン」という言葉は、CDが、単に100万枚、200万枚、売れたというだけではなく、収録曲が大ヒットしていることを意味します。

「大ヒット曲」という意味を切り離せない以上、ヒット曲を持たずに、「ミリオン」という領域に足を踏み入れるのは、非常に危険なことで、乃木坂が現在享受している「好感度」に陰りを生じさせるかもしれない。

従って、CDセールスが伸びれば伸びるほど、楽曲指標に目を向け、可能な限り、それを上げる努力をするべきだと思います。

ダンスがゆったりしているのに、ほぼ「口パク」の歌唱というのは、パフォーマンスのアピール力を著しく低下させます。

しかし、どうしても、そこを変えられないなら、演出を工夫して、一般視聴者の心に残るステージを目指して欲しい。


最後に、とんでもないロケットスタートを切った、欅坂「二人セゾン」のMV再生数を、他のMVと比較したものを、載せておきます。

(表4) 欅坂、乃木坂、AKB48の表題曲フルバージョンMVに関する、YouTube公開初期の再生数推移

凡例
公開後経過日数 : 対象日における再生回数の上昇速度 [日終わりの累計再生回数 @ 日始めと日終わりの日時)

#「日始めと日終わりの日時」における「11/17(木)18(金)」は、「日始め」である11月17日(木)12:00から、「日終わり」である11月18日(金)12:00までの1日間を示す。公開開始時刻である12:00は、曲名の後ろに記されている
#「対象日における再生回数の上昇速度」は、日終わりの累計再生回数から、日始まりの再生回数を引いたもの
#「再生回数」は「万回」、「上昇速度」は「万回/日」の単位で表し、どちらも小数点以下2桁目を四捨五入

「二人セゾン」(12:00)「世界には愛しかない」(12:00)

01日目 : 47.6万回/日 [047.6 @ 11/17(木)18(金)]34.8万回/日 [034.8 @ 07/12(火)13(水)]
02日目 : 45.5万回/日 [093.1 @ 11/18(金)19(土)]24.3万回/日 [059.1 @ 07/13(水)14(木)]
03日目 : 36.6万回/日 [129.7 @ 11/19(土)20(日)]18.3万回/日 [077.4 @ 07/14(木)15(金)]
04日目 : 27.0万回/日 [156.7 @ 11/20(日)21(月)]13.5万回/日 [091.0 @ 07/15(金)16(土)]

「サヨナラの意味」(12:00)「裸足でSummer」(12:00)

01日目 : 54.9万回/日 [054.9 @ 10/21(金)22(土)]23.9万回/日 [023.9 @ 07/08(金)09(土)]
02日目 : 41.4万回/日 [096.3 @ 10/22(土)23(日)]27.7万回/日 [051.6 @ 07/09(土)10(日)]
03日目 : 29.2万回/日 [125.4 @ 10/23(日)24(月)]17.9万回/日 [069.5 @ 07/10(日)11(月)]
04日目 : 20.8万回/日 [146.3 @ 10/24(月)25(火)]12.2万回/日 [081.7 @ 07/11(月)12(火)]

「ハイテンション」(05:00)「LOVE TRIP」(20:30)

01日目 : 61.8万回/日 [061.8 @ 10/25(火)26(水)]31.0万回/日 [031.0 @ 08/02(火)03(水)]
02日目 : 42.7万回/日 [104.5 @ 10/26(水)27(木)]25.9万回/日 [056.9 @ 08/03(水)04(木)]
03日目 : 15.8万回/日 [120.3 @ 10/27(木)28(金)]18.5万回/日 [075.4 @ 08/04(木)05(金)]
04日目 : 25.1万回/日 [145.4 @ 10/28(金)29(土)]18.9万回/日 [094.2 @ 08/05(金)06(土)]


「二人セゾン」MVは、公開4日目の累計再生数が156.7万回で、上表に載せた曲の中では、もっとも速い上昇スピードを見せています。

MVの人気を判断するのは、これからですが、相当な数字を叩き出しそうな雰囲気は、濃厚に漂ってます。

全編がダンスで埋め尽くされ、見入ってしまう躍動感があり、再生数が上昇しそうな「王道」の要素がふんだんに盛り込まれている(笑)。


乃木坂も、表題曲の振り付けを、「ブランコ」の松岡篤志さん、あるいは「あの教室」の井手茂太さんに頼んで、ダンスの魅力を前面に出すような、パフォーマンスとMVを作れば、もっと楽曲人気が上がる気がします。

選抜にせよ、ダンスにせよ、MVにせよ、とにもかくにも、思い切った「変化」が必要じゃないでしょうか、今の乃木坂には。

それとも、「ミリオン」という言葉に酔って、何も変えない時代がさらに続くんでしょうか。


関連記事

「ミリオン」達成の拭いきれない茶番感、「サヨナラの意味」初動は80万枚の攻防へ [11Nov16]

なぜ「孤独な青空」にMVがないのか、選抜共通曲の楽曲指標が示す乃木坂の憂鬱な未来予想図 [08Nov16]

「あの教室」MVはダンスで綴る少女の心象風景ドラマ、欅「サイマジョ」の凄まじいCDセールス [29Oct16]


// 過去の記事を読みたい方へ

「ブックマーク」内に、時期別に分けた目次記事へのリンクを掲載しています。 「ブックマーク」は、PCでは左サイドバー、モバイルでは記事の最後に置かれています。

定期日程(@Nov16)
重要日程(Oct~Dec16)
重要日程(Aug~Sep16)
重要日程(Jun~Jul16)
重要日程(Apr~May16)
重要日程(Feb~Mar16)
重要日程(Nov15~Jan16)


// 特集ページ

「ブックマーク」内に、以下の特集記事へのリンクを掲載しています。

プリンシパルtrois
プリンシパルdeux
星野みなみ!
楽曲情報(11th~)
楽曲情報(1st~10th)
6thガールズルール
7thバレッタ
和田まあや!
えくせれんとブログ


# 記事中の青字部分は、テレビ番組、公式サイト、書籍、歌の歌詞などに、掲載されたものを、そのまま抜粋引用したことを表しています


この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 紅白歌合戦の出場予想、AKB48... | トップ | 祝!乃木坂と欅坂の紅白出場... »
最新の画像もっと見る

芸能」カテゴリの最新記事