朝日新聞の8月の折り込み情報誌。
■何を守ろうとしているのか
浜名湖で野外活動中だったボートが転覆し、豊橋市立章南中学校1年生の西野花菜さん(当時12才)が亡くなって、6月18日で2年がたった。この日の追悼コンサートを取材するため学校を訪れたが、再発防止を目指すとしている学校側の姿勢に疑問が残った。
事前に花菜さんの親友という1人の女子生徒を取材していた。事故でPTSDと診断され、今も苦しんでいる。花菜さんだけではなく、ほかにも被害者がいることを示すことで、改めて事故の意味を読者に考えてもらえると思ったからだ。
当日朝、合川嘉信校長は取材に対し、「PTSDで苦しむ生徒がいる」と事実を認めた。
しかし、午後になってから、「なかったことにしてほしい」と撤回を求めてきた。生徒を守るため、学校側からそうした発表はできない、という趣旨の理由だった。だが、撤回の前に生徒に意向を確認することはなかったという。
コンサートの前、合川校長は生徒らに「事故を決して忘れず、引き継いでいく」と決意を語った。だが、、全てを明らかにする努力をせず、あたかもそうした生徒がいないように事実を覆い隠そうとして、何をどうやって引き継いでいくのだろう。
女子生徒は勇気を出して取材に応じ、つらい思い出に時折涙をみせながらも、自分からしっかり思いを語った。それに比べ、合川校長がこの日述べた誓いの言葉は、空虚に響いた。合川校長は一体、何を守ろうとしているのか。
■何を守ろうとしているのか
浜名湖で野外活動中だったボートが転覆し、豊橋市立章南中学校1年生の西野花菜さん(当時12才)が亡くなって、6月18日で2年がたった。この日の追悼コンサートを取材するため学校を訪れたが、再発防止を目指すとしている学校側の姿勢に疑問が残った。
事前に花菜さんの親友という1人の女子生徒を取材していた。事故でPTSDと診断され、今も苦しんでいる。花菜さんだけではなく、ほかにも被害者がいることを示すことで、改めて事故の意味を読者に考えてもらえると思ったからだ。
当日朝、合川嘉信校長は取材に対し、「PTSDで苦しむ生徒がいる」と事実を認めた。
しかし、午後になってから、「なかったことにしてほしい」と撤回を求めてきた。生徒を守るため、学校側からそうした発表はできない、という趣旨の理由だった。だが、撤回の前に生徒に意向を確認することはなかったという。
コンサートの前、合川校長は生徒らに「事故を決して忘れず、引き継いでいく」と決意を語った。だが、、全てを明らかにする努力をせず、あたかもそうした生徒がいないように事実を覆い隠そうとして、何をどうやって引き継いでいくのだろう。
女子生徒は勇気を出して取材に応じ、つらい思い出に時折涙をみせながらも、自分からしっかり思いを語った。それに比べ、合川校長がこの日述べた誓いの言葉は、空虚に響いた。合川校長は一体、何を守ろうとしているのか。
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